近藤誠一の発言 (国際経済・外交に関する調査会)
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○参考人(近藤誠一君) 古賀先生の御質問は、ソフトパワーを再認識する仕組みとおっしゃいましたが、日本人がということでございましょうか。はい。
人間は、全て自分自身を客観的に評価することがなかなか難しゅうございます。自分で自分の魅力と思っているものが必ずしも相手にはそう取られていないこともあるし、自分の気付かぬところが実は大変な魅力に感じられることもある。そういう意味で、日本の文化というのは、日本人自身の非常に奥ゆかしい性格もあって、なかなかこれが日本の文化だと言って、我々は、あるいはソフトパワーの源泉だと理解しにくいんですが、やはり外国に行って日本を見る、あるいはいろいろな文化的なイベントで外国人から日本の価値について聞くということで、次第に自分の認識も増してくる。私も二十年海外で暮らしたこともあって、日本の魅力というものをその経験である程度認識をしているつもりでございます。
今パリで行われておりますジャポニズム二〇一八、それから来年のオリンピック・パラリンピックを契機に日本博というのを大々的に総理の御指示もあって文化庁がやるようですが、こういったことで外国人にいろいろなものを見せて評価をしてもらう。それを反応を見ることで、あっ、こういうものが実は自分は気が付かなかったけれども魅力なんだなということが分かってくる。そうすれば、それをうまく料理をして、それとなく示すことで日本の魅力が伝わる。
そういうやはりやり取りがずっと続くことで、我々日本人自身の日本のソフトパワーに対する認識も高まるし、それをどうすればより効率的に相手に使えるかも分かってくる。そういう意味で、できるだけ、各、多くの分野の交流、文化交流ということを積極的にやっていく。それを政府が後押しをし、民間企業もいろいろ経済的なサポートをする。そういうことで次第に日本人自身も日本の魅力が分かってくると思います。
特に、最近は禅とか高野山が大変な人気だということは、これはちょっと日本人はびっくりするわけですけれども、そういう精神性、日本人の持っているそういう自然を愛する気持ち、ああ、そういうものが非常にソフトパワーになっているんだなということを我々は今感じ始めたところでございます。