高倉慶応の発言 (国際経済・外交に関する調査会)
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○参考人(高倉慶応君) ありがとうございます。
今後の展開、なかなか実はまだ、そうはいってもあと八十か国ぐらい作り上げなきゃいけなくて、まだデザインでいろんな国の方と、まあもめてはいませんが、もっとこうしてくれ、ああしてくれという話を今やっている最中でございまして、その先までなかなか目が行き渡らないところもございます。
ですが、先ほどちょっとお話ししかかったんですけれども、今回、いわゆる全く初めてのデザインをそれぞれの先生がしました。今まで描いたことがない花、描いたことがない鳥、普通着物に描くことがない鳥とかですね、花とか。でも、上手な先生は初めて描いたと思えないぐらいうまいですね。そう思ったんですけど、じゃ、これは新しいデザインが生まれたなというようにも思いました。これまでの日本の着物になかったサムシングニューというのが日本の文化の着物のデザインの中にまた加わってきたな、だったらこの色使いはきっと今の時代に合うなとか、極端なことを申しますと。
ですから、それによって、これから先生方がふだんなさるお仕事に随分大きな影響が出たそうです。これは金沢の加賀友禅の組合からも言われたんですけれども、加賀友禅の色が少し変わるかもしれないと、これから。どちらかというと渋い、曇天の美と言われているものが金沢だったんですけれども、これまでになかった色を使うことによって、また自分に新しい気付きができた。
ですから、できたら、一つは、プロジェクトとしてまたやるべきことと、今度はそれぞれ着物業界の中でこのプロジェクトで得たヒントとかそういうものを誰かがまた再度、今度は彼らがふだん食べていく仕事において新しい、何というんでしょうか、収入が得ていけるようにするためにやってもらいたいなというふうに思っています。
プロジェクトとしては、できるものなら、一番望むものはこういうことなんです。どこかの、例えば寄贈してしまうのは簡単なんですけれども、大体どこの行政でも、今まで寄贈されたものを見てきて、もう十年たったらカビが生えています。もう本当にもったいないな。だって、触れないし、所有権が移転すると僕ら手出しができないし、じゃ、せっかくその国から使いたいと言われても使わせてあげられないということがあるので、そういう中で、保管をきちんとしていただきながらも、やはり本来着物は着るものでもありますので、また、メンテナンスをすれば五十年、百年もつんですよ、本当に。なので、そういうものを大事に使うというためにどうしたらいいかということを私たちは今一生懸命考えているところです。
大事に残すだけじゃなくて大事に使う。大事に使うというのが着物の本来の、使う方たちのスピリットだと思いますので、こういうことに関しては是非また皆様にお知恵を貸していただければと思っております。