近藤誠一の発言 (国際経済・外交に関する調査会)

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○参考人(近藤誠一君) 手短にお答えいたします。
 ジョセフ・ナイの言っているソフトパワーの源泉のうち、私は日本が強いのは圧倒的に文化だと思います。それはなぜかといいますと、日本人が持っている自然観、それから相手に優しい、繊細さ、洗練さ、これはこの三、四百年世界を仕切ってきた西欧文明に欠けているもの、言い換えれば、その西欧文明が今やや壁にぶち当たっている、彼らがポスト近代を探しているときに、これがそれだと言い得る魅力があると思います。日本人自身が十分認識していないけれども、圧倒的に文化だろうと思います。
 政治思想というのは、例えば民主主義、市場経済主義、それを実行する政策、アメリカはそれをやってきました。それが今行き詰まっております。そういう意味では、文化というのが根源的に最も強いソフトパワーになるし、日本の持っている文化はまさにその典型だろうと思います。
 今後の日本の外交において経済大事です。しかし、日本の経済競争力の最も根源にあるのは勤勉さであり、たくみと言われる、細部にこだわり絶対に品質に妥協しない、その技術こそが日本の強みであり、それが明治以降の日本の発展を支え、戦後の発展を支えている。これが今、ちょっとデータ改ざん等でやや揺らいでいる、それが大変心配でございます。何とかたくみへの、その技術と技とそのこだわり、そういったものを取り戻すことで、日本の経済力、最先端の産業に今使われているそのたくみの力を取り戻すということが、ひいては強い経済外交につながると思います。

発言情報

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発言者: 近藤誠一

speaker_id: 9916

日付: 2019-02-27

院: 参議院

会議名: 国際経済・外交に関する調査会