高倉慶応の発言 (国際経済・外交に関する調査会)

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○参考人(高倉慶応君) ありがとうございます。
 着物の魅力自体は、まあぶっちゃけた話ししますと、私も呉服屋が継ぎたいわけじゃなかったんですけれども、本当に、父が病気で倒れちゃって、もう家がどうするこうするともめて、嫌々始めた仕事です。ですから、当初、済みません、古賀議員が笑っていらっしゃるのは事情を御存じだからだと思いますけれども、そういったことも含めて、実は最初から魅力というものがあったとは思いませんでした。要するに分からなかったわけです。要するに、これが今の多くの日本人と同じ状況だと思います。
 ところが、知れば知るほど、こんな感覚的に細かいところまで気を遣って一枚の布に絵を描いて、それをある日のためにやっているんだなとか、その背景にある日本人の精神性とか、また、その自然との調和にしても、やっぱり季節というものをまた考えながらデザインを考えたりとか、そういったいわゆる日本人の感性というものが背後にあって、しかも技術もすごい。ただ、今は評価はされていないという、浮き彫りになってくる。
 ここがいわゆる私から思う着物のすばらしさでもあり、もっともっと評価されるべきだと。もっと日本人が知れば分かってくるのに、なかなか学校でも教わらないし、家の中でも今もう誰も教えてくれないし、帯の締め方も分からない人同士でどうしようこうしようという話になっちゃっているから、それが原因なので、それに大きなインパクトのある何かプロジェクトを世界に向けて発信することによって、それがまた返って、日本にレスポンスとして返ってきて、日本人が気が付いてくれればいいなというふうに思っています。
 一言で言うなら、日本人がやっぱり美しくあろうとしたときにこの衣装を生み出してきたので、やっぱり、一言で言えば、日本の着物のすばらしさ、美しさだと思います。これは世界中どの国にも負けない、エレガントな美しさを持っていると思っています。これがある意味、品位となってくださることを期待しています、日本のですね。
 あと何でしたっけね。──はい。職人さんの数は、例えば大島つむぎというのは、これ鹿児島県にありますけど、この間、奄美まで行きましたが、生産反数は一%からもう〇・一%ぐらいになっているんですね。今現在、泥染って皆さん多分御存じかもしれませんが、泥でこうやる、あれやっているところは三軒しかなくて、しかもそのうちの二軒はもうすぐやめます。もう唯一だけ残った、ここが、息子さんは一応帰ってきていますけど、大島は作りたくないと言っています。
 というところが多々あって、この先生が隠居したら、若しくはやめたらこの技術がおしまいという技術が、僕が知っている限り百ぐらいあります。それはもうこの五年以内に確実に起こります。それはもう間違いないと思います。だから、職人さんの数は最盛期の売上げと、ごめんなさい、売上げというか、全体のあれと同じなので七%ぐらいまで減っていますけど、実際は百分の一になっていると思います。

発言情報

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発言者: 高倉慶応

speaker_id: 25427

日付: 2019-02-27

院: 参議院

会議名: 国際経済・外交に関する調査会