近藤誠一の発言 (国際経済・外交に関する調査会)

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○参考人(近藤誠一君) 私も、和食というのは最近になってやっと文化庁の文化のカテゴリーに入ったわけですけれども、和食ほど日本の文化を総合的に代表しているものはないと思います。それは、単に健康的であるとか見た目に美しいというだけではなくて、季節感が極めて微妙に出てくる。同じ魚でも、例えば名残ハモという言葉が私大好きなんですが、祇園祭の頃にハモがたくさん、皆さん、京都の方が楽しまれる。秋になるといよいよハモのシーズンが終わりだと、そのときのハモを名残ハモと呼んでいる。それは、ああ、この夏が終わった、また来年の初夏に会いましょうねという感じで、それを、行くものを惜しむ気持ち、これは桜を楽しみ桜を惜しむ気持ちと同じだと思います。そのように、毎食、一日三食の間に季節感を徹底的に味わう。
 それから、使う器ですね。まき絵であったり焼き物であったり竹の細工であったり、そういう日本の伝統工芸品のすばらしさ。日本の伝統工芸品と食に共通しているのは、自然の素材を大事にし、自然から色をもらい、着物もそうですね、そしてそれを徹底的に大事に使って、最後は土に返るわけですね、いずれも。プラスチックなんかは使わない。そういう、ある意味ではエコである。自然を大事にし、自然に使ったものを戻していくという、そういう日本人の最も思想の根幹にあるものが食。それは食材であり、使う食器であり、周りの畳であり、家の中に表れている。
   〔理事堀井巌君退席、会長着席〕
 それを、渡邊先生がおっしゃるように、単に見せていいなと思ってもらうのに加えて、実はこういうことなんですよということをちょっと教える。そうすることによって、ああ、和食ってそういう深い意味があるんだということで、ますます和食への関心が高まる。自分でちょっと茶わんを焼いてみようと。それを、茶わんを焼いてあげて、それで和食を食べてもらう。そういうようなちょっとした工夫をすることで、和食の魅力は幅広く世界に広がると思います。

発言情報

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発言者: 近藤誠一

speaker_id: 9916

日付: 2019-02-27

院: 参議院

会議名: 国際経済・外交に関する調査会