近藤誠一の発言 (国際経済・外交に関する調査会)
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○参考人(近藤誠一君) 私がデンマーク大使として赴任をした直後に、和歌山県のある町でイルカを殺して食べているというのが映画になりまして、ドキュメンタリーでかなり誇張がございました。それを放映するから来いと言われて、私は行きました。
かなり見た目に残酷な絵を見せられた上で、こんなことを何でやるんですかと言われた。私はそのときに、いや、人間は生きるためには自然から命をいただくんだと、だから日本人はありがとうと言っていただく、いただいたものは一〇〇%使い切るんだと。もちろん、科学的に種が絶滅するようなものは保護する、それは分かっている、しかし、イルカにしても、ある一部の鯨にしても、もうそういうことは証明されているんだから、それは食文化として必要なんだと。あなたの国は、デンマークは豚肉で有名ですから、豚肉食べますよね、豚はやっぱり殺すんですよねと。肉を自然からいただくためにはやっぱり殺さざるを得ない。しかし、それに対して十分にリスペクトをし、ちゃんと拝む、感謝の気持ちを出す、そうすることで生態系は回っていくんですよということを説明しましたが、もちろん彼らの三分の二はブーイングでした。
しかし、彼らはその後少し考えたと思います。そこはもう信じ切って、宗教と言うとオーバーですけれども、いや、豚の殺すのとイルカ殺すのとどう違うのかというふうに考えた人がいると思います。粘り強く説明をし、日本に住んでもらう、そうすることで、ああ、日本のカルチャーはこうで、こんなに自然に優しい人たちなんだから、イルカや鯨を食べるのもその枠の中であろうということを感じてもらう。
百年掛かるかもしれませんが、決して諦めずに続けることが文化交流の価値であり、だからこそ何としても続けなきゃいけないというふうに思っております。