橋本元秀の発言 (国土交通委員会)

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○政府参考人(橋本元秀君) 私の方から、まず、差別の実態をどう認識しているのかということと、あと、ヘイトスピーチの関係について併せて御説明させていただきます。
 アイヌの人々に対する差別の現状につきましては、平成二十九年に北海道庁が実施いたしました北海道アイヌ生活実態調査におきまして、結婚、職場、学校など様々な場面においてアイヌの方々に対するいわれのない差別が残っているということが示唆されていると認識しております。具体的には、同調査におきまして、差別を受けたことがあると回答したアイヌの方々が二三・二%おられた、また、自分に対してじゃないが、他の人が受けたことを知っていると回答したアイヌの方々が一三・一%おられたところでございます。
 アイヌの人々に対する差別は重要な課題だと考えていることから、法務省との連携を深めることに加え、人権教育や、アイヌという民族、アイヌ文化が存在することについての国民の理解を一層深めることが重要であると考えております。
 このため、民族共生象徴空間、ウポポイにおきましても、国立アイヌ民族博物館や国立民族共生公園などを整備することとしており、実際に来場した方に、アイヌの衣食住、舞踊、工芸等、様々なアイヌ文化に触れ、また体験していただき、アイヌに関する理解を大勢の方に深めていただきたいと思っております。
 このほか、アイヌの歴史や文化を紹介するパンフレットなどの作成、配布や、教科書等の記載内容の充実にも取り組んでまいります。
 こういった取組によりまして、差別の改善を図ってまいりたいと承知しております。
 引き続きまして、ヘイトスピーチの関係でございます。
 これにつきましては、国会周辺であるとかでアイヌの人々に対する示威的な運動が行われたことであるとか、また、SNS上等におきまして明確に差別することを目的とした言動が行われていることにつきましては、私自身見聞きしているところでございます。中には、民族としてのアイヌなんてもういないといったような発言があるようでございますが、政府といたしましては、アイヌの人々については、現在では日常生活において他の日本の人々と変わらない生活を営んでいるものの、今日においてもアイヌの方々は、独自の言語、文化、伝統や民族への帰属意識など、民族としての独自性を有しているものと、このように認識しているところでございます。
 政府といたしましては、我が国にアイヌという民族、またアイヌ文化が存在することについての国民の一層の認識を深めるよう努めてまいりたいと考えているところでございます。
 先ほども申し上げましたように、ウポポイ等の活用も含めまして、また教育活動、広報活動を通じまして、アイヌ文化等の情報発信を国内外に向けて取り組んでまいりたいと思っております。こういう取組によりまして、アイヌの民族、文化の国民の理解に努めてまいりたいと存じます。

発言情報

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発言者: 橋本元秀

speaker_id: 22084

日付: 2019-04-18

院: 参議院

会議名: 国土交通委員会