青山繁晴の発言 (資源エネルギーに関する調査会)

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○青山繁晴君 まあ、やむを得ない答弁かもしれませんが、誠実に仕事をなさっているということは承知した上で申し上げているんです。
 これでもう原子力の質問の時間は大体尽きてしまいますけれども、あえて申せば、危機管理の専門家のごく端っこの端くれとして申せば、危機管理の一番大事な点は、完璧主義が一番怖い。あえて世界共通の専門用語で言うとミティゲーション、つまり緩和するということが一番大事なので、最大でも六十年しかもたない原子炉を、なぜ十数万年に一度の活断層や七千年から一万年に一回ほどの破局噴火が中心になるのかというのは、これは誰がどう見ても不可思議な話なんです。
 こういうことを例えば政府のどこが理解しているかというのは、これがまあ日本のひどいところであって、かつて福島が起きるまでは五十数基も原子炉を動かしながら、こういうイロハのイも分かっていない役所や、あるいは一部しか分からない学者がずっと携わってきたということが問題なので、更田委員長におかれては、現場で苦労されているからこそ、様々な法が許す機会を捉えて発信していただきたいと願います、祈ります。
 じゃ、次のテーマのメタンハイドレートに入りたいと思います。
 これは、先日、鶴保会長のリーダーシップの下で、つくばの産業技術総合研究所、産総研に私たち行くことができまして、ぱっと目に付いた人でいえば、山本太郎先生を始め行けなかった人もいるので余りそこに依拠した話はしたくないんですけど、でも、正直、産総研行ったときに僕申したんですけれども、これも僕の専門分野の一つで、エネルギーやって自前資源があるということを言っていて、最初は政府全然相手にしてくれなかった、国会も全然言うこと聞いてくれなかった。それが今や産総研で、もうメタハイ、メタハイ、メタンハイドレートの話をいっぱいするというのは隔世の感があって、非常に感激いたしました。
 その上でまた厳しいことを申して申し訳ないんですけれども、実は世界の重大な変化というのを、産総研あるいは、産総研のもう上にあると言っちゃいけないけど、産総研にも責任を持つところの経産省エネ庁について遅れがあるんじゃないかということをお聞きしたいと思います。
 実は今世界の最前線では、メタンハイドレートについて三つの類型にしているんですね。三つの類型というのは、対照的に日本は二つの類型で太平洋側に多いとされる砂層型と日本海側に多いとされる表層型の二類型にしているわけです。元々はこの表層型は全然認めてくれなかったのでそれ自体進歩なんですが、もう世界はその先に行っていて、本当は、砂層型、表層型に加えて、メタンプルームの一つを加えて三類型になっているわけです。
 それを、お手元の資料、済みません、今日傍聴の方に資料が見えなくて、あそこに映してもらおうと思ったらこの部屋の構造上無理だということでありましたから、やむを得ず配付資料にいたしました。これ、余りこういう発言はすべきではないと思いますが、後で国民の方々に見ていただけるように工夫はいたしたいと思います。
 委員の方々におかれては、資料の一枚目、まず御覧いただけますでしょうか。これは、その一番下に出所のところで書いていますように、先日、ブータン国民のために現地で厳しい山岳調査をなさっていてハートアタックで急逝された福岡浩新潟大学教授が編集なさったデータなんですけれども、ここにありますとおり、一九七〇年代、八〇年代には全然論文がなかったのが急激に、ここに学術用語をあえて書いたんですけれども、エクスポネンシャル、つまり幾何級的に増えている、爆発的に増えているという意味なんですけれども、その論文、メタンハイドレートに関する論文増えているというのは非常に重要な兆候ですけど、その中でメタンプルームについての論文が資源として扱うものとして増えているということをまずこの一ページで見ていただきます。
 メタンプルームというのは、前もこの調査会で説明したと思うんですけれども、砂層型も表層型もいずれも海底にあるものですけど、そこから音響探査をすると、つまり超音波を当てると柱のように見えるものが立ち上がっていて、これをプルーム、プルームは直訳すると煙突ですけれども、つまり、下に大きなメタンの存在するところがあって、そこからガスが、ガスですから元々軽いので、比重が軽いですから上に上がってくる、それが音響を当てると柱に見えるというものをメタンプルームと呼んでいます。
 かつてはたまたまこれが漏れたものだと思われていたのが、実はこのメタンプルームは私たちが言わば先駆的に世界の中でも研究してきたんですけど、単なる漏れだと思われていたものが、そうではなくて巨大な資源じゃないかというふうに今世界で、特に中国、アメリカ、ドイツなどで取り上げられています。それが資料の二ページ目ですね。二ページ目はまず中国語です。中国語は僕も分かりません。
 それをめくっていただくと、三ページ目。この英文のアブストラクトという部分を見ていただきたいんですが、調査会で英文を読むというのをやっていいのかどうか分かりませんが、会長がどうぞということですので。そこに、一言だけ言うと、その一行目のところにオブ・グレート・シグニフィカンス・ツー・ザ・リソース・アンド・エンバイロンメント・リサーチと書いてあるんですね。これがもうポイント中のポイントであって、そのちょっと前見ていただくと、メタン・バブル・プルームと書いてあるんです。メタンプルームのことです。メタンプルームは、環境に対しての研究と、それから資源としてシグニフィカンス、非常に重要だということを中国が認めているという論文です。
 次にめくっていただきますと、四ページ目、今度は英文ですけれども、これは四ページ目ちょこっと見ていただいて、下に青い海がありますが、これ大西洋です。大西洋に面しているアメリカのノースカロライナで今調査研究が行われていまして、めくっていただいて、五ページです。
 五ページのところ、上の写真ちょっとだけ見ていただいて、下に論文概要と書いていますが、水深千七百メートルまでの範囲、つまりそんな深くないところで五百七十もの、実はその後が重要で、帯状のメタンプルームを確認したと。帯状というのは地層のところに広くあるという意味ですから、単に柱が何本か海底から立っているだけではなくて、そういうのもあるけれども、帯状に、つまり在来型の資源と変わらないような状態で存在しているものをたくさん発見したということを実は、アメリカのDOE、その下にDOEという文字があります、これはザ・デパートメント・オブ・エナジー、米国エネルギー省、それからUSGSというのはアメリカ地質調査所が合意して、それをサポートしてこの研究が行われていまして、この論文概要の黒丸の三つ目見ていただくと幾つかは千年以上続いている可能性とありまして、これが極めて重要なんです。
 ちょっとここで、僕が話してばかりですとあれですから質問に移りますと、ちょっと予定の順番変えますけれども。
 エネ庁と産総研は頑張って三年間、表層型メタンハイドレートの賦存量、賦存量というのは原始的に存在しているやつです、それだけでは済まなくて、そこからどれぐらい取り出せるかが重要なんですけれども。まずは原始資源量を調べなきゃいけませんが、それは産総研とエネ庁、経産省が最近努力してくれて三年間の調査を行ったんですけれども、その調査でわざわざメタンプルームを全部無視したんですね。無視したために何が起きたかというと、ガスチムニー構造といいまして空洞みたいになっているところがあって、そこだけ調べて、そこの中は空のところもある。詰まっているところだけ探して、そこに六億立米あるからといいまして、この間の視察のときに六億立米というのは多いのかと立憲民主の先生が聞いてくださって、これは日本が使っている天然ガスの二日分しかないですと。二日使ったらなくなっちゃうものをお金出して調査もできませんよね、それだったら。
 ところが、今の資料を見ていただくと、このメタンプルーム、しかもその量が多いというのは上にちゃんと書いてあって、千年以上続いている。だから調査が、済みませんが、産総研と経産省がやった調査がいかにおかしいかというのは、これ取り切りの話ですよね。つまり、今その塊であるやつだけを見て賦存量を考えるんだったら、在来型と同じでもう新たにそんな簡単にできないでしょうと、何十万年たたないとという話でしょう。ところが、千年以上ぽこぽここれ出ているわけですから、そうじゃない、もう少し下に、あるいはもっと下にもっと大きな貯蔵がないと、あるはずがないわけです。そうすると、はっきり言えば、我々が自費、私費も投じてやってきた調査に比べると、莫大な国民の予算を使ってやった調査というのは一体なんだったのかということになります。
 済みません、非常に厳しい、与党とは思えない質問ですけれども、政府参考人か経産副大臣か、お答えいただけますか。

発言情報

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発言者: 青山繁晴

speaker_id: 30559

日付: 2019-02-20

院: 参議院

会議名: 資源エネルギーに関する調査会