岩井茂樹の発言 (農林水産委員会)
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○岩井茂樹君 今、科学的知見というお話がありまして、科学的知見というと、やはりデータとか様々な情報をどれだけしっかりと集めるかということがまず大事だと思います。そこの原点というのはまさに現場だということで、是非その点をしっかりと押さえていただければと思います。
さて、次の質問でありますけれども、農林水産物・食品の輸出促進について少し触れたいと思います。
先日の大臣の所信表明でも触れられておりましたけれども、農林水産物・食品の輸出額というのは六年連続過去最高を更新をいたしまして、平成三十一年に輸出額一兆円目標の達成に向けて順調に伸びを示しております。この点に関しては私も高く評価をしております。しかし、農林水産物・食品の輸出を更に拡大していくためには、解決すべき課題がまだまだあるのではないかなとも感じております。
先日、実際に、農林水産物・食品の輸出を展開をしている民間企業からヒアリングを実施をいたしました。幾つかの課題が示されました。
日本の農林水産物の輸出には、これまで、価格の安い他国の農産物と価格面での競争を行うのではなくて、おいしいとか品質が良いというような、そういう優位性を生かして戦ってきたと思っております。しかし、昨年の平昌オリンピックで話題となった韓国産のイチゴや、中国で急速に栽培、販売が広がったシャインマスカットなど、日本産に匹敵する水準のものが生産そして販売をされているのも現実問題であります。
これは、優れた日本の農産物の品種の種苗が海外流出をし栽培されたことなどによるものでありますが、こうしたことから他国の農産品との比較優位性が失われつつある一方、我が国の農林水産物の輸出量は実は増大をしておりまして、平成二十四年、四千四百九十七億円であったものが、三十年には約倍増になりまして九千六十八億円となっております。この点に関して、民間企業の方から、輸出量の増大と購買層の拡大により日本産の価値が減少しているのではないかとの見方が示された状況であります。そのような中で、日本産のブランド価値を維持しながら価格面での競争にも対応していかなければならない状況になっているのではないかとも感じております。
日本産に匹敵する水準の農林水産品の出現は、国産農林水産物の特徴を減少させ、他国産との差別化を難しくし、国外で販売しにくい状況をつくり出しているのではないか。これは日本の農林水産物・食品の輸出促進を図る上で大きな問題となると思われますが、政府は、現状についてどのように把握をし、日本産農林水産物のブランド価値の向上そして維持、どのような対策を講じているか、そのお考えをお聞かせください。