安倍晋三の発言 (本会議)

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○内閣総理大臣(安倍晋三君) 山本香苗議員にお答えをいたします。
 子供の命を守る対策の強化についてお尋ねがありました。
 昨今、子供が犠牲となる交通事故が相次いで発生しているほか、先月二十八日には川崎市で幼い子供たちが被害に遭う大変痛ましい事件も発生しました。お亡くなりになられた方々の御冥福と、被害に遭われた方々の一日も早い御回復を心からお祈り申し上げます。
 次世代を担う子供たちのかけがえのない命を何としても守らなければなりません。相次ぐ交通事故を受けて先月二十一日に開催した関係閣僚会議においては、未就学児を中心に子供が日常的に集団で移動する経路の安全確保、高齢者の安全運転を支える対策の更なる推進等について私から指示をいたしました。また、川崎市での殺傷事件を受けて先月二十九日に開催した関係閣僚会議においては、徹底した捜査による全容解明と関係省庁での情報の共有、通学路の安全確保の徹底、不審者情報の共有と迅速な対応の徹底について私から指示をいたしました。
 今後、このような方針に基づき、政府一体となって早急に子供の命を守る取組を進めてまいります。
 与野党による児童福祉法等改正案の修正の受け止めと今後の児童虐待への取組についてお尋ねがありました。
 修正案は、痛ましい虐待事案を繰り返さないという目指すべき目標に向かって、与野党によって大変精力的かつ前向きな御議論をいただいた成果と考えています。
 国会で御審議いただいた議論を踏まえ、何よりも子供の命を守ることを最優先に、あらゆる手段を尽くし、児童虐待の根絶に向けて総力を挙げてまいります。
 福祉専門職の在り方に関する地方との協議についてお尋ねがありました。
 地方公務員である児童福祉司等の専門人材の確保、専門性向上を図るため、地方公共団体において、必要な経験を積むための人事ローテーションへの配慮等をいただくことは重要と考えています。
 今後、児童虐待防止対策の推進のための検討を進めるに当たり、児童相談所の設置基準など様々な相談を進めていく中の一つのテーマとして、地方団体とも十分に協議してまいります。
 児童虐待に関する情報共有システムの構築についてお尋ねがありました。
 転居ケースなどにおいて自治体間の引継ぎを効率的に行うため、情報システムを活用することは有効と考えています。
 本年三月の関係閣僚会議において、全都道府県においてシステム整備の構築を進めること、その際、国において、情報共有の標準的な仕様を示すとともに、システム構築に必要な費用を支援すること、加えて、全国の都道府県間の情報共有システム構築に向けた検討を進めることを決定しているところであり、より効率的に情報共有できるシステムの構築に努めてまいります。
 民間活動と連携した困難を抱える家庭への支援についてお尋ねがありました。
 児童虐待の発生予防の観点から、民間活動とも連携しながら困難を抱える家庭を適切な支援につなげていくことは重要であると認識しています。
 このため、政府としては、地域の民間団体と連携した一人親家庭や生活困窮世帯等に対する相談支援や学習支援など、各地方公共団体の行う取組を推進しているところであり、今後もこうした取組の充実に努めてまいります。
 児童養護施設退所者の自立支援についてお尋ねがありました。
 事件で亡くなられた施設長には、心より御冥福をお祈り申し上げます。
 児童養護施設を退所された方々が円滑に社会生活を送ることができるよう、継続的に支援することが大変重要です。
 政府としては、御党の意見も踏まえながら、施設に残ることを希望する方への支援事業や、退所される方に生活費等を貸与し、五年間の就業継続により返済を免除する事業を実施するほか、大学進学支援のため、学習塾費用の補助を今年度増額しました。さらに、都道府県において策定中の社会的養育推進計画にこうした事業の活用を盛り込むようお願いしているほか、本年三月の児童虐待防止に関する関係閣僚会議においても、支援の拡充を図ることを決定しました。
 政府としては、施設を退所された方々を始め、関係者の意見も聞きながら、全ての子供たちが夢を持って成長していける社会の実現に向けて、今後とも全力を尽くしてまいります。(拍手)
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発言情報

speech_id: 119815254X02320190605_015

発言者: 安倍晋三

speaker_id: 26067

日付: 2019-06-05

院: 参議院

会議名: 本会議