高橋克法の発言 (本会議)

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○高橋克法君 自由民主党の高橋克法です。
 私は、自民・公明を代表いたしまして、ただいま議題となりました金子原二郎予算委員長解任決議案に対し、断固反対の立場から討論をいたします。
 野党諸君は、今回、参議院規則第三十八条第二項の規定を引用した上で解任決議案を提出されているようですが、金子予算委員長は、これまで徹頭徹尾、議会制民主主義の本旨にのっとり、公正な委員会の運営に努めてきたことは周知の事実です。野党の開会要求をしっかりと受け止め、与野党の理事の間に立って、公平中立な立場で双方の意見に耳を傾けておられました。それぞれに言い分がある以上、開会要求が出たことを受けて、委員会を開催する道を真剣に探り続け、政府・与党側にも努力を求め続けてこられたのに、これがなぜ解任決議案の提出につながるのか、全く理解ができません。
 個別の案件は、それぞれの所管の委員会で、まずは現場でしっかりと意見を交わし、開会するか否かを決め、その上で議論されるべきです。予算委員会は予算を審議してしまえばそれで終わりというものではありませんが、逆に、何でもかんでも予算委員会でなければ審議ができないということでもありません。それでは、個別の案件を所管する委員会の存在を軽視し、委員会に所属する委員の専門性をないがしろにしていることになってしまいます。
 金融庁金融審議会の市場ワーキング・グループの報告書については財政金融委員会、防衛省のイージス・アショアの配備候補地をめぐる調査については外交防衛委員会において、各委員会の与野党の合意の下、委員会が開会され、議論が行われて、所管大臣から、反省し、適切に対処する旨答弁を受けております。金融庁の報告書については、厚生労働委員会でも総理入りで質疑がなされています。諸先輩たちが決算の院として実績を積み上げてきた参議院らしく、総理始め全大臣出席での決算委員会で締めくくり総括質疑が開催され、そこでも金融庁の報告書などについて総理や関係大臣に質疑が行われています。さらに、十九日水曜日には党首討論を行い、各党党首と白熱した議論が交わされました。
 このような審議の機会がありながら、何が何でも予算委員会でなければならないという各党の姿勢は、予算委員会至上主義あるいは予算委員会偏重という印象を拭えず、かえって国会、とりわけ参議院に常設された各委員会を軽んずるものと言わざるを得ませんし、まして予算委員長の解任決議案の理由など全く見出すことはできません。
 金子委員長は、地元長崎で県議会議員を三期務められ、その後、衆議院議員として五期にわたり御活躍されました。長崎県知事としての活躍も三期十二年にわたり、故郷のために御尽力されました。そして、知事としての実績を重ねた上で、大都市への一極集中がやまない中、ふるさとの視点で国を変えるとの強い思いで参議院議員選挙に出馬され、当選されました。参議院議員になられてからは、決算重視の院である参議院において決算委員長を務められるなど、その御功績に疑いの余地はありません。
 現在は予算委員長として、与野党を問わず公正中立に意見に耳を傾け、参議院らしい堂々とした審議となるよう謙虚に丁寧に努力を重ねてこられました。その高い委員会運営能力とすばらしい人格を疑う者はおりません。常に、良識の府参議院においてどのような審議が行われれば国民の期待に応えることとなるのかと自問自答され、公平無私な委員会運営に努められていることは、予算委員会理事、委員のみならず、議場に参集されている諸君、皆が周知のことであります。
 以上申し上げましたとおり、金子予算委員長のその人柄や実績は多くの方から尊敬されこそすれ、予算委員長としての運営も何一つ批判されるゆえんはありません。今回の解任決議案提出という暴挙には正当性のかけらもなく、到底受け入れられるものではありません。重ねて、圧倒的多数をもって否決されるべきものであることを申し上げて、私の反対討論といたします。(拍手)

発言情報

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発言者: 高橋克法

speaker_id: 27123

日付: 2019-06-21

院: 参議院

会議名: 本会議