安倍晋三の発言 (国家基本政策委員会合同審査会)

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○内閣総理大臣(安倍晋三君) 先般の金融庁のワーキング・グループの報告の問題点は何かということでありまして、枝野議員も既に指摘をされたように、平均値で見るのがいいのかということでございまして、ここに大きな問題があったわけでありました。
 この報告書によると、月々、年金生活者の方々が五万円不足する、いわば五万円赤字であって、そしてそれは、九十五まで生きれば二千万円になるということから大きな誤解が生じたわけでございますが、これには前提条件があり、前提条件としては、二千五百万円、平均で預金がある、その預金の中から五万円ずつを活用して生活をしていくということでありますが、平均値でございますので、二千五百万円預金があるということに、そんなにないよと違和感を感じた方々もたくさんおられるのではないかということでありました。
 大切なことは何かといえば、年金生活者の生活実態は多様でありまして、その多様な実態に対してしっかりと対応していくものとなっているのかどうかということであります。
 ですから、大切なことは、例えば、年金が少ない方につきましては最大年六万円の給付を行っていく、あるいは、無年金者の方々、大変でありますから、この無年金となる原因である給付の払込みの期間を二十五年間から十年間に短縮することによって無年金者の数を減らしていく、あるいは、高齢者の皆さんにとっては介護保険料は大きな負担でありますから、この介護保険料のいわば負担を軽減をしていくということを、しっかりと私たちは対応していく。
 そして、さまざまな状況に向き合っていないのではないかということでありますが、さまざまな持続可能性に対する不安は何かといえば、例えば、平均寿命が延びていきますから、受給期間が長くなるということが一点。そして、例えば、生産年齢人口が減少していきますから、支え手が減少していくのではないかということであります。
 そうしたものに向き合って行った改正が平成十六年の改正であったわけでありまして、マクロ経済スライドを導入をして、そして、平均寿命の延伸と、あるいは被保険者の増減に対応するようになった。これによって、将来の年金受給者の給付と負担のバランスをとると同時に、現在年金をもらっている方の受給の水準と将来年金をもらう方の水準の、これは均衡をとっていくということをお願いをしているわけであります。
 そして、デフレが続いていけば、残念ではありますが、申しわけないけれども、受給者の皆様にデフレスライドをお願いをする、あるいはマクロ経済スライドによって、賃金の伸びには残念ながら追いつかないんですが、そのことによって持続可能性をお願いをしているということでありまして、まさに私たちは現実と向き合いながら、御説明をしながら制度の改正を行っているところでございます。

発言情報

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発言者: 安倍晋三

speaker_id: 26067

日付: 2019-06-19

院: 両院

会議名: 国家基本政策委員会合同審査会