大野敬太郎の発言 (安全保障委員会)
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○大野委員 ありがとうございました。
中東地域でもそういった自衛隊あるいは防衛省の活動、結構されているということでございますけれども、私、実は大臣が外務大臣になられる前から非常に中東には関心を持っていらっしゃるというのを伺っておりますし、また、実際に、二年前だったと思いますけれども、マナマ・ダイアローグに同席をさせていただいて、そして、大臣が基調講演をされた内容を拝聴させていただいて、やはり関心を物すごくお持ちなんだろうな、そういうことを改めて感じさせていただきました。
私自身も中東というのは関心を持っておりますけれども、やはり、学べば学ぶほど非常に複雑だな、学び過ぎると全体像が見えなくなるほどに非常に複雑な様相を呈している、そういった感覚がありますし、もちろん、きょうこの御参会されている先生方も同じような感覚をお持ちなんだと思ってございます。
そういった意味では、そもそもこの派遣の検討開始に至った経緯というのは、もちろん、例えばタンカーの事案があったことがきっかけでありますけれども、その裏側には、当然イランの核合意の離脱、アメリカによるものでありますけれども、そういう意思の表明。あるいは、更にその背景には、シリアでのイランとそれからイランに反対する勢力の相克の問題があったりして、その後には、ISの掃討作戦の後にアメリカの戦略目標というのが、これはちょっと無理からぬ戦略目標だなと思ったのが、イラン軍のシリアからの撤退というのを掲げておりました。
実際無理そうだなということになって、ただ、一方で、米軍の撤退ということになると、周辺国であるところの例えばイスラエルとか、あるいはトルコとか、あるいはクルド人中心のSDFをどうしていくんだとか、ISの残党勢力をどうしていくんだ、いろいろな混乱があるから撤退というのは難しいよねということを言われていたわけでありますけれども、そこでもやはり撤退ということを判断してしまうということになっているわけですから、戦略目標が間違っていたのか、あるいは撤退という意思表明、判断が間違っていたのか、いずれにせよ何かが間違ったわけでありまして、そういった背景を考えたときに、今回の有志連合というのは、どうしてもアメリカの従属変数には日本は絶対になれないということが論理的な帰結として導かれるわけでありますので。
ただ、一方で、日本の艦艇の安全ということを守るというお題目であれば出さざるを得ないという意味では、やはり今回の判断というのは、方向というのは、私は絶対的に正しかったんだと思うんです。
ただ、一方で、冒頭申し上げたようなプリンシプルというのが一体どこにあるのか。今回の政府の目的、これは中東の平和と安全ということになっているんだと思いますけれども、このミッションの目的と達成する目標というのは一体どこにあるのかというのがいまいち私はぴんと、しっくりときていないところがございます。
そういった意味で、大臣から見て、今回のそのミッションの目的と、それから、達成すべきその目標というのはどこにあるのか。ぜひお答えをいただければと思います。