篠原豪の発言 (安全保障委員会)
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○篠原(豪)委員 ありがとうございます。篠原豪でございます。
私からも、冒頭、今回の台風そして風水害におきまして亡くなられた皆様に心より哀悼の誠をささげるとともに、今なお本当に被災地のところでは大変なことが多く起きております。そういった方々に、一日も早い、本当に平和で穏やかな生活を取り戻していただけることを心より願い、お見舞いを申し上げる次第でございます。
また、防衛省そして自衛隊の皆様方におかれましては、このたびの自然災害におきましても、そしてこれまでも本当に献身的にいろいろと助けていただいております。そのことにつきましては我々からも深く御礼を申し上げるとともに、御健康に留意をされながら、引き続き活動をしていただければと思っております。
そして、きょうは防衛省の給与法の質疑でありますので、そういったことも含めて、今どういう体制であるのか、そして、これからどういう方向に向かっていくべきなのかということも含めて、河野防衛大臣とともに建設的な議論をさせていただきたいと思っておりますので、お伺いしたいことはたくさんございますので、できれば簡潔に、明快にお答えを参考人の皆様方にもお願いをさせていただきたいと思っておる次第でございますので、よろしくお願いします。
それでは質疑に入らせていただきますが、自衛官の定員と充足率の現状について少し考えてみたいと思います。
日本が少子高齢化で人材の獲得競争が今強まっていて、自衛官のなり手の減少による、自衛隊の質が低下するんじゃないかという懸念がよく言われる状況にあります。
この観点から、最近十年間の自衛官の定員とその充足率を見ますと、今お手元に資料を配らせていただいております一枚目の資料ですけれども、「自衛官等の募集状況」という紙がございます。ぜひこれを見ていただければありがたいと存じます。
そして、これを見ますと、統合幕僚監部等を除く三自衛隊それぞれの充足率は九二、三%前後で推移をしています。自衛官の定員数が二十五万人弱あるのに対しまして、予算上の人数、これは実員になるんですけれども、これが二十二万人弱になっているのが現状です。
具体的には、二〇一九年度のところを見ていただきますと、二十一万七千百五十四人、陸自が十五万七百七十七人、海自が四万五千三百五十六人、そして、空自が四万六千九百二十三人となっています。
この定員割れにはさまざまな理由があると考えていますけれども、一番の要因は、二〇一八年度のところでございますけれども、採用数が全体の五割弱を占める自衛官候補生の採用率が他の採用枠に比べて極めて低いということが考えられます。よろしいでしょうか。
防衛省からいただいた資料によりますと、二〇一八年度の自衛官候補生には、このかかわる採用計画九千八百八十二人に対して、今お手元の資料の九千八百八十二人というところにかかわるんですけれども、実際の採用者数は七千七十五人で、七一・六%の目標達成率にとどまっています。
採用数で四三%を占める一般曹候補生の、この場合には同年度の目標達成率が一〇二%強、その他の、人数的には少数にとどまりますけれども、航空学生や一般幹部候補生、防衛大学校生等についても一〇〇%近く、あるいはそれを少し上回る目標達成率となっています。
採用難の理由とこれまでの実態を考えるときに、自衛官候補生、今少ないところでありますけれども、この採用難の背景には三つの理由と、それに付随する一つのプラスアルファというか、ことがあるんだと考えています。
一つ目はやはり少子化。これは、二〇一七年度で千百万人の方々が十八歳から二十六歳の人口ということになっていて、ピーク時の一九九四年、これが、比べますと実は四割減っています。四割減です。
二つ目が、やはり大学進学率の上昇というのが挙げられるんではないかと思っています。高校を出られて就職を希望される方々が減少しているという現状があるんだと思います。これは、今回、給与法で採用の仕方を中卒程度の問題から高卒程度にするということもありますけれども、そういったところも背景にかかわってくる、同じような問題だと思っています。
三つ目は、景気回復による民間の有効求人倍率の上昇というのがあるんだと思います。これはまあ社会的な構造の転換など、変わってきたところだと思います。
加えて、労働環境というのがやはり自衛隊は過酷ではないのかということがあります。海自であれば、一回航海に出ますと数カ月洋上生活が続きます。警察や消防や、地域間の異動が少ない。自衛隊は全国各地への配転もまた多いということがあります。有事やPKOのときには、やはりこれは命を賭して任務に行っていただいているというこれは現実があるんだと思っています。ですので、労働環境の過酷さというか、自衛隊特有の働く環境の特性というのがあるんだと思います。
しかしながら、平成三十年までのこの間をちょっと見てみたんですが、自衛官候補生の採用にこれは実は常時苦戦してきたというわけではないんです。例えば、平成元年度、平成七年から九年度、平成十二年から十四年度、平成十六から十八年度、平成二十二年から二十五年度は、採用計画の達成率が一〇〇%以上となっています。
この理由がまずどこにあるのかということをお伺いしたいのと、同様に、平成五から六年度、平成二十年度は、目標達成率が七〇%を逆に切っているということになります。ですので、一〇〇%を超える年もあれば七〇%を切っているという年も実はあるんです。
この平成二十一年から二十三年度は採用計画自体が、二千名台、四千名台と極めて少なくなっているという年度もあります。平成七年度、八年度、十年度、二十八年度も六千名から七千名台になっています。今お手元の資料の平成二十九年度では九千四百名、そして平成三十年度は九千八百名、一万名近くになりますので、二千名のときもあれば一万名近い年もあるということで、これはどのようなことであるのかということのこの説明を、その理由はどこにあったのかということをお伺いいたします。