繁本護の発言 (環境委員会)

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○繁本委員 こういった流域単位での今まで進めてきた治水対策というのは、今政府から御説明がありましたとおり、間違いなく効果を発揮してきたわけであります。
 かつて、コンクリートから人へというスローガンで、公共事業はすべからく悪だ、予算を減らせればいいということがうたわれた時期がありましたけれども、私は決してそんなことはないと思う。本当にやらなくちゃいけない公共事業というものは、まさに今御説明いただいたような八ツ場ダムや荒川、全国の河川における治水対策であって、これは自信を持って堂々と予算を確保しながら進めていかなければならないというふうに思います。ぜひ頑張っていただきたいと思います。ありがとうございました。
 そういった大きな、一億を超えるような単位での水のマネジメント、治水対策というものは、政府がこれからの国土強靱化政策を進める中でどんどん進めていく一方で、我々国民一人一人も雨のこと、災害のことを考えてやっていかなければならない。
 ここで、雨庭というものを御紹介したいと思います。
 さて、今資料もお配りしているんですけれども、雨庭、これはレインガーデンという言い方もされまして、もともとアメリカのメリーランド州で一九九〇年代に始まったとされております。アスファルトや屋根に降った雨水を一旦貯留する、そして貯留した後、時間をかけて浸透させるための植栽空間を指します。こうした小規模な緑地を住宅の庭、集合住宅でも広場でも学校でも道路の植栽帯でも、どこでも数多く整備していくことによって、豪雨時に雨水が一気に河川や下水道に流れ込むことを防いでいます。また、生態系を創出するあるいは保全する、こういったことを通じて、都市における野生生物の回復やヒートアイランドを緩和する、水質を向上させる、住民のコミュニティーの場としてさまざまな効果を発揮する、こんなことが期待されるわけであります。
 実は、アメリカのニューヨークでは、かつて、二〇一〇年に、ハリケーン・サンディという災害があったんですけれども、ハリケーン対策としてこの雨庭の設置が進んで、実際に二千三百カ所の整備が完了しております。ハリケーン対策で雨庭です。
 整備するコストの面では、大規模な雨水貯留施設を整備するよりも維持管理コストが小さいという報告もありますし、防災、減災だけではなくて、さまざまな生態系維持、回復に資する環境に配慮した町づくりといったアイデアとして注目をされています。
 私の選挙区は京都なんですけれども、町づくりの中にグリーンインフラを積極的に活用しようということで、この雨庭の取組を京都市が単独の予算で進めております。
 今お配りしている資料の中に雨庭というものがありますが、四条堀川通りに交差点があって、その南東の角に日本庭園をつくっております。ぱっと一見見たところ日本庭園なんですが、実は、その下に九・五トンの水を貯留できる貯水機能を兼ね備えているんですね。ふだんであれば、四条通りあるいは堀川通りに降った雨は、一旦側溝に集まって雨水升から下水道に行く、こういうシステムなんですけれども、一旦これを交差点にこしらえた日本庭園である雨庭に受け入れて、少し、九・五トンためてから、何日かかけて地下浸透させていくということなんですね。こういった雨水対策をやると、実は雨対策ということだけじゃなくて非常に景観対策としてもいいです。
 また、実はこれは、つくった雨庭を、では誰が管理するかという問題も発生するんですが、向かいにある京都中央信用金庫というところの職員さんが毎日その日本庭園を掃除したり、これは雨が浸入する口のところのたまった落ち葉をとったり、雨庭が機能するように、維持保全もしてもらっているんですね。
 こういった取組を御家庭でも進めていくことができるということで、二枚目の雨庭ハウスの資料も配っているところであります。
 こういった小規模で分散型の雨庭の取組は、実は、国交省がことしの七月にグリーンインフラ推進戦略ということを発表しました。ここで雨水の貯水、浸水対策の推進という考え方にも、これは完全に合致するのでありまして、こういった取組を戸建て住宅やマンションや学校や寺院や公園、公共、民間問わず政策的にどんどん応援していくことが必要なのではなかろうかというのが私の提案なんですね。都市の中には農地もあれば生産緑地もあるし、国民公園、都市公園、さまざまありますから、雨庭対策を進めていきたい。こういったものは、先ほど御紹介いただいた八ツ場ダムに対比して市民ダムという形で進めていくことができるかと思います。
 そこで、政府は、せっかく内閣官房があって、水循環基本法に基づいて対策を総合的に進めているわけだから、今回、私が提案させていただきたいのは、この雨庭、レインガーデンを認定していこうという制度をぜひつくってもらったらありがたいと思います。そして、それを認定するためのチームを政府の中でぜひつくってほしい、こう思います。
 そして、そのチームにおいて、雨庭ってどういう機能が必要なんだろうか、技術的な課題は何なんだろうか、さまざまな社会的な意義は何なんだろうか、あるいは、資金調達をどうしようか、維持管理はどうしようかということをどんどん検討することを進めていただきたいと思うんですが、この雨庭認定制度、チームをつくるということについて政府の御見解をお願い申し上げます。

発言情報

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発言者: 繁本護

speaker_id: 9777

日付: 2019-12-03

院: 衆議院

会議名: 環境委員会