山尾志桜里の発言 (憲法審査会)

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○山尾委員 立国社の山尾です。
 馬場さん、ありがとうございます。
 憲法審査会の場では、一方的な演説とかいうよりは、こうやって質疑のやりとりの中で対話を国民に見せていくのが大事だと思いますし、建設的だと思います。
 まず、私は、議論をしようと言い続けていますし、自由に議論をしようというふうに言い続けています。この前者と後者は少し意味合いが違います。
 議論しようと言っているのは、ごく普通のことですけれども、国民に憲法の議論を見せて、課題や論点を知らせて、考えてもらう材料を提供して考えてもらう、その役割は議員にあるというふうに思っています。国民は愚かじゃないですし、少なくとも議員より愚かだということはありませんよね。きちっと議論を見せれば、国民的な議論も広がるということだと思います。その憲法の議論の土台をつくる仕事というのは、議員がやらなきゃいけない。
 議員なんて、国民より賢くもないですし、むしろ、選挙や政党に縛られて、国民より正論が言えないこともたくさんあるんですけれども、それでも唯一、国民と違って、政治だけやって歳費をもらって生きていけるわけです。国民は、生きていくために働いて、家のことをやったりして、政治家からももっと政治にも関心を持ってくれと言われて、大変ですよね。
 だから、せめて政治家は、議論をして、課題を広げて、この場に、論点にちゃんと変換して、選択肢をつくって、その選択肢のメリットとデメリットを正直に国民に知らせて、それで意見を下さいと、ここから一緒に考えましょうと、多くの国民がなるほどと思える回答を見つけましょうと、それくらいの仕事はここでやりましょうよということを私は申し上げているわけです。
 もう一つ、自由に議論しようというのは、言葉そのものなんですけれども、何物にも縛られず、自分の考えを矜持を持って述べることが大事だということです。
 野党は野党で、それは、議論をしようと言うと、なかなか難しい空気感はあります。一方で、与党、特に自民党の皆さんも、二十四年の改憲案が撤回されていないのにもかかわらず、にわかに出てきた四項目に事実上発言が制限されているように見えることも間々あります。つまり、政党とか支持者とか選挙に縛られると、議論がしにくかったり、すごく小さい議論しかできなくなる。それは、歴史ある自民党ですら、どれが自民党の手続を経た公的見解なのか、国民にもわかりにくくなっていることにもあらわれている。
 そもそも、改憲についての意見集約の機能を政党に委ねていいのかという話もある。そこまで成熟した議論ができている政党がこの中にあるんですかということも思う。ワンイシュー政党だってできているし、政党や会派に所属しない議員だっていい意見を持っている人、いると思います。
 何より、現状、政党をしょっていたら、国民の求めている議論を展開するのはとても難しい。ただの護憲でもただの改憲でもない議論ですね。自衛隊書くだけで終わらない議論。戦後の憲法解釈でしのいできた自衛権の存在と戦力不保持の関係とか、それと密接不可分の日米再構築という問題とか。
 憲法裁判所もそうだと思います。きょう、たくさんの意見が先日とあわせて出てきていて、すばらしいことだと思っていますけれども、これは、砂川事件で在日アメリカ大使から最高裁長官にかかった圧力、これを契機に、統治行為でみずからの逃げ道をつくって、憲法の番人という役割を半分放棄してきた司法をよみがえらせる、こういう議論をやっぱりしなきゃいけないと思います。

発言情報

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発言者: 山尾志桜里

speaker_id: 12435

日付: 2019-11-14

院: 衆議院

会議名: 憲法審査会