足立敏之の発言 (国土交通委員会)
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○足立敏之君 昨日の新聞にも発電ダムの活用というのが出ておりましたけれども、今後も、利水関係者などダムの共同事業者の理解を得て事前放流を強化すべきと考えます。よろしくお願いしたいと思います。
次に、八ツ場ダムについてお聞きしたいと思います。
赤羽大臣も、十一月二日、現地を訪れられたと報道がありました。ありがとうございました。私は、建設省、国土交通省で長らく勤務をし、ダム建設関連の仕事に長年携わる中で、再三八ツ場ダムにも関わらせていただきました。様々な誤解があるようですので、少々経緯についてお話をさせていただきたいと思います。
平成二十一年の政権交代に伴いまして、当時八ツ場ダムはダム本体工事の発注手続の段階ではありましたけれども、前原大臣から、マニフェストに書いてあるので八ツ場ダムを中止する、全国八十三のダム事業についても一旦中止して検証を行うという方針が示されました。
その後、後任の馬淵大臣の際に、中止の方向性については言及しない、一切予断を持たずに検証する、少し方向転換がございまして、前田大臣が就任されてから、建設省出身の河川技術者でもあり実際に利根川の治水計画にも携わられたこともあったからだと思いますけれども、継続との対応方針を決定し、私が水管理・国土保全局長の際にお仕えした羽田大臣もその方向性を継承され、その後、政権交代により就任された太田大臣が、前田大臣が継続を決定したことを尊重して早期完成を目指すとの方針を表明され、それを受けて八ツ場ダムは建設に向けて再度動き出すことになりました。こうして振り返ると、大変感慨深いものがあります。
その八ツ場ダムが、本体工事が完了して十月一日から試験湛水を行っていましたけれども、約五百五十万トンたまっていた状態で今回の出水を迎え、約七千五百万トンの水を貯留をいたしました。資料十一、十二に写真とデータをお示しをいたしております。
実は、その当時、下流の埼玉県加須市で、今回の出水でピーク時には利根川の水位が計画高水位にあと三十センチというところまで迫っておりまして、越水のおそれがある旨を公表するなど、非常に切迫した状態だったというふうに聞いております。結果的に、八ツ場ダムや下久保ダムなど上流のダム群の効果で下流の利根川の越水や破堤氾濫を防御する大きな効果を上げたというふうに考えています。
私も、十月の十七日に八ツ場ダムに伺わせていただきましたが、ほぼ満水状態のダム湖を見て大変頼もしく思ったところであります。
しかし、それに反論するような形で、八ツ場ダムの洪水調節効果は全くなかったと主張する方々がいらっしゃるようであります。全く科学的ではありません。確かに、利根川の上流部には下久保ダムなど複数のダムがあり、これらが連携して洪水被害を軽減を図っておりますので、一つ一つのダムが単体でこういう効果を発揮したというふうに表現するのはなかなか難しいんですけれども、あれだけの量の洪水を貯留したわけでございますので、明らかに大きな効果を発揮したと考えるのは当然のことだというふうに思います。
八ツ場ダムの洪水被害軽減効果について、現地を視察された大臣の思いをお聞かせください。よろしくお願いします。