横光克彦の発言 (環境委員会)
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○横光委員 確かにそのとおりだと思います。
輸出関係の四要件の見直し、これも六月だって、もう時期がありません。しかし、ここに大きな一石を投じて、そういった関係閣僚たちが動き始めたわけですね、論議が始まる。ここでいい結果を出すことがCOP26につながると思うんです。
それと別に私が心配をしておりますのは、エネルギー計画の土台をつくる経産省、エネ庁のこれまでの流れは、どうしても、エネ庁のホームページを見てもわかりますように、エネ庁のホームページでは、石炭火力発電への取組について、自国も含め石炭は重要なエネルギー源として選択せざるを得ない国があり、安定した供給を行うことができるエネルギー安全保障、これが一つ。それと、安価でとりやすいという経済性にある。この二つを中心に、石炭火力発電推進、維持の理由にしているんですよ。
エネ庁にとっては、それは業界団体とかいろんなこともあります、努力はしておるでしょうけれども、やはり石炭火力のレベルはこれだけ必要なんだということを主張する原点がここにあるんですね。
確かに、他国からの需要もあるでしょう、安い石炭もそのとおりでしょう。しかし、だからといって、我々が目指す、我々というより世界が、パリ協定が目指す脱炭素社会と真逆の、CO2をまき散らす石炭火力発電をこれまでどおり推進していいのかということです。
需要があるからといって気候危機を広げるような石炭火力を他国に輸出してもいいのかということです。輸出するなら、再生可能エネルギーのノウハウでしょう。勘違いしているんじゃないですかね、皆さん。ここを変えない限り、先ほど言いましたように、日本に対する世界の風当たりはとまりませんよということを言っているんです。
だから、これまで資源エネルギー庁の言う、必要性が、需要があるからとか安価な経済性があるからという、そういった理屈を押し通してエネルギー基本計画が見直しできない可能性があるから心配しているんです。
しかし、今、大臣、状況は大きく変わりつつあるんですよ。大臣ももちろん御認識していると思います。
まず第一に、三日前の日経新聞の報道では、東京大学やイギリス金融シンクタンクの試算では、何と欧米では、再生エネルギーのコストの方が石炭より安くなるという試算が出ている。また、日本でも、新規石炭火力発電のコストは、二〇年代後半、今二〇年ですが、この後半にも、太陽光や風力よりも新規の石炭火力発電の方が割高になる、そういう調査結果が報じられているんですね。
つまり、これは、エネ庁の言う安価で経済性という理屈が通らなくなる。こういったことが実際に起きてくれば理屈が通らなくなる。電源構成に組み込むよりどころとしている価格の優位性も崩れていくわけですよ。そういったことが今始まりつつあるんですよ。もうそういった時期がすぐそこまで迫っているんですよ、この試算では。
ですから、次のエネルギー計画の見直しには、何としても環境省としては、こういった声をバックに、さらに、政治の方でも、また先般、与党の公明党の山口代表も、今国会の参議院本会議で、石炭火力発電について新増設を認めないなど、大胆な政策に取り組むときだ、こう打ち出されました。この山口代表の発言は、大臣にとって大きな私は力になると思うんです、このエネルギー計画の見直しに向けて。そういったこともある。また、自民党の皆さん方も、脱炭素社会のためにも再生可能エネルギーにシフトすべきだというお考えの議員もたくさんいらっしゃいます。
そういった今流れが大きく変わってきているんです。ですから、ここの、経産省の言う安価な、経済性があるからという理屈もだんだん通らなくなる。それから、政府の方も、与党でもいろんな脱石炭火力をすべきだという声も上がる。いろんな形で状況が変わりつつあるんです。こんなことはめったにないと思うんです。でも、今変わりつつある。
恐らく、小泉さんが大臣になったからつくったんじゃなくて、小泉さんが大臣になったから、そういった流れが自然に私はできたんじゃないかと思うんですよ。それほどの見えない力がおありなんです、私から言うと。ですから、このチャンスを逸してはならないということなんです。
まだ来年だからというお話でございました。確かにまだ来年です。論議はこれからでしょう。しかし、それぞれの省で着々と準備を始めなきゃなりませんし、環境省も始めていると思います。
ですから、このチャンスを逃せばまた三年後ですよ、二〇二四年になる。この環境の問題は、一年であっという間に動いていく、進んでいく、悪い方に進んでいく。ですから、四年後になるとどうなりますか、日本の今のままのエネルギー基本計画で。あの電源構成で本当にいいのかということが問われる私は二〇二一年の、来年の見直しだと思うので、しつこくしつこく申し上げているんです。
私は、次期エネルギー計画の策定で、電源構成の見直し、今の、二〇三〇年代を目標にされた二〇一五年につくられた電源構成の見直し、これを変えるということはそう簡単ではないと思っています。容易ではありません。容易ではありませんが、この電源構成を変えることは決して不可能ではないとも思っているんです。今の時代の流れからして、今のような大きな動きの中から、決して不可能ではないと思っている。
仮に、先ほど申しました東大やイギリスのシンクタンクの試算どおりいけば、再生可能エネルギーのコストは安くなるわけです。石炭火力の方が高くなる。そうすると、石炭火力の電源構成の数値、エネルギーミックスを下げても、結局、再生可能エネルギーをその分上げても、経済界に与える打撃とかいうのを皆さん本当に心配されている、この打撃も相当弱まると思いますし、いろんな形で変わりつつあると思うんですよ。
ですから、どうかこれからの、四要件はまた後でやりますけれども、四要件と別に、電源構成、来年のエネルギーミックスでは、環境省としては、やはり石炭火力の電源、エネルギーミックスはこんなに高い必要はないんだ、基幹電源として必要であってもここまで要らないと。これを大きく下げて、その分再生可能エネルギーを大きく上げていけば、私は十分これからのエネルギーは賄えると思っています。
そのあたりの決意を、大臣、来年の、まだ来年のことですけれども、基本計画に臨むための決意をお聞かせください。