荒井聰の発言 (国土交通委員会)

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○荒井委員 JR北海道それからJR四国、残った二つの赤字の旧国鉄の会社でありますので、ぜひそれが存続できるように万全の対策を講じてほしいと思うんですけれども。
 きょう、新聞の資料を幾つか用意しましたけれども、それの一番上が松田さんの今までやってきたことの経歴。
 ここで注目されるのは、北海道総局に左遷されるんですね。旧国鉄の中で民営化に取り組んでいた、最も強烈な主張をされていたのが松田さんで、当時の国鉄幹部から松田さんは北海道総局に左遷されます。全く今までないポストを新しくつくって、部下のいないそういうポストで働かされる。しかし、八カ月で中曽根さんに呼び戻されます。国鉄民営化という大事業を実施するのには松田さんが必要だということで、松田さんは呼び戻されます。
 北海道には八カ月しかいなかったんですけれども、この八カ月の間に、今のJR北海道のさまざまな改革の機運あるいは新しいプロジェクト、そういうものをつくり上げています。
 例えば、JR九州の唐池さんという、JR九州を民営化された一番の立て役者ですけれども、その方が「ななつ星」という観光列車をつくりました。この観光列車をつくるに当たって、松田さんが企画した北海道の観光列車、ニセコエクスプレスとかフラノエクスプレスとかというのを企画したんですけれども、それをモデルにしているんです。そのほかにもいろいろなことを、この八カ月の間に企画していました。
 こういう方が最後まで心の中に残っていたのが、東日本JRの社長になられ、それをやめ、そして悠々自適の立場にありながら、北海道JRのことは何とかしなければという気持ちを非常に強く持っておられました。
 私は、超党派の勉強会、JR北海道問題を中心とする勉強会をやりました。この中には参議院議員の佐藤信秋さんにも入ってもらってさまざまな議論をしたんですけれども、そのときに松田さんが言った言葉が非常に今でも耳に残っているんですけれども、二ページ目に松田さんの基本的な考え方というのがここで述べられているんですけれども、それ以上に心に残っていることは、JR北海道問題というのは自分たち鉄道マンが本来解決をしなければならない問題だ、それを鉄道に関係のない荒井君たちに迷惑をかけるというのは心ない、そう言われましたので、私は、いや、その勉強会で松田さんの知恵をかりたいんですと言いましたら、松田さんはこう言いました。やるに当たっては条件が一つある、自分が知恵を出すのに条件があると。それは何ですかと聞いたら、今度、JR北海道が廃線にしようとしている、あるいは赤字路線でどうにもならないそういう路線が、十三路線だったかな、十三区間ある、それに全部乗ってみろということを言われました。そうか、鉄道というのはそういうものか、そう思いまして、私は約一年半ぐらいかけてこの十三区間全部乗りました。
 地域でどのぐらいこの鉄道が愛されているのか、その鉄道が使われているのか、そういうことも含めてこの区間の実態を見ることになりました。なるほど、鉄道マンというのはこういうことなんだな、単に東京でいろいろ議論しているのとは違うんだ、そういうことをつくづく感じて、それ以降、鉄道局の幹部には、この十三路線をとにかく回ってみてくれということを頼みましたら、少しずつ時間をかけて回っておられるようですけれども、私はこの姿勢が一番大事だと思うんです。
 北海道のJRの最大の課題は何かというと、地域の市町村から愛されていないんですよ。地域の経済界から愛されていないんですよ。どうしてなんだろうと。それはやはり、今までの経営の仕方に大きな課題があったんだろうというふうに思います。
 民営化、三十年たったわけですけれども、このJR北海道とJR四国のこの二つが抜本改革できないその大きな原因というのは大臣はどうお考えなんでしょうか。

発言情報

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発言者: 荒井聰

speaker_id: 20756

日付: 2020-06-03

院: 衆議院

会議名: 国土交通委員会