岸田文雄の発言 (予算委員会)
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○岸田委員 おはようございます。自由民主党の岸田文雄です。
きょうから、令和二年度の本予算、この予算委員会で審議が始まるわけですが、改めて、我が国は多くの課題を抱えている、課題山積であるという現状を痛感いたします。
その中で、きょうは、まず新型コロナウイルスの問題から入りたいと思います。
先月の十六日に国内初の感染者が確認されてから後、影響はどんどんと拡大をしています。その中にあって、WHOの緊急事態宣言に大幅に先立って我が国として指定感染症の指定を行うとか、あるいはその施行日も前倒しをするとか、あるいは入管法五条の入国拒否の強化を図るというようなこと、さらには、邦人の帰国に際してのチャーター便も、中国が受入れを認めたのは数カ国しかまだない中にあって、我が国は既に三往復チャーター便を運航しているなど、政府においても強い危機感を持ってこの事態に対応している、こういったことは認められます。
しかしながら、事態は刻々と変化をしていきます。今後、影響はますます大きくなる、世界規模で影響が拡大していく、こういったことも想定されるわけですから、ぜひ、引き続きしっかりとした緊張感を持って、政府、そして我々与党も、こうした事態にしっかり取り組んでいきたいと思っています。
こうした中でまず思うことは、水際対策、この水際対策については今幾つか紹介させていただきましたが、さまざまな取組が行われてきた。引き続きしっかりと、強化に向けて、できること全てを動員して対応していきたいというふうに思いますが、一方で、既に国内においては二十例の感染例が確認をされている。また、今回の新型コロナウイルスは、潜伏期であっても感染させる可能性がある、要は症状が出ていなくても感染させる可能性がある、こういった点も報告をされています。さらには、昨日、春節期間が終わった。また大きな人の移動が予想される。
こういったことを考えますと、水際対策と並行して、こうした感染が国内に入ってきた後、国内対策についてもしっかりと今から備えておかなければならない、こういったことなのではないかと思います。
学校、あるいは職場、あるいは地方自治体で感染が確認されたときにどう対応するのか。現場任せというのでは、これはさらなる混乱を招いてしまうのではないか。こういった事態にも国としてどういった方針で臨むべきなのか、しっかりとした考え方あるいは方策について示しておく、こういったことは大事なのではないか。こういった国内対策も、ぜひ水際対策と並行してしっかり進めてもらわなければなりません。
そして、その中で改めて思うことですが、実際に感染した場合に、感染が迅速に確認されること、これが的確な対応をする上で大変重要なポイントとなります。
現在、新型コロナウイルスの検査方法ですが、PCR法と言われています。リアルタイムのPCR法で、最大六時間、一件の検査に時間を要するそうです。そして、旧式のPCR法ですと、最大二十時間、この検査に時間を要する、こういった状況にあります。
また、検査ができる場所も、これは一般の病院では検査ができないわけであります。全国の都道府県あるいは保健所が設置されている市にあります地方衛生研究所、そして国立感染研究所、合わせて八十五カ所しか、我が国国内、全国でこの検査ができない、こういった状況にあります。
こういった状況ではなかなか感染の実態が確認できない、不安が広がってしまう、こういったことにもつながります。迅速な検査ができる簡易検査キットの開発、これは全ての水際対策、全ての国内対策の基本ではないかと考えます。
その中で、先日、国立感染症研究所では、この新型コロナウイルスのウイルスを分離することに成功した、こういったニュースが流れていました。これは、診断キット開発の第一歩として強く期待されるのではないかと考えます。
簡易な診断キットの開発そして普及に向けて、国として総力を挙げて取り組むべきではないか、このように思います。資金的にも、またマンパワーとしても、さらには民間の力もかりながら、国として総力を挙げて、この全ての対策の基本となります簡易診断キットの開発に全力を注いでいただきたいと思いますが、総理、いかがでしょうか。