岸田文雄の発言 (予算委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○岸田委員 ありがとうございました。
いずれにしましても、この分野、国際社会において、我が国の取組は後手に回っているという指摘があります。我々は、新しい時代、国の命運をかけて、この成長戦略、しっかり取り組んでいかなければならないと思います。
二点目、成長と分配の好循環についてお伺いいたします。
アベノミクスによって、企業収益、これは大きく改善しました。利益率も大幅に上昇しました。これは大きな成果であると考えます。
しかしながら、大切なのは、もうけることが目的ではないはずであります。もうけたものが関係者の幸せにどうつながっていくのか、これが大事なところであります。まずは、従業員ですとか、取引先ですとか、あるいは下請先、さらには地域社会、こうしたものに分配がより適切に行われること、これが重要だということなんだと思います。
その点、総理も、施政方針演説の中で、下請取引のさらなる適正化について強い決意を述べられました。この点は評価したいと思います。
党としても、大企業、中小企業、小規模事業者の間で公平に利益が分配されるような議論、これを深めていきたいと考えています。
そして、加えて大事なのが、国民一人一人の幸せだと思います。国民一人一人に着目した場合、今の経済政策は若干濃淡があるのではないか、この点を危惧しています。
高所得者、これは株価の上昇などによって恩恵を受けています。低所得者、これは最低賃金の上昇、失業率の低下などによっての恩恵があります。しかしながら、問題は、それ以外のいわゆる中間層、ここに広く便益が分配される、こういったことが求められているんだと思います。もちろん、この層にも、賃金上昇等においてアベノミクスの便益は及んでいるというふうに思いますが、より深度のある対策、目配りが必要だということなんだと思います。
実際、この中間層への対応というのは国際的な大きな議論になっています。
先日も、アメリカ・トランプ大統領が、大統領選挙を念頭に、中間層に対する減税を大きく打ち出したというのが大きなニュースになっていました。国際的な議論を見ても、中間層については、住宅、教育あるいは医療の負担が大きい、こうした面で支援が必要である、こういった議論が行われています。
さらに、今、最新の技術、イノベーションの中で、AIが進むことによって、雇用が変わる、仕事がAIに取ってかわられる、こういった議論もあるわけですが、AIが進んだ場合に、仕事がAIによって代替される可能性が最も高いのがこの中間層だという指摘があります。よって、こうした中間層に対して学び直しの支援等さまざまな支援が必要である、こういった議論が国際的にも行われている、これが現状であります。
総理は、この中間層への分配、支援、この点についてどのようにお考えになっておられるでしょうか。