赤澤亮正の発言 (予算委員会)
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○赤澤委員 不漁なのはスルメイカだけではありません。今や、スルメイカ、そしてサンマ、サケが不漁三魚種と呼ばれています。またさらに、漁業の難しいところは、最近資源回復していると言われるマイワシやサバが、我が地元の境漁港では、昨年、隠岐の島周辺の漁場が形成されなかったなどの理由で大変な不漁になりまして、境漁港全体の漁獲量が対前年比四分の一減ってしまうというようなことも起きました。
自然を相手にする第一次産業の中でも、漁業は特に大きく自然の影響を受けます。不漁の理由も魚種ごとに違います。引き続ききめ細かい水産政策を打つことによって、我が国の漁業者の皆様が安心して漁業を続けられる環境整備をよろしくお願いをしたいと思います。
次に、現在、日本の養豚関係者が最も恐れているウイルス感染症のアフリカ豚熱に触れます。
次のパネルをごらんいただきたいと思います。
最初に、本年一月三十日に成立し、二月五日に公布された、施行された議員立法による家畜伝染病予防法改正の紹介をいたします。
まず、これまで豚コレラ、アフリカ豚コレラとしてきた法令上の名称を、豚熱、アフリカ豚熱に改めました。豚熱をCSF、アフリカ豚熱をASFとする略称は引き続き使っていただいて結構です。次に、もし、飼養豚又は野生のイノシシのいずれかにアフリカ豚熱が出たら、その周辺の一定範囲内の健康な豚も殺処分する予防的殺処分を可能としました。
この議員立法は全会一致で成立をしました。危機感を共有し、御理解と御協力を賜った与野党全ての議員の皆様に心から感謝します。本当にありがとうございました。
豚熱とアフリカ豚熱は、全く違うウイルスによる、全く異なる家畜伝染病です。既に我が国で発生してしまった豚熱については、現在二十一の都府県がワクチン接種推奨地域に指定されていることからもわかるとおり、ワクチンが効きます。しかし、アフリカ豚熱に効くワクチンは今のところありません。
アフリカ豚熱に罹患した豚は、体じゅうの皮膚がただれて、血便を垂れ流して、甚急性の場合にはわずか四、五日で死にます。
幸いなことに、アフリカ豚熱は人間にはうつりません。近い将来、突然変異で人間にうつるようになる可能性も低いとされています。しかしながら、一たびこれが蔓延すれば、養豚業への影響は壊滅的です。
次のパネルをごらんください。
アフリカ豚熱の発生状況です。既に世界じゅうで猛威を振るっています。中国の農業農村部の発表によれば、アフリカ豚熱の蔓延により、中国の飼養豚の約四割が死にました。その結果、中国国内の豚肉価格が約二倍にはね上がりました。このため、今まさに、中国十四億人が、世界じゅうから、豚肉はもちろん、高価になった豚肉のかわりに牛肉や鶏肉を猛烈な勢いで輸入しようとしています。世界は大変なインパクトを覚悟しなければなりません。
我が国でアフリカ豚熱が発生することはぜひとも回避したいし、万が一発生したら、何としても一例目で防圧するために、関係者が総力を結集して努力を続けています。
ということで、国民の先頭に立って、アフリカ豚熱などの脅威と戦っておられる江藤大臣、今国会で予定されている内閣提出の家畜伝染病予防法改正により、飼養衛生管理、野生動物対策、蔓延防止対策、動物検疫など各分野をどのように強化するつもりか、お答えください。