太田房江の発言 (経済産業委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○太田房江君 ありがとうございます。
 無利子、無担保の緊急融資を百五十三億円のレベルの緊急対策に遡ってやっていただけるということは大変大きいんですけれども、これでも恐らく足りないという声が業界から聞こえてまいります。
 ちょっとそのことは後でもう一度触れたいと思いますけれども、実は今日は資料を配らせていただきました。製造業の海外生産比率というのを、私が経産省に入省したちょっと後なんですけれども、そこからプロットさせていただいて、まだこれより前にもいたんですけれども、やっぱりこの曲線を皆さんにいま一度見ていただくことに意味があると思って作ってもらったんですね。
 それで、製造業の海外生産比率は、私が入省した頃は、二・九と書いてございますけれども、三%で動かなかったんですけれども、それが日米の貿易摩擦とかいろんなことで海外投資を増やそう、水平分業を進めようと、こういう動きがどんどん高まりまして、現在この二五・四というところまで至っております。実はこれ、ドイツとかイギリスを調べたかったんですけれども、なかなか統計上難しいようです。昔から三割に張り付いておりまして、恐らくもうそういうことに、やることに意味がなくなったのかもしれないと思うぐらいなんですけれども、ちょっと調べ切れませんでした。
 しかし、先進国に引けを取らない、引けを取らないと申しますか、遜色のない二五%まで来たわけですけれども、これでもって今回のサプライチェーンの毀損という問題が起こってしまったわけでございます。
 その次の資料二に、中国からの自動車部品輸入が増加をしていて自動車部品総輸入額の約四割になっていると。三六・九%ということですけれども、赤い棒グラフが中国の部分でありますから、これが急増してきていることが分かります。
 このように、自動車というような部品点数三万点の多い産業はグローバルにサプライチェーンが広がっている。そして、今問題になっておりますマスク、あるいはこれから5Gでどんどん生産が必要になってまいりますスマホ等々ですね、こういったものはOEMも含めて七割、八割が中国で生産をされているということで、中国依存型の業界が日本には大変多く存在をいたしております。これから5Gが春から始まるわけですけれども、その電子部品もその多くは中国で生産をされているということは皆様方御承知のとおりであります。こういう状況の下で、私はサプライチェーンの再構築ということについて考えるべきではないかというふうに思います。
 過去にも、二〇〇二年のSARS、二〇〇九年の新型インフルエンザ、機会はたくさんあったんです。そしてまた、国内においても、一昨年の台風二十一号、そして昨年の台風十九号、国内においてもサプライチェーンの寸断が起こり得るんだと、これは東日本大震災、今日が九年目に当たるわけですけれども、このときにも大きな経験をした。こういうことにもかかわらず、日本では水平分業の推進ということがずっとまかり通っていて、このサプライチェーンの見直し、再構築ということにはこれまで意を払ってこれなかったというのが実情ではないかと思います。しかし、これだけ内外のサプライチェーンの寸断のリスクがあるという現状においては、私は、今申し上げたように、グローバルリスクあるいは国内のリスクもしっかり考えた上でのサプライチェーンの改革をするべきではないかと、このように考えます。
 私は、昔、自動車産業の研究をいたしましたときに、重要部品、エンジン回りの部品ですとかあるいは電装部品、これは海外に渡さず、移さずに国内でしっかり生産していく、あるいは内製化をする。自動車の内製化比率というのは三割と低いんですね、アメリカに比べて。それでも重要部品は内製化をして作っていくという状況があるんだということを勉強いたしました。随分前ですけれどもね。しかし、それがどんどん中国に移っていってしまっているというのが今の現状だと私は思うんです。
 ですから、重要部品の国内回帰というような戦略的な考慮も含めて、私は、サプライチェーンの再構築に取り組む必要がある、しかも産業政策として取り組む必要があるというふうに思うんですけれども、経済産業大臣の御見解、いかがでしょうか。

発言情報

speech_id: 120114080X00220200310_007

発言者: 太田房江

speaker_id: 236

日付: 2020-03-10

院: 参議院

会議名: 経済産業委員会