片野歩の発言 (国際経済・外交に関する調査会)

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○参考人(片野歩君) 誤って伝えられていると誤解されているのが、例えば、今回漁業法でもIQという個別割当てを増やすわけなんですが、こういう漁獲枠があって私が見ている世界の漁業というのは成り立っているんですが、漁獲枠を設定するといかにも、何というんですかね、新しく漁業者が枠がないために参入ができないであるとか、地域が衰退して社会問題が起きるとかいうことが言われることがあるみたいなんですが、それというのは全然逆で、あくまでも資源管理で漁獲枠があって、資源が持続的になって社会が成立しますので、そこら辺がちょっと誤解されているところがあります。
 あともう一つは、漁獲枠のこういう制度を適用するというか、ノルウェーの漁業者というのは外国人が多いとか、そんなことも言われることがあるみたいなんですが、これも全然違って、収入は、毎年違うんですが、ノルウェーの場合は一般のサラリーマンよりも漁業者の方が収入が高いですから、わざわざ外国人の方が働く必要はないですし、そういうのはないんですよね。多分、そういう誤解というのは、漁業ではなくて、加工場とかはどうしても人手不足で外国の方がいらっしゃることがあるんですが、事漁業に関しては外国人で成り立っているとかそういうのは全然ないので、これも誤解だと思います。
 あともう一つ、最後の誤解は、ノルウェーの漁業というのは、ノルウェーというのは産油国で、一九七〇年代に北海油田が見付かって、そこのところに人をシフトできてお金もできたので何とかなっているという話もあるみたいなんですが、これも全然間違いで、例えばアイスランドとかデンマークとか、まあアイルランドもそうですけど、こういう国というのは、産油国ではないんですが、ノルウェーと同じように漁業が発展しているので、ですからやはり、漁獲枠を始めとした資源管理でというのは成功例しか私は見てないので、そこはやっぱり皆さんの方にも理解していただきたいなと。
 決して、ノルウェーのやり方をすることによって水産の、魚がいなくなる、減るということにはなりませんし、私は良くなるケースしか想定はしていません。

発言情報

speech_id: 120114305X00220200212_030

発言者: 片野歩

speaker_id: 28723

日付: 2020-02-12

院: 参議院

会議名: 国際経済・外交に関する調査会