赤羽一嘉の発言 (国土交通委員会)
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○国務大臣(赤羽一嘉君) まず冒頭、今般の新型コロナウイルスの対策に対しまして、我々国土交通省の職員、また、所管の公共交通機関を始め、所管の業界団体の皆様方に温かな激励のお言葉をいただきましたことに、まず心から感謝を申し上げたいと思います。
新型コロナウイルスにつきましては、非常事態は解除はされたものの、この六月一日からの通勤通学の例えば電車のラッシュも戻りつつあったり、やっぱり緊張感を持ってこの拡大、再発防止、また早期の終息を目指して全力を尽くしていかなければいけないということで気を引き締めてやっていきたいと思いますので、まだ引き続き御指導よろしくお願い申し上げたいと思います。
この今の御質問のこれからの国土の在り方ということでいえば、まず、感染症のこの事態がなければ、少子高齢化、人口減少化、過疎化が進む中でどうしていくのかという中で、当然、様々なことを考え、コンパクト・アンド・ネットワークシティーを形成したりとか、あと、当然、この近年の激甚化、甚大化、また頻発化する災害に強い地域づくりと、これはもう足立先生からの御指導あったとおりだと思っておりますが、今回これに加えて新たな感染症、未曽有の感染症、これが世界中に蔓延しているという状況の中で、今後の国土の在り方というのをどう考えるかということは大変大きなテーマだというふうに思っております。
現時点において、コロナ後の国土の姿を正確に描くというのはまあ難しいとは思いますが、私、個人的に思っておりますのは、二十五年前の阪神・淡路大震災を経験したときに、神戸の町がどうだったかというと、例えば災害公営住宅というのは高齢者だらけ、平均七十五歳ぐらいの住宅がたくさんできて、中の自治会もつくれないような状況が幾つも起こりました。これはある意味では、二十年後の我が国の状況が随分前倒しで現出されたと、そうした将来の課題が直面に突き付けられるというのがこういう大きな災害とか感染症だというふうに思っております。
ですから、この感染症の拡大自体は大変つらくて厳しいものでありますけれども、私は捉え方としては、これは将来の課題が今ある意味では顕在化、このことによってされたと、ですから、このことを非常に明確にしてどう取り組むのかと、やっぱり前向きにこのことを捉えていかなければいけないと。
私は、よく毒をもって薬となすというような思いで考えていかなければいけないとなると、様々この感染症の現時点でも示唆的な状況というのはあると思います。今、足立委員からお話あったとおりであるんですけど、やっぱり一つは、接触機会の軽減のためのテレワークという働き方ですとかデジタル化、こうしたものはやっぱり必須ですし、ある意味では、その結果、高い都心の中にオフィスを構えるよりも地方に住んで十分仕事ができるとか、あとは、私もかねがね申し上げておりますが、二拠点居住、こうしたものが、やっぱりそうした選択がされるだろうと。
また、経済的に言うと、サプライチェーンの見直しということで、ある程度地産地消型の経済圏というのも、やっぱり各企業ともそうしたことをやらないとリスクのヘッジメントにならないというふうに私はそう考えております。
加えて、そうしたことから、かねてより東京一極集中主義を改善しなきゃいけないというのは、皆総論では言うんですけど、なかなかそのきっかけがなかったわけでありますが、これは今回のことで様々な大きなきっかけになるんではないかと。この東京一極集中を改善するということは災害や感染症のリスクの軽減にもつながりますし、社会経済としての強靱性ということが保たれるというふうに思っておりますので、是非東京一極集中の是正をする、それは裏腹に、それぞれの地方地方の創生にもつながるというふうに思っております。
本来の我が国が持っている各地方の魅力とか伝統的な文化、技術とか産業、こうしたものをもう一度よみがえらせるようにしていかなければいけないと思いますし、また、やっぱりゆとりのある空間ということがこれからニューノーマルの生活様式でも求められておりますので、ある意味では豊かで健康的な暮らし方、生き方、働き方というものが価値を持っていくんではないかと思いますし、それを支える意味では、地域公共交通機関では課題でございましたが、自動走行ですとか、AIとかIoTを活用した人手不足を補う物流の機械化、昨日も実はちょっと物流業界の現場に行ってまいりましたが、そうしたことが非常に大事になってくるんではないかと思っております。
様々な課題で、ちょっと五月雨式な答弁で申し訳ないんですが、私の言いたいことは、大変大きな我が国が抱えている問題を今顕在化されたということで、前向きに、しっかりと先を見通して国土形成づくり、しっかり国交省としても取組を進めていきたいと思っておりますので、今後とも御指導よろしくお願いしたいと思います。