大倉多美子の発言 (内閣委員会)
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○参考人(大倉多美子君) 今回はお招きいただきましてありがとうございます。お答えをいたします。
今回の改正ですが、二十五年前から、基本法が改定されましたけれども、それで、でもイノベーションというのはあったわけですよね、あったというよりも、それをすることが目的にはなっていました。ですから、産官学共同研究というのが活発に行われてきたわけです。
しかしながら、現場を知らない制度改革がいつも行われていて、具体策が全くありません。幾ら司令塔を機能を強化しても、現場はますます厳しくなるばかりで悲鳴を上げております。官民の格差が広がるばかりで、国立大学が独立行政法人になってから格差は広がったような気がいたします。研究上の予算配分の仕方、審議会委員、評価委員の人選など、非常にバランスが悪いのです。科学技術の創出、研究は二十四時間体制で体力労働を強いられます。IT技術の発展などによって実験科学者が大幅に減り、安易なペーパー科学者が増えてきました。これでは本来のイノベーション、発明、発見の低下につながってきています。
研究には、短期、長期、成果の出るものがあります。それゆえ、時限付きの研究では若者は全く育ちません。私は、ドイツのようにマスター制の導入、大学は全入時代になった今日、アメリカのように卒業を厳しく制限すれば、かなり日本は変わるのではないかと思っております。
それと同時に、科学技術の発展が人間の社会にゆがみを生じてきています。人間本来あっての社会であり、人類は、心身共に健康で、ひとしく人生を楽しく生きていく権利があります。その意味で、人文科学のみに関わる科学技術を入れたのは良かったと思います。
以上でございます。