安倍晋三の発言 (本会議)
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○内閣総理大臣(安倍晋三君) 田島麻衣子議員にお答えをいたします。
黒川前東京高検検事長の処分等についてお尋ねがありました。
法の支配やその下の正義とは、人権の保障と恣意的権力の抑制とを趣旨として、全ての権力に対する法の優越を認める考え方及びそのような考え方に基づいて正義を実現することであると承知しております。行政府の長として立法府が制定した法を遵守し尊重することは当然であり、今後ともその責務を果たしてまいります。
その上で、国家公務員の人事上の処分については、所属の各省庁等において個別の事案に応じて適正に判断しているものと承知しています。黒川氏の処分についても、法務省において必要な調査を行い、法務省及び検事総長において事案の内容等、諸般の事情を総合的に考慮して訓告が相当であると判断し、適正に処分したものと承知しています。
個別の人事プロセスに関することはお答えを差し控えますが、私自身は、先週二十一日の夕刻、森法務大臣から、事実関係の調査結果を踏まえて処分を行ったこと、その上で、黒川氏本人より辞意の表明があったので、これを認めることとしたいとの報告を受け、法務省の対応を了承したものです。
他方で、黒川氏を検事長に任命したこと等については、法務省、検察庁の人事案を最終的に内閣として認めたものであり、その責任については私にあり、御批判は真摯に受け止めたいと考えております。
御指摘のコラムについては、当時の菅政権による東日本大震災や福島第一原発事故への対応について寄稿したものです。
私自身は、これまで行政府の長として、国民の皆様の不安や不満の声など様々な声をしっかりと受け止めながら政策を前に進めてきたところですが、今後も一層身を引き締めて政権運営に取り組んでまいります。
介護現場のハラスメント対策や介護職員の処遇改善等についてお尋ねがありました。
急速に少子高齢化が進み、人生百年時代が到来しようとする中で、介護人材の確保は大変重要な課題であると認識しており、着実な処遇改善に加え、ハラスメント対策を含む職場環境の改善を図っていくことが必要であると認識しています。
介護現場でのハラスメントは、あってはならないことですが、一部そのような御指摘があることは承知しております。このため、厚生労働省において、労働組合などの当事者団体の御意見も踏まえた上でハラスメントの対策マニュアルや職員研修用の手引等を作成し、その防止を徹底するとともに、さらに、今年度から都道府県や事業者が行う研修や相談窓口の設置などに対して支援を行うこととしました。
また、介護職員の処遇改善については、これまでの累次の処遇改善により自公政権で月額五万一千円の改善を行ってきましたが、昨年十月からは月額八万円の更なる処遇改善を行ったところです。その時点での当該処遇改善の実施率は全体の五割強にとどまっていましたが、更に二割の法人が実施を検討しており、その実施を着実に促していくことで現場の介護士の皆さんの賃金の向上を実現してまいります。
引き続き、介護の現場で働く職員の皆さんを含め、国民の皆様の苦しみや生活の不安に関する声にしっかりと寄り添いながら、必要な支援を行ってまいります。
顔認証付きカードリーダーについてお尋ねがありました。
来年三月から医療保険の資格情報をオンラインで確認できる仕組みを活用することで、マイナンバーカードを健康保険証として利用する取組が開始されます。
御指摘の顔認証付きカードリーダーは、患者の方がマイナンバーカードを健康保険証として利用する場合に、医療機関等の窓口で確実な本人確認や資格確認を効率的に行うために整備することとしているものであり、マイナンバーカードの健康保険証としての利用を進めるために必要なシステム整備であると考えております。
残余の質問につきましては、関係大臣から答弁させます。(拍手)
〔国務大臣加藤勝信君登壇、拍手〕