青山繁晴の発言 (予算委員会)
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○青山繁晴君 自由民主党の青山繁晴です。
今日は、厳しい条件と制約の下、たくさんの主権者の方が傍聴に来ていただきました。感激であります。ありがとうございます。
日本の尊厳と国益を守るためにこそ質問いたします。
最初に、感染され亡くなられた全ての御霊に深い祈りをささげます。また、拡大防止のために力を尽くされている全ての関係者に国境をも越えて感謝と共感をささげたいと思います。
質問の第一は、私たちの多くが実は忘れている同胞、はらから、感染が心配されるのに日本から何らの救いの手も伸びていない日本国民がいらっしゃることを、できれば与野党を超えて、与野党を問わず共に考えたいと思います。
それは、北朝鮮に拉致された被害者、あるいは拉致の疑いのある特定失踪者の方々、そして別の理由で北朝鮮に現在いらっしゃる日本人の方々です。
北朝鮮は、公式的には感染者が一人もいないと発表していますが、中朝の関係は非常に深いです。九五%の貿易が今、中国との貿易であります。そして、交流も多い。その中ですから、朝鮮人民軍を含め、ふだんにない緊張を西側のインテリジェンスはこぞって感じ取っているところです。
実際に、二月に入ってからの労働新聞を見ますと、国家の存亡に関わるということをあえて強調し、そして、北朝鮮の国内において医薬品も不足し、栄養状態も十分でないということをわざわざ指摘していることからして、いらっしゃる日本の方々、拉致被害者を始めとして、非常に懸念されるところです。
それにもかかわらず、拉致被害者を始めとする同胞がどうなさっているのか全く分からず、世界に感染が広がることが心配され、日本の在外公館は在留邦人に対して領事メールを送って危険情報も発しているわけですけれども、その中でも、この日本国民の方々だけがまるで何のケアもない実情にあります。これでいいのでしょうか。
そこで、提案があります。北朝鮮に医療協力を提示してはいかがでしょうか。現在、拉致問題をめぐっては、少なくとも表面では全く何も動いていないかに見えます。御家族らの長年の苦しみはいかばかりか、そしていつまで続くのか。御家族は実は次々と亡くなっておられます。
最近、ついに、拉致被害者の有本恵子さんのお母様、嘉代子さんが九十四歳で亡くなられました。嘉代子さんは恵子さんのために神戸の留守宅で日々陰膳を作られて、その御相伴に不肖私もあずかりました。そのときに、例えようもなくおいしゅうございました。どれほど娘と会いたいか、そのことが今も胸に刺さっております。
恵子さんは、不肖私とたまたま神戸の幼稚園が同じです。それだから拉致事件に関わってきたのではありません。関わったら、実は自分の幼稚園の同窓生にも被害者がいらっしゃったんです。皆様も、学校であり、仕事であり、友達関係であり、血縁などをたどっていかれれば、きっと必ず拉致被害者や特定失踪者につながるというのが実は実態であって、それほど北朝鮮に拉致された日本国民は多いのです。
北朝鮮は、拉致被害者について一旦再調査に応じるという動きがかつてありました。日本からも、一度は調査の準備として訪朝した経緯もありました。したがいまして、凍り付いた交渉に風穴を空けるためにも、医療協力チームを派遣し、その際に、もし北朝鮮が受け入れてくれれば、その際に、拉致被害者、特定失踪者を始め日本国民のケアもしたいと提案してはいかがでしょうか。とっぴな提案とは実は思っておりません。あくまでもコモンセンス、常識の範囲内のささやかな提案であると考えて、拉致問題担当大臣でいらっしゃる菅官房長官にお尋ねをいたします。