中村裕之の発言 (科学技術・イノベーション推進特別委員会)
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○中村(裕)委員 戦略的マネジメントの導入ですとか、「富岳」などを活用した、そうしたシステムということで、しっかりこういったデジタルトランスフォーメーションを進めていただければと思います。
先ほど申し上げた学生の山岸さんという方ですけれども、日本の若手研究者の環境の悪さを非常に感じているということで、彼女の書いた一文をちょっと紹介しますが、日本の研究者を取り巻く劣悪な環境、待遇と、社会的地位の低さは問題視され続けています、こういった書き出しで、問題提起をされています。
実際に、大学院で教授のもとにいますと、とにかく競争的資金の確保を、耳にたこができるくらい、非常にそれを求められているということで、自分が実際に研究をしたい分野について没頭して研究できるような環境にないということをおっしゃっておりましたし、加えて、フランスでは、大学院生も含めて、年間数十ユーロで全ての学校に納めるお金は済むわけですけれども、日本ではやはり、学費も高ければ、大学院生としてもなかなかアルバイトもできないし、ポスドクになってもなかなか収入面で恵まれない、そうしたいろいろな環境の悪さが、非常にフランスと比較して日本では劣悪だという言葉を使っているところでありまして、こうした状況では、なかなかすばらしい科学技術やイノベーションが生まれてこないのではないかということを危惧しているところであります。
それで、文部科学省では、創発的研究支援事業というのを始められました。このことについてお伺いしたいわけですけれども、本当に時代の変化が激しくて、不確実性が高い時代を迎えていて、もうどんどんと時代が変わっていくという状況の中で、ソサエティー五・〇という時代も迎えるわけでありまして、こうした中で、やはり若手研究者が腰を落ちつけて研究に専念できる環境が必要であります。
文部科学省で今年度から開始をしている創発的研究支援事業というのは、総額五百億円が令和元年度の補正予算で措置されておりますけれども、七百人程度に年間七百万円程度を想定して、破壊的なイノベーションの創出をする研究者を支援するという事業だと聞いております。多くの研究者が腰を落ちつけて研究に専念できる環境を創出することが非常に重要でありまして、この事業の成果というのは、先々になりますけれども、大いに楽しみだというふうに感じています。
先ほどの山岸さんのお話からするとしても、この事業に期待する面が大きいわけですけれども、この事業についての文部科学省の見解をお伺いしたいと思います。