奥野総一郎の発言 (憲法審査会)
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○奥野(総)委員 会長、御発言させていただきます。
けさのこれは朝日と産経に出ていましたかね、衛藤征士郎自民党の憲法改正推進本部長の発言ですが、きのう公の場で、改正の発議について、たとえ一部にちゅうちょする政党があったとしても、信念を持って憲法改正を提案し、意思を問うことは成熟した民主主義国家のあり方として当然だというふうに述べられた、こう記事になっているわけですよね。
これは、過去の衛藤先生の御発言に重ね合わせていくと、四項目について採決を強行してでも提案すると言っているかのごとく受け取れるわけですよね。こんなことを与党の責任者がおっしゃっていては、この場で落ちついた議論というのはできないと思うんですよ。
新藤筆頭幹事に伺いたいんですが、これは新藤さんも同じ認識でおられるのかというのをまず伺いたいと思います。これは最後にちょっとまとめて答えていただきたいんですが。
かつて、中山太郎先生、先週も大串さんが出しましたけれども、この憲法審査会をつくる際に、議院運営委員会の中で憲法議論のあるべき姿を述べておられます。「憲法論議は内閣ではなく国会の責務、権限であるべきこと、それは、政権を争う与野党対峙の論戦とは一線を画した、全国民代表としての論議であるべきこと、そして、憲法論議は、自己の理想の憲法像の主張にとどまるのではなく、最終的に三分の二以上の多数派形成に向けた超党派的論議、いわば偉大なる妥協を目指した論議であるべきということでございます。」と述べて、みんなで考え、みんなで議論して、みんなでつくるという姿勢が大事だ、こういうふうに言っておられるわけですね。
今、中谷先生もおっしゃられましたけれども、四項目ありきの議論というのは、まさにその自己の理想の憲法像の主張とも言えると思います。こうした四項目を前提に議論を急ぐ姿勢というのは、憲法審査会のそもそもの創設の理念に反するとともに、これを強行した場合は国民の分断を生むのではないでしょうか。
今はコロナ禍であり、一致団結してコロナに対処すべきでありまして、いたずらに改憲を急ぐべきではありません。今の衛藤発言、こうした発言は、場外でされてはとても採決どころではない、この法案の採決どころではありません。次にも進めません。採決したら直ちに四項目の提案に移る、そういったことがないということをまず新藤筆頭幹事にはっきりさせていただきたいと思います。