菊田真紀子の発言 (文部科学委員会)

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○菊田委員 資料一の「組織」をごらんいただきたいと思います。
 今御説明がありましたけれども、日本芸術院は三部から成り、それぞれの部の下に分科会がぶら下がっています。各部の推薦と説明されましたけれども、例えば、第一部の美術では、日本画もあり洋画もあり、書、建築まで六つの専門分野があります。当然ながら、同じ第一部でも日本画の芸術家は書のことは門外漢でありますので、日本画で功績を残された芸術家は日本画の会員に推薦されることになります。同様に、書は書の会員に推薦されなければ会員選考に上がれません。
 では、日本画の会員が何人いらっしゃるかといえば、二〇二〇年四月一日現在八名であります。書に至っては三名です。この限られた会員の先生に認められなければ推薦してもらえない制度になっています。逆に言えば、数名の会員の誰かに認められれば推薦してもらえるということであります。
 比較して申しわけないですが、菅総理は、日本学術会議の選考を、会員約二百人、連携会員約二千人と関係、つながりを持たなければ会員になれない仕組みだから閉鎖的で既得権益だと国会で答弁されていましたが、私は、日本芸術院の選考の方が比較にならないほど閉鎖的で既得権だと思います。
 この会員選考制度は昭和の時代から変わりなく、その閉鎖性ゆえに小説の題材にもなりました。直木賞作家の黒川博行さんが、「蒼煌」という小説で、日本芸術院の会員選考を舞台に、お金が飛び交う様子を書かれています。
 そして、過去の国会でもたびたび取り上げられています。昭和五十年の衆議院予算委員会第二分科会では、長谷川正三先生が、一当八落とは芸術院会員になるのには一億なら当選で八千万円じゃ落選だというのですねと、生々しい選挙運動の実態をあらわす議事録が残っています。
 最近でも、二〇一五年の予算委員会分科会で、当時私と同じ党だった緒方林太郎議員がこの問題を取り上げました。現会員の覚えがめでたい人でなければ選考の俎上にのらないのは問題であり、かつ、日本芸術院会員推薦並びに選考規則では部外より意見を聞くことができるとされているのだから幅広く選考できるように変えていくべきではないかと、当時の下村大臣に質問をされました。
 下村大臣の答弁は、そのまま読みます。「これは御指摘のとおりだと思います。 今後、芸術院会員の選考に当たりましては、外部の意見を適切に反映されるようにすることが望ましいため、会員候補者の推薦に当たっては、もともと規定があるわけですから、外部の意見が取り入れられるよう、日本芸術院に検討を求めてまいりたいと思います。」と明確に述べられました。
 しかし、この二〇一五年の質疑から五年経過した今、なお、日本芸術院は、外部の意見を取り入れるかどうか検討中なんです。文化庁の説明によると、五年間で三十四回の会議を重ねながらも、いまだに結論を出していないということです。
 そもそも、身内の会員だけで検討していることは適切だと言えるんでしょうか。一体いつまで会議を続けていくのでしょうか。この間、文化庁は何をしていたんでしょうか。

発言情報

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発言者: 菊田真紀子

speaker_id: 24117

日付: 2020-11-27

院: 衆議院

会議名: 文部科学委員会