猪口邦子の発言 (環境委員会)

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○猪口邦子君 ありがとうございます。エビデンス・ベースドまでは言われますけれども、サイエンス・ベースド・ポリシー・メーキング、一歩先の概念、提示いただきました。
 私は、最後の方で、今度はまたちょっとがらっと変わって、社会変革と自然環境接近型新生活様式ということを議論してみたいと思います。
 大臣は、大臣所信で、環境省は同時に社会変革担当省であると、かぎ括弧付きでこう述べておられまして、各省と連携して循環経済や分散型社会への移行に取り組む、そして、またこれも大臣所信で述べておられますけれども、菅総理から環境大臣への御指示のうち、一つは先ほどの国際発信を頑張ってくださいということ、それからもう一つが新たな地域の創造や国民のライフスタイルの転換に取り組むということということで、これが総理からの指示ということを述べておられます。
 この残念なコロナ禍で、私たちは、しかし、リモートワークという新たな働き方、これを模索し、ちょっと伺ったところ、環境省は省庁の中でテレワークの省庁別活用頻度一番であるということで、大臣のそういう突破力、それから、大臣レクなどもオンライン化も進めているということを知りました。
 自然接近型の仕事スタイル、都心に来るより自分の家及びその付近、それはより自然があるというふうに思います。迂遠的のようでありながら、そういうところからこの環境への思い、地方創生への思い、そしてさらには地球環境への願い、こういうことが心の中にも出てくるんではないかな、意識の中に来るんじゃないかなというふうに思います。幸い、そのウエブ会議の手法なども今進んでいますので、こういうことが期待される。
 ここ数日のうち、ワクチンの開発が、コロナについて、COVID―19について報道されていますけれども、こういうことから、また元の長時間労働とか満員電車とか、そういうところに戻っていくということであれば、私は、このコロナのことでこれだけの方が犠牲になったと、その無念を思えば、やはり何としても新しい生活様式、せめてそういうことに一生懸命我々努力する必要があるんじゃないかなと思っております。
 また、ヨーロッパの事例で面白い事例すごいたくさんあるんですけれども、例えばリモートワークで自分の家でやると、でも、家で必ずしも環境が整わない場合、サテライトオフィスをつくってやるという会社がたくさんあるんですけど、もうこれは、そのコストパフォーマンスは非常に悪い、また、そこに行くのも、だったら面倒くさいということにもなります。そこで、ヨーロッパではホテルですね、観光客がいなくてホテルが減収なんですけれども、そこをリモートワークの場所として、ラウンジやロビー、カフェ、そこをコワークのような、コワークスのような形で提供していて、本当に大きな収益を上げることができているという報道もあります。
 また、自宅で過ごすと、一つは、やっぱり人の孤独のようなこと、この解決をしなければなりませんが、同時に、人はただ自宅でぼうっとしているだけではなくて、自分の家の中のプラントを見たり、あるいはその庭の植物を見たり、そうしているうちに、やはりもっと手入れしなければということで、イギリスの報道なんですけれども、昨年の同時期と比べて、苗木や花の種ですね、あるいはこの種子ビジネス、二十倍の収益なんですよ。ですから、やはりこの新たなそういう自然接近型のライフスタイルというものは、静かな新しい文明、生活文明の予感、これを含んでいると思うんです。
 もう一つ、最後に続けて申し上げたいのは、かつてヨーロッパでペスト禍が十四世紀ありました。その後、結局あれは物すごい人口減、激減して、大変なそれこそ孤独、あるいは生と死、愛と喪失、その内面の問いからルネッサンスが生まれているんですね。これは人間回復、そういう芸術、学術、これをつくり出している。
 そういうことを考えると、今私たちは多くの苦労に直面し、そしてそれを乗り越える新たな生活様式とか、その中で、今まで問うたこともない、自分の庭はどうかというようなレベルのことから、何か新しい生活様式をここで模索する必要があるんじゃないかというふうに思いますが、いかがでしょうか。

発言情報

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発言者: 猪口邦子

speaker_id: 4512

日付: 2020-11-19

院: 参議院

会議名: 環境委員会