隈本邦彦の発言 (厚生労働委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○参考人(隈本邦彦君) 先生御指摘のとおりで、とにかくワクチンには、健康時に打つものですから、当然高い有効性と安全性がなければならない、おっしゃるとおりだと思っています。ですから、最低限必要なものは、任意接種であろうが、それは義務接種じゃなくて接種勧奨であろうが同じであります。
ただし、過去の、これまた古い話ばかりしてあれですけど、過去のワクチンの事例を見ますと、やはり出てからすぐはその実力がはっきり分からないので、任意接種でかなり進めてから、そしてこの効果も十分だし、一番欲しいのは、この臨時の予防接種ですから、感染を広げない、流行を止めてしまう力ということなんですが、そういうものが分かってくるまでには、やはりある程度の時間を掛けて任意接種を続けながらその中でデータを集めていき、これは国民に自信を持って勧められるワクチンだなとなってから定期接種になっているという、これは過去のワクチンはみんなそういう歴史を持っていると思います。
ちょっとまた物議を醸しますが、HPVワクチンは承認されてから一年ほどで接種勧奨の臨時の事業が始まって、ほとんど無料で打てるようになってしまったので、それちょっと僕らは早いなと感じているので今申し上げているところです。ほとんどのワクチンは任意接種である程度実績を積んで、まさにプロの目で見てこれは国民にお勧めしてもいいなというふうにはっきり自信を持てるようになってから勧奨と義務、努力義務がつくられてきているという流れがあると思います。
もう一つ、また古い話を申し上げれば、元々予防接種法が改正されて、今、個別接種になっている、昔は義務接種と言っていたのを勧奨であるというふうに言うようになったのは、定期接種と言うようになったのは、やはり一人一人の健康状態を十分確認して、ちょっとこの人はワクチン打って大丈夫かという人をうっかり打たないようにするというそのワクチンの安全性の考え方ですね、そういう考え方で長年つくられてきたものですから、今、とにかく打たなきゃという雰囲気になっていることに私はちょっと心配をしているわけです。つまり、例えば、わあっと集団で接種をすると、中には本当は体調が良くないのに、まあこれ打つのが国民の義務だろうとかいってやってくる人がいたらどうしようということを念頭に考えております。接種勧奨というのはそういう重いものじゃないかというふうに受け止めて申し上げました。
基本的に高い有効性と安全性がなければそんなワクチン認めちゃいけないというのはまさにそのとおりで、私もそう考えております。
以上です。