田名部匡代の発言 (農林水産委員会)

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○田名部匡代君 まずはそれが先だというふうに思うんですね。
 本来、この種苗法は、前国会で審議入りすると言われたものがここまで先送りになってきたわけで、その意味では十分時間があった。ここに来て、私も地元の皆さんから種苗法についていろいろ御意見をお聞きしますけれども、一番多いのは分からないということなんですね。
 実はこれ、アンケート調査も、平成二十七年のものですけれどもされていて、種苗法に関するアンケートでありますが、これ、四十五県の千五十五経営体の方々にアンケートを取って、回収率は六〇・五%なんですね。これ、平成二十七年のものですが、種苗法を知っているという農家さんの割合というのは五九%なんです。これ、花卉農家の方が多いんですけれど。種苗法に基づく品種登録制度を知っていたという農業者の割合は五六%、これも花卉農家が多いんですね。種苗法に基づく自家増殖制度を知っていた農業者の割合というのは四一%。
 現場で実際に生産活動をされている方々でも、半分ぐらいの方しかこの法案やまた具体的な中身を御存じない。そういう中で、様々な情報がネット上も含めて飛び交い、大きな不安が起こったということなのかなと思っていて、確かに、賛成の意見も、地元でも農家さんから聞くとあるんです。
 例えば、自家増殖について、リンゴ農家さんなんかは、例えば苗木が高くても、いいものができて、それで自分の収入につながるのであれば全く問題ないんですよとか、苗木から作る手間暇が掛かってしまうので、その労力があるのであれば栽培に力を入れたいという方もいらっしゃいました。また、自治体なんかの声であっても、やはり地域ブランドを守るために、今の種苗法のままでは守り切れないというような話も確かにありましたけれども、しかし、やはりこういう理解が進んでいないというのは、これだけ大事な法案だと言いながら、もっと努力をする必要があったのではないかなというふうに思っています。
 衆議院でももう既に審議をされたけれども、連日私のところにも電話やファクスは届いておりまして、衆議院の審議を通してもまだ理解は進まなかったということだと思います。
 私としては、事実に基づかないことであるとか、現実的に考えにくい、臆測に基づいて反対をするつもりはありませんので、今日は、誤解に基づく不安というものはきちんと払拭をしていく必要があるというふうに思っていて、その中で知的財産の重要性も御理解をいただき、そして理解が進むことで皆さんがおっしゃっている海外流出をみんなの力で止めていこうということにやっぱりなるわけですから。その理解が進まない中でやろうと言ったって、それはなかなか、本当のこの法案の持つ意味というのは伝わらないというふうに思っているので、その意味で、一つ一つ確認をさせていただいて、整理をし、そして、本当の問題というのは何なのか、何を改善しなきゃいけないのかということを丁寧にあぶり出していきたいなと思っています。
 一番多いのは、やっぱり自家増殖原則禁止、自家増殖ができなくなるんだということに対しての反対の声というか、不安の声というのは圧倒的に多いんです。是非、ここについては、じゃ、家庭菜園はどうなのかとか、仕組みの問題も関係していると思うんですけど、是非、ちょっとここは時間掛けてもいいですので、丁寧に説明していただきたいというふうに思います。

発言情報

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発言者: 田名部匡代

speaker_id: 21884

日付: 2020-11-26

院: 参議院

会議名: 農林水産委員会