本多平直の発言 (安全保障委員会)

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○本多委員 敵基地攻撃能力について少し。私、今、さすがに選挙の前にこの方針は出してこないと思っているんですけれども、数少ない議論の機会ですので。
 憲法論からもいろいろあるんですけれども、今日は、憲法論、日本に憲法九条がないとして、憲法論を抜きにしても、敵基地攻撃能力を持つというのは、先ほど言った限られた防衛能力、ましてや、我々は日米安全保障条約というものを大きな基地負担を一方で抱えながら維持していて、今のところ、この関係に私は問題性があるとは感じていません。この中で、ここに資源を割くのがいいのかどうかということで、ちょっと大臣のお考えを聞きたいんですね。
 つまり、これは別に私、妄想で言っているんじゃなくて、自由民主党は何度も提言しているのは御存じですよね、大臣に。きちんとした、敵基地反撃能力などの言葉で、こういうのを持つべきだ、与党がそういう提言をしているわけです。
 私は、二つの観点から、この敵基地反撃能力というのは日本にとっては合理的じゃないということについて、大臣の見解をお聞きしたいんです。
 まず、北朝鮮に対してです。北朝鮮に対しては、発射地というのが移動式であること、非常に数が多いということです。これは前も申し上げましたけれども、イラク戦争などでも、あの米軍をもってしてすら、イラクの発射基地を全てたたくことはできなかった。発射地を全て、まして移動式のものをたたくことというのはなかなか現実的ではないので、ここに資源を割り振ることは合理的ではないというのが一点です。
 それから二点目、対中国に関してです。中国は、日本の全土を射程に収めている中距離ミサイルを多数保持しています。このこと自体、非常にけしからぬことだと私は思っていますが、これが現実であります。そして、もっと恐ろしいことに、核兵器を核保有国として堂々とお持ちであります。こういう国の、何かをあちらがやらかしたときにきちんと反撃をするということは当然、そのために自衛隊に頑張ってもらっているというつもりでありますが、この国と対峙するときに、日米安保で米軍が行動するということはもちろん当然お願いをしていることでありますが、日本が中途半端に敵基地攻撃などをしたら大規模な反撃を受けるおそれがあると私は考えます。
 この大規模な反撃を日本の中心部に、こういうことまで覚悟して、今米軍といい関係を築いている中で、わざわざなぜ、ほかにもっと議論することがある。どうやって尖閣をしっかり守るのか、どうやって基礎的な、今日はどうも時間がなくなりそうなので、F15もアメリカ側のFMSでまた遅れている、それからF15の改良も遅れている、それからイージス艦に本当は積みたいSM6という最新鋭のミサイルもなぜかアメリカには売っていただけない、こういういろいろな本当に取り組まなきゃいけない防衛課題がある中で、なぜ私がここで敵基地攻撃能力について議論しなきゃいけないのかというのは、もう甚だ不満なんですよ。合理的じゃない。
 だから、北朝鮮の場合は戦術的に現実性がない、中国の場合は、本当に大きな、大局的に、その能力を持ったら日本の受ける被害の方が大きくなるんじゃないか、この二点から検討せよと安倍前総理はおっしゃり、閣議決定でも引き続き検討となっていますが、本当にこんなことを検討していいのか、これについての大臣の率直な思いをお聞かせをいただきたいと思います。

発言情報

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発言者: 本多平直

speaker_id: 6726

日付: 2021-04-06

院: 衆議院

会議名: 安全保障委員会