畑野君枝の発言 (科学技術・イノベーション推進特別委員会)

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○畑野委員 基礎研究の振興に努めていくという御答弁でした。
 国は政策的な戦略、要請に基づく基礎研究の充実強化を図るとした第五期基本計画の下で、それでは基礎研究をめぐる状況はどうなったかということです。
 科学技術・学術政策研究所、NISTEPが四月九日に発表した科学技術の状況に係る総合的意識調査、NISTEP定点調査二〇二〇は、第五期科学技術基本計画期間中の日本の科学技術やイノベーション創出の状況変化を指数化して把握した調査ですけれども、その中に、学術研究、基礎研究と研究費マネジメントの状況という項目があります。
 一、研究者の内在的動機に基づく研究は、現代的な要請に十分応えるように行われていると思いますか。二、科学研究費助成事業は、研究者が新たな課題を積極的に探索し、挑戦することに十分寄与していると思いますか。三、我が国において、将来的なイノベーションの源としての基礎研究の多様性は、十分に確保されていると思いますか。四、我が国の基礎研究について、国際的に突出した成果が十分に生み出されていると思いますか。五、基礎研究を始めとする我が国の研究開発の成果はイノベーションに十分つながっていると思いますか。
 こういう項目で、学術研究、基礎研究の状況に関する五つの質問のうち、二以外の四つの質問で指数の低下が大きいんです。特に評価が下がっているのが、三の、我が国において、将来的なイノベーションの源としての基礎研究の多様性は、十分に確保されていると思いますかという質問です。評価を下げた理由として言われているのは、まとめに書かれているのは、選択と集中の影響と、競争的資金を獲得しやすいテーマへの偏向ということです。
 意見を少し御紹介します。プロジェクト指向が強くなり、基礎研究に対する支援が少ない。目先の結果の追求が重視され、成果を得るまでに長期間かかる基礎的な研究への支援が不足している。以前よりも選択と集中の程度が増して、基礎研究の多様性は失われている。競争的資金、選択と集中的発想は、予算の集中を招き、日本全体の基礎研究力をそいでいる。成果を求めて選択と集中をすればするほど基礎研究の多様性は失われる。事業化、商品化を求めることはイノベーションにとって将来性をなくすなどです。
 伺いますが、国の政策的な戦略、要請に基づいた研究に重点化する研究費の競争的資金化や選択と集中は、研究力を低下させ、研究の多様性を失わせ、結果としてイノベーションにも結びつかないというのが現場の研究者の偽らざる声、実感だと思います。井上大臣は、こうした声をどのように受け止められますか。

発言情報

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発言者: 畑野君枝

speaker_id: 11663

日付: 2021-05-27

院: 衆議院

会議名: 科学技術・イノベーション推進特別委員会