科学技術・イノベーション推進特別委員会
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会
会議録情報#0
令和三年五月二十七日(木曜日)
午前九時開議
出席委員
委員長 田嶋 要君
理事 石川 昭政君 理事 関 芳弘君
理事 西村 明宏君 理事 松島みどり君
理事 八木 哲也君 理事 津村 啓介君
理事 緑川 貴士君 理事 濱村 進君
井林 辰憲君 今村 雅弘君
小渕 優子君 尾身 朝子君
大岡 敏孝君 国光あやの君
小泉 龍司君 小寺 裕雄君
繁本 護君 田畑 裕明君
高木 啓君 竹本 直一君
出畑 実君 渡海紀三朗君
中村 裕之君 中山 展宏君
馳 浩君 細田 健一君
宮下 一郎君 簗 和生君
岡本 充功君 吉良 州司君
城井 崇君 末松 義規君
中川 正春君 山岡 達丸君
吉田 宣弘君 畑野 君枝君
青山 雅幸君 高井 崇志君
…………………………………
国務大臣
(情報通信技術(IT)政策担当) 平井 卓也君
国務大臣
(知的財産戦略担当)
(科学技術政策担当)
(宇宙政策担当) 井上 信治君
内閣府副大臣 三ッ林裕巳君
厚生労働副大臣 山本 博司君
衆議院委員部長 花島 克臣君
政府参考人
(内閣官房内閣審議官) 冨安泰一郎君
政府参考人
(内閣官房内閣審議官) 十時 憲司君
政府参考人
(内閣官房内閣審議官) 大西 友弘君
政府参考人
(内閣官房内閣審議官) 内山 博之君
政府参考人
(内閣府大臣官房審議官) 村手 聡君
政府参考人
(内閣府沖縄振興局長) 原 宏彰君
政府参考人
(内閣府科学技術・イノベーション推進事務局統括官) 柳 孝君
政府参考人
(内閣府健康・医療戦略推進事務局次長) 渡邉その子君
政府参考人
(内閣府宇宙開発戦略推進事務局長) 松尾 剛彦君
政府参考人
(内閣府日本学術会議事務局長) 福井 仁史君
政府参考人
(金融庁総合政策局政策立案総括審議官) 井藤 英樹君
政府参考人
(総務省大臣官房審議官) 阿部 知明君
政府参考人
(総務省情報流通行政局郵政行政部長) 佐々木祐二君
政府参考人
(総務省総合通信基盤局電波部長) 鈴木 信也君
政府参考人
(文部科学省大臣官房審議官) 川中 文治君
政府参考人
(文部科学省大臣官房審議官) 塩崎 正晴君
政府参考人
(文部科学省大臣官房審議官) 長野 裕子君
政府参考人
(厚生労働省大臣官房審議官) 宮崎 敦文君
政府参考人
(厚生労働省大臣官房審議官) 志村 幸久君
政府参考人
(厚生労働省大臣官房審議官) 横幕 章人君
衆議院調査局科学技術・イノベーション推進特別調査室長 但野 智君
―――――――――――――
委員の異動
五月二十七日
辞任 補欠選任
杉田 水脈君 繁本 護君
宮下 一郎君 細田 健一君
岡本 三成君 吉田 宣弘君
同日
辞任 補欠選任
繁本 護君 国光あやの君
細田 健一君 宮下 一郎君
吉田 宣弘君 岡本 三成君
同日
辞任 補欠選任
国光あやの君 小寺 裕雄君
同日
辞任 補欠選任
小寺 裕雄君 高木 啓君
同日
辞任 補欠選任
高木 啓君 杉田 水脈君
―――――――――――――
本日の会議に付した案件
政府参考人出頭要求に関する件
参考人出頭要求に関する件
科学技術、イノベーション推進の総合的な対策に関する件
――――◇―――――
この発言だけを見る →午前九時開議
出席委員
委員長 田嶋 要君
理事 石川 昭政君 理事 関 芳弘君
理事 西村 明宏君 理事 松島みどり君
理事 八木 哲也君 理事 津村 啓介君
理事 緑川 貴士君 理事 濱村 進君
井林 辰憲君 今村 雅弘君
小渕 優子君 尾身 朝子君
大岡 敏孝君 国光あやの君
小泉 龍司君 小寺 裕雄君
繁本 護君 田畑 裕明君
高木 啓君 竹本 直一君
出畑 実君 渡海紀三朗君
中村 裕之君 中山 展宏君
馳 浩君 細田 健一君
宮下 一郎君 簗 和生君
岡本 充功君 吉良 州司君
城井 崇君 末松 義規君
中川 正春君 山岡 達丸君
吉田 宣弘君 畑野 君枝君
青山 雅幸君 高井 崇志君
…………………………………
国務大臣
(情報通信技術(IT)政策担当) 平井 卓也君
国務大臣
(知的財産戦略担当)
(科学技術政策担当)
(宇宙政策担当) 井上 信治君
内閣府副大臣 三ッ林裕巳君
厚生労働副大臣 山本 博司君
衆議院委員部長 花島 克臣君
政府参考人
(内閣官房内閣審議官) 冨安泰一郎君
政府参考人
(内閣官房内閣審議官) 十時 憲司君
政府参考人
(内閣官房内閣審議官) 大西 友弘君
政府参考人
(内閣官房内閣審議官) 内山 博之君
政府参考人
(内閣府大臣官房審議官) 村手 聡君
政府参考人
(内閣府沖縄振興局長) 原 宏彰君
政府参考人
(内閣府科学技術・イノベーション推進事務局統括官) 柳 孝君
政府参考人
(内閣府健康・医療戦略推進事務局次長) 渡邉その子君
政府参考人
(内閣府宇宙開発戦略推進事務局長) 松尾 剛彦君
政府参考人
(内閣府日本学術会議事務局長) 福井 仁史君
政府参考人
(金融庁総合政策局政策立案総括審議官) 井藤 英樹君
政府参考人
(総務省大臣官房審議官) 阿部 知明君
政府参考人
(総務省情報流通行政局郵政行政部長) 佐々木祐二君
政府参考人
(総務省総合通信基盤局電波部長) 鈴木 信也君
政府参考人
(文部科学省大臣官房審議官) 川中 文治君
政府参考人
(文部科学省大臣官房審議官) 塩崎 正晴君
政府参考人
(文部科学省大臣官房審議官) 長野 裕子君
政府参考人
(厚生労働省大臣官房審議官) 宮崎 敦文君
政府参考人
(厚生労働省大臣官房審議官) 志村 幸久君
政府参考人
(厚生労働省大臣官房審議官) 横幕 章人君
衆議院調査局科学技術・イノベーション推進特別調査室長 但野 智君
―――――――――――――
委員の異動
五月二十七日
辞任 補欠選任
杉田 水脈君 繁本 護君
宮下 一郎君 細田 健一君
岡本 三成君 吉田 宣弘君
同日
辞任 補欠選任
繁本 護君 国光あやの君
細田 健一君 宮下 一郎君
吉田 宣弘君 岡本 三成君
同日
辞任 補欠選任
国光あやの君 小寺 裕雄君
同日
辞任 補欠選任
小寺 裕雄君 高木 啓君
同日
辞任 補欠選任
高木 啓君 杉田 水脈君
―――――――――――――
本日の会議に付した案件
政府参考人出頭要求に関する件
参考人出頭要求に関する件
科学技術、イノベーション推進の総合的な対策に関する件
――――◇―――――
田
田嶋要#1
○田嶋委員長 これより会議を開きます。
科学技術、イノベーション推進の総合的な対策に関する件について調査を進めます。
この際、お諮りいたします。
本件調査のため、本日、政府参考人として内閣官房内閣審議官冨安泰一郎君、内閣官房内閣審議官大西友弘君、内閣官房内閣審議官十時憲司君、内閣官房内閣審議官内山博之君、内閣府大臣官房審議官村手聡君、内閣府沖縄振興局長原宏彰君、内閣府科学技術・イノベーション推進事務局統括官柳孝君、内閣府健康・医療戦略推進事務局次長渡邉その子君、内閣府宇宙開発戦略推進事務局長松尾剛彦君、内閣府日本学術会議事務局長福井仁史君、金融庁総合政策局政策立案総括審議官井藤英樹君、総務省大臣官房審議官阿部知明君、総務省情報流通行政局郵政行政部長佐々木祐二君、総務省総合通信基盤局電波部長鈴木信也君、文部科学省大臣官房審議官川中文治君、文部科学省大臣官房審議官塩崎正晴君、文部科学省大臣官房審議官長野裕子君、厚生労働省大臣官房審議官宮崎敦文君、厚生労働省大臣官房審議官志村幸久君、厚生労働省大臣官房審議官横幕章人君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
この発言だけを見る →科学技術、イノベーション推進の総合的な対策に関する件について調査を進めます。
この際、お諮りいたします。
本件調査のため、本日、政府参考人として内閣官房内閣審議官冨安泰一郎君、内閣官房内閣審議官大西友弘君、内閣官房内閣審議官十時憲司君、内閣官房内閣審議官内山博之君、内閣府大臣官房審議官村手聡君、内閣府沖縄振興局長原宏彰君、内閣府科学技術・イノベーション推進事務局統括官柳孝君、内閣府健康・医療戦略推進事務局次長渡邉その子君、内閣府宇宙開発戦略推進事務局長松尾剛彦君、内閣府日本学術会議事務局長福井仁史君、金融庁総合政策局政策立案総括審議官井藤英樹君、総務省大臣官房審議官阿部知明君、総務省情報流通行政局郵政行政部長佐々木祐二君、総務省総合通信基盤局電波部長鈴木信也君、文部科学省大臣官房審議官川中文治君、文部科学省大臣官房審議官塩崎正晴君、文部科学省大臣官房審議官長野裕子君、厚生労働省大臣官房審議官宮崎敦文君、厚生労働省大臣官房審議官志村幸久君、厚生労働省大臣官房審議官横幕章人君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
田
田
尾
尾身朝子#4
○尾身委員 おはようございます。自由民主党、群馬一区の尾身朝子です。
本日は、質問の機会をいただき、ありがとうございます。
まず、第六期科学技術・イノベーション基本計画について伺います。
科学技術基本法が一九九五年に制定されてから二十五年以上が経過し、昨年、抜本的な改正が行われました。人文科学のみに係る科学技術及びイノベーション創出を基本法の対象に加えるとともに、基本計画において、研究者や人材の確保及び養成の取組を示し、名前も科学技術・イノベーション基本法に変更されました。これらにより、人文社会を含む科学技術の振興とイノベーションとが一体的に推進される体制が整ったと言えます。
本年度からスタートした第六期科学技術・イノベーション基本計画は、まさにこの基本法の改正を踏まえて策定された初めての基本計画です。私も非常に期待しております。
基本計画の中身も、基本法の改正を反映させたものであり、かつ、社会の状況の変革に対応した内容になっています。何よりも、研究開発投資目標が、これまでの目標を大幅に超えて、五年間で政府の研究開発投資三十兆円、官民合わせた投資総額百二十兆円とされています。これが明記されたことは大いに評価できるものです。これも、科学技術・イノベーション担当を担う井上大臣始め関係者の皆様の御尽力のたまものであると考えており、心より敬意を表したいと存じます。
一方で、こうした計画を実行に移すことが何より重要であり、実行なくしてはせっかくの計画が絵に描いた餅になりかねません。
このような中、まさに令和三年度は第六期基本計画初年度として極めて重要な年です。国際的な競争はますますすさまじく、諸外国においては米国、中国、EUなどが科学技術関係投資を大幅に引き上げている中で、日本が後れを取ることは許されません。世界情勢の変化に対応した、戦略的で大胆かつ迅速な研究費の配分などが求められています。
ソサエティー五・〇を真の意味で実現するとともに、経済安全保障の考え方の下、戦略的不可欠性を確保するための研究開発なども強化すべきです。
ここで、井上大臣にお伺いいたします。
第六期科学技術・イノベーション基本計画の推進に向けた大臣としての御決意、及び、計画に掲げられた政府の研究開発投資三十兆円実現への取組について、お聞かせください。
この発言だけを見る →本日は、質問の機会をいただき、ありがとうございます。
まず、第六期科学技術・イノベーション基本計画について伺います。
科学技術基本法が一九九五年に制定されてから二十五年以上が経過し、昨年、抜本的な改正が行われました。人文科学のみに係る科学技術及びイノベーション創出を基本法の対象に加えるとともに、基本計画において、研究者や人材の確保及び養成の取組を示し、名前も科学技術・イノベーション基本法に変更されました。これらにより、人文社会を含む科学技術の振興とイノベーションとが一体的に推進される体制が整ったと言えます。
本年度からスタートした第六期科学技術・イノベーション基本計画は、まさにこの基本法の改正を踏まえて策定された初めての基本計画です。私も非常に期待しております。
基本計画の中身も、基本法の改正を反映させたものであり、かつ、社会の状況の変革に対応した内容になっています。何よりも、研究開発投資目標が、これまでの目標を大幅に超えて、五年間で政府の研究開発投資三十兆円、官民合わせた投資総額百二十兆円とされています。これが明記されたことは大いに評価できるものです。これも、科学技術・イノベーション担当を担う井上大臣始め関係者の皆様の御尽力のたまものであると考えており、心より敬意を表したいと存じます。
一方で、こうした計画を実行に移すことが何より重要であり、実行なくしてはせっかくの計画が絵に描いた餅になりかねません。
このような中、まさに令和三年度は第六期基本計画初年度として極めて重要な年です。国際的な競争はますますすさまじく、諸外国においては米国、中国、EUなどが科学技術関係投資を大幅に引き上げている中で、日本が後れを取ることは許されません。世界情勢の変化に対応した、戦略的で大胆かつ迅速な研究費の配分などが求められています。
ソサエティー五・〇を真の意味で実現するとともに、経済安全保障の考え方の下、戦略的不可欠性を確保するための研究開発なども強化すべきです。
ここで、井上大臣にお伺いいたします。
第六期科学技術・イノベーション基本計画の推進に向けた大臣としての御決意、及び、計画に掲げられた政府の研究開発投資三十兆円実現への取組について、お聞かせください。
井
井上信治#5
○井上国務大臣 科学技術・イノベーションをめぐる各国間の覇権争いの激化や気候変動による災害の激甚化などの脅威が現実化する中、それに対応すべき我が国のデジタル化の遅れや研究力の低下が懸念されるとの厳しい現状認識の下、本年三月、第六期科学技術・イノベーション基本計画を取りまとめました。
この基本計画では、ソサエティー五・〇を実現するための社会変革と研究力の強化を図るため、世界レベルの研究基盤の構築のための十兆円規模の大学ファンド、カーボンニュートラル実現のための二兆円のグリーン基金など大胆な政策を盛り込むとともに、五年間の政府研究開発投資の総額を三十兆円、官民合わせて百二十兆円という、第五期を大きく上回る規模の目標を設定しております。
諸外国において科学技術・イノベーションへの投資が大きく伸びている中、我が国においても、カーボンニュートラルの実現やコロナ対応などを進めるため、昨年度の科学技術関係予算は一昨年度から約三・五兆円増しの九・二兆円とするなど、社会からの要請に応えるため、しっかりと予算を確保しました。
諸外国との熾烈な競争を勝ち抜く観点からも、関係府省と連携し、科学技術・イノベーション政策の恒常的な質の向上をしっかり進めるとともに、民間投資を呼び込みつつ、政府予算を着実に確保し、投資目標の達成に向けて努力してまいります。
この発言だけを見る →この基本計画では、ソサエティー五・〇を実現するための社会変革と研究力の強化を図るため、世界レベルの研究基盤の構築のための十兆円規模の大学ファンド、カーボンニュートラル実現のための二兆円のグリーン基金など大胆な政策を盛り込むとともに、五年間の政府研究開発投資の総額を三十兆円、官民合わせて百二十兆円という、第五期を大きく上回る規模の目標を設定しております。
諸外国において科学技術・イノベーションへの投資が大きく伸びている中、我が国においても、カーボンニュートラルの実現やコロナ対応などを進めるため、昨年度の科学技術関係予算は一昨年度から約三・五兆円増しの九・二兆円とするなど、社会からの要請に応えるため、しっかりと予算を確保しました。
諸外国との熾烈な競争を勝ち抜く観点からも、関係府省と連携し、科学技術・イノベーション政策の恒常的な質の向上をしっかり進めるとともに、民間投資を呼び込みつつ、政府予算を着実に確保し、投資目標の達成に向けて努力してまいります。
尾
尾身朝子#6
○尾身委員 大変心強いお言葉、ありがとうございました。
次に、大学改革、大学ファンドについてお伺いします。
大学は、これまで、イノベーションの源泉となる知の創出という点で社会に大きな貢献をしてきました。第六期を迎え、同計画に記載された人文・社会科学と自然科学を融合した総合知の創出、ますます深刻化する地球規模での課題解決において、大学の果たすべき役割はより一層大きくなると考えます。
このような中、研究大学における研究開発投資を抜本的に拡充するための十兆円規模の大学ファンドの創設は、我が国の大学の競争力低下や財政基盤の脆弱化を解決し、今までの制度に風穴を空けるものとして、大きな期待を持って受け止められています。
十兆円ファンドが運用益を上げるためにはある程度の時間が必要です。成果を表すまでの間、博士後期課程学生の研究環境の充実とキャリアパスの確保は待ったなしの状況であることを忘れずに、しっかりとした予算措置が必要です。
同時に、大学のガバナンス改革が求められます。現状の研究大学を支える財政基盤は決して十分なものであるとは言えません。世界のトップクラスの研究大学と伍していくためには、年間数%での持続的な成長を実現する経営が必要です。優れた研究者が必ずしも優れた経営者とは限りません。研究大学自体が変化を求められており、経営と研究を両立させるための方策が急がれます。
ここで、大臣にお伺いします。
この大学ファンドを速やかに実効あるものとするための大臣の御決意を伺います。また、自民党もかねてから主張しているように、ファンド達成に向けて一刻も早く十兆円規模への拡充を実現すべきと考えますが、この点についても大臣の御見解をお聞かせください。
この発言だけを見る →次に、大学改革、大学ファンドについてお伺いします。
大学は、これまで、イノベーションの源泉となる知の創出という点で社会に大きな貢献をしてきました。第六期を迎え、同計画に記載された人文・社会科学と自然科学を融合した総合知の創出、ますます深刻化する地球規模での課題解決において、大学の果たすべき役割はより一層大きくなると考えます。
このような中、研究大学における研究開発投資を抜本的に拡充するための十兆円規模の大学ファンドの創設は、我が国の大学の競争力低下や財政基盤の脆弱化を解決し、今までの制度に風穴を空けるものとして、大きな期待を持って受け止められています。
十兆円ファンドが運用益を上げるためにはある程度の時間が必要です。成果を表すまでの間、博士後期課程学生の研究環境の充実とキャリアパスの確保は待ったなしの状況であることを忘れずに、しっかりとした予算措置が必要です。
同時に、大学のガバナンス改革が求められます。現状の研究大学を支える財政基盤は決して十分なものであるとは言えません。世界のトップクラスの研究大学と伍していくためには、年間数%での持続的な成長を実現する経営が必要です。優れた研究者が必ずしも優れた経営者とは限りません。研究大学自体が変化を求められており、経営と研究を両立させるための方策が急がれます。
ここで、大臣にお伺いします。
この大学ファンドを速やかに実効あるものとするための大臣の御決意を伺います。また、自民党もかねてから主張しているように、ファンド達成に向けて一刻も早く十兆円規模への拡充を実現すべきと考えますが、この点についても大臣の御見解をお聞かせください。
井
井上信治#7
○井上国務大臣 博士後期課程進学者数が減少をし、諸外国のトップ研究大学が年間数%で事業規模を拡大する中、我が国の大学の成長率は低迷しており、世界と伍していくためには優秀な人材の確保と戦略的な事業規模成長が不可欠です。
本大学ファンドは、我が国の研究大学が経営体として自立し、世界と伍する大学に成長することで、絶えずイノベーションが創出される仕組みを構築することを目的としています。ガバナンスも含めて、必要な大学改革の内容について、本年三月に設置した世界と伍する研究大学専門調査会の議論を踏まえ、新たな法的枠組みを早急に検討の上、次期通常国会への法案提出を目指してまいります。
大学ファンドは、科学技術・イノベーション政策の切り札です。今後、自民党における御議論や昨年十二月八日に閣議決定された総合経済対策を踏まえ、大学改革を強力に推進するとともに、来年度の概算要求等も視野に入れて、早期に十兆円規模のファンドを実現してまいりたいと思います。
この発言だけを見る →本大学ファンドは、我が国の研究大学が経営体として自立し、世界と伍する大学に成長することで、絶えずイノベーションが創出される仕組みを構築することを目的としています。ガバナンスも含めて、必要な大学改革の内容について、本年三月に設置した世界と伍する研究大学専門調査会の議論を踏まえ、新たな法的枠組みを早急に検討の上、次期通常国会への法案提出を目指してまいります。
大学ファンドは、科学技術・イノベーション政策の切り札です。今後、自民党における御議論や昨年十二月八日に閣議決定された総合経済対策を踏まえ、大学改革を強力に推進するとともに、来年度の概算要求等も視野に入れて、早期に十兆円規模のファンドを実現してまいりたいと思います。
尾
尾身朝子#8
○尾身委員 ありがとうございました。大変力強いお言葉、本当にありがとうございます。
続いて、沖縄科学技術大学院大学、OISTについて伺います。
OISTは、二〇一一年に設立されて、今年で十年という節目を迎えました。国際共同研究や国際頭脳循環を実現する国際研究拠点として年々その存在感を増し、世界トップクラスの研究を継続しています。
その証左として、昨年のネイチャーインデックス誌が発表した研究機関等における科学論文の質において、カリフォルニア工科大学、カルテックなどに並び立って、日本で一位、世界で九位にランクづけされました。
また、地元沖縄の企業との共同研究やスタートアップの設立など緊密に連携を図り、さらにはイノベーションパーク計画なども着実に進められています。
平井大臣が所管されるサイバーセキュリティーの分野でも、持てる海外ネットワークを駆使して世界最高レベルの研究者を招聘し、研究を進めています。
設立されてから僅か十年でこれだけの成果を上げるのは、世界でも類を見ません。このように科学技術・イノベーションの国際研究拠点として世界に冠たるOISTが、更に卓越した存在として高みを目指すために、科学技術振興の観点からも、日本政府一丸となっての継続的かつ力強い支援が不可欠です。
ここで、お伺いします。
このように国際的に認められる成果を創出しているOISTに対しては、政府による確実かつ手厚い予算措置が必要です。御見解をお聞かせください。
この発言だけを見る →続いて、沖縄科学技術大学院大学、OISTについて伺います。
OISTは、二〇一一年に設立されて、今年で十年という節目を迎えました。国際共同研究や国際頭脳循環を実現する国際研究拠点として年々その存在感を増し、世界トップクラスの研究を継続しています。
その証左として、昨年のネイチャーインデックス誌が発表した研究機関等における科学論文の質において、カリフォルニア工科大学、カルテックなどに並び立って、日本で一位、世界で九位にランクづけされました。
また、地元沖縄の企業との共同研究やスタートアップの設立など緊密に連携を図り、さらにはイノベーションパーク計画なども着実に進められています。
平井大臣が所管されるサイバーセキュリティーの分野でも、持てる海外ネットワークを駆使して世界最高レベルの研究者を招聘し、研究を進めています。
設立されてから僅か十年でこれだけの成果を上げるのは、世界でも類を見ません。このように科学技術・イノベーションの国際研究拠点として世界に冠たるOISTが、更に卓越した存在として高みを目指すために、科学技術振興の観点からも、日本政府一丸となっての継続的かつ力強い支援が不可欠です。
ここで、お伺いします。
このように国際的に認められる成果を創出しているOISTに対しては、政府による確実かつ手厚い予算措置が必要です。御見解をお聞かせください。
原
原宏彰#9
○原政府参考人 お答えいたします。
沖縄科学技術大学院大学、OISTにおきましては、世界最高水準を目指し、科学技術に関する教育研究を推進してきております。
先生御指摘のとおり、研究レベルに関しては、先ほど、ネイチャーインデックス二〇一九でございますけれども、質の高い論文の輩出率に関し、世界九位、日本一位にランクインするなど、成果を上げております。
これまでも、OISTについては、沖縄振興政策の重要な柱の一つといたしまして、その運営等に必要な経費を確保してまいりました。
今後とも、沖縄の振興及び自立的発展並びに世界の科学技術の発展に寄与することを目指して設立されたOISTが、所期の目的を達成することができますよう、運営について不断の改善を行いながら、その発展を適切に支援してまいりたいと考えております。
この発言だけを見る →沖縄科学技術大学院大学、OISTにおきましては、世界最高水準を目指し、科学技術に関する教育研究を推進してきております。
先生御指摘のとおり、研究レベルに関しては、先ほど、ネイチャーインデックス二〇一九でございますけれども、質の高い論文の輩出率に関し、世界九位、日本一位にランクインするなど、成果を上げております。
これまでも、OISTについては、沖縄振興政策の重要な柱の一つといたしまして、その運営等に必要な経費を確保してまいりました。
今後とも、沖縄の振興及び自立的発展並びに世界の科学技術の発展に寄与することを目指して設立されたOISTが、所期の目的を達成することができますよう、運営について不断の改善を行いながら、その発展を適切に支援してまいりたいと考えております。
尾
尾身朝子#10
○尾身委員 OISTがこれからもしっかりと発展し続けるためには、政府の確固たる予算措置による支援が必要だというふうに考えておりますので、是非ともよろしくお願いいたします。
次に、ムーンショット研究開発制度について伺います。
二〇一八年に研究開発力強化法が改正され、JST、NEDO、AMED、農研機構といったファンディングエージェンシーが、個別の法改正なしに、柔軟に基金を造成できるようになりました。
その中で、内閣府主導の下、政府が定めた七つの野心的なムーンショット目標の達成に向けて、それぞれのプログラムディレクターのリーダーシップにより、研究が強力に推進されています。
例えば、JSTの汎用量子コンピューター、NEDOや農研機構の地球温暖化、食料対策といった点での持続可能な世界の実現、AMEDの百歳まで健康に生きるという目標は、いずれも今後の社会に極めて重要なものであり、私自身、非常に期待しております。
井上大臣は、健康・医療政策全般も担当しておられます。AMEDのムーンショットの取組には、例えば医学と量子の連携、老化細胞除去など、革新的な研究が含まれています。
これらのように、ムーンショット型研究開発は、従来技術の延長にない、より大胆な発想に基づく挑戦的な研究開発を推進するという制度趣旨のみならず、現在まさに目標に沿った魅力的な研究内容が推進されているところであり、予算の確保、充実も含め、井上大臣のリーダーシップで是非とも牽引していただきたいと考えております。
ここで、大臣にお伺いいたします。
ムーンショット研究開発の更なる充実強化は重要であると考えておりますが、予算の確保も含めたお考えをお聞かせください。
この発言だけを見る →次に、ムーンショット研究開発制度について伺います。
二〇一八年に研究開発力強化法が改正され、JST、NEDO、AMED、農研機構といったファンディングエージェンシーが、個別の法改正なしに、柔軟に基金を造成できるようになりました。
その中で、内閣府主導の下、政府が定めた七つの野心的なムーンショット目標の達成に向けて、それぞれのプログラムディレクターのリーダーシップにより、研究が強力に推進されています。
例えば、JSTの汎用量子コンピューター、NEDOや農研機構の地球温暖化、食料対策といった点での持続可能な世界の実現、AMEDの百歳まで健康に生きるという目標は、いずれも今後の社会に極めて重要なものであり、私自身、非常に期待しております。
井上大臣は、健康・医療政策全般も担当しておられます。AMEDのムーンショットの取組には、例えば医学と量子の連携、老化細胞除去など、革新的な研究が含まれています。
これらのように、ムーンショット型研究開発は、従来技術の延長にない、より大胆な発想に基づく挑戦的な研究開発を推進するという制度趣旨のみならず、現在まさに目標に沿った魅力的な研究内容が推進されているところであり、予算の確保、充実も含め、井上大臣のリーダーシップで是非とも牽引していただきたいと考えております。
ここで、大臣にお伺いいたします。
ムーンショット研究開発の更なる充実強化は重要であると考えておりますが、予算の確保も含めたお考えをお聞かせください。
井
井上信治#11
○井上国務大臣 ムーンショット型研究開発制度は、超高齢化社会や地球温暖化問題などの深刻な社会課題に対し、国が野心的な目標を設定して、挑戦的な研究開発を推進するもので、未来社会を見据えた極めて重要な制度だと認識しています。
これまで七つの目標を設定し、研究開発を着実に進めています。今後は、環境、農業、AI、ロボット、量子、健康、医療など、諸外国と問題意識を共有する分野において、国際連携の強化やターゲットの柔軟な変更なども通じて、研究開発を強力に推進してまいります。
また、未来のポストコロナ社会を見据えて、若手研究者などのアイデアを生かしながら、新たなムーンショット目標の設定に向けて検討を進めているところです。
今後とも、関係府省、関係法人が一体となって本制度の強力な推進を図ってまいります。
この発言だけを見る →これまで七つの目標を設定し、研究開発を着実に進めています。今後は、環境、農業、AI、ロボット、量子、健康、医療など、諸外国と問題意識を共有する分野において、国際連携の強化やターゲットの柔軟な変更なども通じて、研究開発を強力に推進してまいります。
また、未来のポストコロナ社会を見据えて、若手研究者などのアイデアを生かしながら、新たなムーンショット目標の設定に向けて検討を進めているところです。
今後とも、関係府省、関係法人が一体となって本制度の強力な推進を図ってまいります。
尾
尾身朝子#12
○尾身委員 ありがとうございました。
今大臣が述べられましたように、これからどのような研究目標が発生してくるか分からないというのが現実状況だと思います。それに対して、柔軟な研究目標の変更並びにそれに対する予算の拡充というもの、それが是非とも必要だというふうに私も考えておりますので、よろしくお願いいたします。
最後に、スタートアップについて一言言及したいと思います。
新型コロナウイルス感染症への対応や、カーボンニュートラルに向けた取組強化、グローバルな課題への対応が急務となるなど、変革に柔軟に対応していくことが極めて重要です。
こうした激動の中、新産業を創出するのはスタートアップであると言っても過言ではありません。世界中で、スタートアップが極めて短期間に大企業をしのぐほど急成長し、産業構造のみならず、都市構造やライフスタイルまでも変革する大きな潮流を形成する事例もあまたあります。
このことから、スタートアップをいわば我が国の伸び代として捉え、第六期計画でも記載されているように、科学技術・イノベーション政策上の重要課題として、スタートアップ形成によるイノベーションエコシステムをつくっていくことも重要です。このことも申し上げたいというふうに思います。
我が国が第六期科学技術・イノベーション計画の下、ソサエティー五・〇を実現し、これからも成長していくためには、基礎研究や人材育成など、科学技術・イノベーションの力を一層発展させることが不可欠です。
世界の中で今後とも科学技術・イノベーション立国日本であり続けるために、井上大臣始め関係者の皆様の御尽力を期待するとともに、私も全力で取り組んでいくことをお約束申し上げ、質問を終わります。
ありがとうございました。
この発言だけを見る →今大臣が述べられましたように、これからどのような研究目標が発生してくるか分からないというのが現実状況だと思います。それに対して、柔軟な研究目標の変更並びにそれに対する予算の拡充というもの、それが是非とも必要だというふうに私も考えておりますので、よろしくお願いいたします。
最後に、スタートアップについて一言言及したいと思います。
新型コロナウイルス感染症への対応や、カーボンニュートラルに向けた取組強化、グローバルな課題への対応が急務となるなど、変革に柔軟に対応していくことが極めて重要です。
こうした激動の中、新産業を創出するのはスタートアップであると言っても過言ではありません。世界中で、スタートアップが極めて短期間に大企業をしのぐほど急成長し、産業構造のみならず、都市構造やライフスタイルまでも変革する大きな潮流を形成する事例もあまたあります。
このことから、スタートアップをいわば我が国の伸び代として捉え、第六期計画でも記載されているように、科学技術・イノベーション政策上の重要課題として、スタートアップ形成によるイノベーションエコシステムをつくっていくことも重要です。このことも申し上げたいというふうに思います。
我が国が第六期科学技術・イノベーション計画の下、ソサエティー五・〇を実現し、これからも成長していくためには、基礎研究や人材育成など、科学技術・イノベーションの力を一層発展させることが不可欠です。
世界の中で今後とも科学技術・イノベーション立国日本であり続けるために、井上大臣始め関係者の皆様の御尽力を期待するとともに、私も全力で取り組んでいくことをお約束申し上げ、質問を終わります。
ありがとうございました。
田
濱
濱村進#14
○濱村委員 公明党の濱村進でございます。
本日は井上大臣を中心にお話をさせていただきたいと思いますが、柳参考人も答弁いただきますけれども、まず、第六期科学技術・イノベーション基本計画について触れておきたいんです。
先ほど尾身先生からもありましたが、いわゆる人社が、人文社会が入ったということは非常に大きな影響があると思っているんですけれども、この第六期科学技術・イノベーション基本計画の中において、冒頭に、課題認識のようなことが、るる記載があります。ですので、まず今の現状認識を確認しておきたいと思っているんですが、この中に、情報社会の限界の露呈が現状認識として示されております。
元々、工業社会がソサエティー三・〇で、その後、ソサエティー四・〇が情報社会ということで、今、ソサエティー五・〇に向けて政策をしっかりやっていこうという流れにある中で、今現状、ITプラットフォーマーが、従来の商慣行であったりルールにとらわれないビジネスモデルあるいはサービスを行って、経済活動を行っているという状況です。こうしたところによって得られた恩恵というものもたくさんあると私は思っております。
このいわゆるメリットというところにおいて、まず、こういうメリットがもたらされましたねということもちゃんと認識しなければいけないと思っております。その上で、それを上回って余りある情報社会の限界の露呈ということでないと、なかなか、情報社会の限界の露呈と言われてしまうと、何だろうなと身構えちゃうんじゃないかなと思いますので、その辺り、メリット、デメリット、両方示していただいた上で是非論じていきたいというふうに思っております。
ですので、まず、井上大臣には、この現状認識についてお示しをいただいた上で、課題認識についてもお答えいただきたいと思います。
この発言だけを見る →本日は井上大臣を中心にお話をさせていただきたいと思いますが、柳参考人も答弁いただきますけれども、まず、第六期科学技術・イノベーション基本計画について触れておきたいんです。
先ほど尾身先生からもありましたが、いわゆる人社が、人文社会が入ったということは非常に大きな影響があると思っているんですけれども、この第六期科学技術・イノベーション基本計画の中において、冒頭に、課題認識のようなことが、るる記載があります。ですので、まず今の現状認識を確認しておきたいと思っているんですが、この中に、情報社会の限界の露呈が現状認識として示されております。
元々、工業社会がソサエティー三・〇で、その後、ソサエティー四・〇が情報社会ということで、今、ソサエティー五・〇に向けて政策をしっかりやっていこうという流れにある中で、今現状、ITプラットフォーマーが、従来の商慣行であったりルールにとらわれないビジネスモデルあるいはサービスを行って、経済活動を行っているという状況です。こうしたところによって得られた恩恵というものもたくさんあると私は思っております。
このいわゆるメリットというところにおいて、まず、こういうメリットがもたらされましたねということもちゃんと認識しなければいけないと思っております。その上で、それを上回って余りある情報社会の限界の露呈ということでないと、なかなか、情報社会の限界の露呈と言われてしまうと、何だろうなと身構えちゃうんじゃないかなと思いますので、その辺り、メリット、デメリット、両方示していただいた上で是非論じていきたいというふうに思っております。
ですので、まず、井上大臣には、この現状認識についてお示しをいただいた上で、課題認識についてもお答えいただきたいと思います。
井
井上信治#15
○井上国務大臣 インターネットやスマートフォン、クラウドの普及による情報化社会、ソサエティー四・〇では、メリットとして、世界の様々な情報を容易に入手でき、生活のあらゆる面で活用が進むとともに、ビジネスの面でも業務の効率化が進みました。
一方で、デメリットとして、基幹となるプラットフォームはGAFAに代表される海外のITプラットフォーマーに集中し、格差が拡大したこと、サイバー犯罪やテロなど新たな不安の出現、情報化の流れに取り残される情報弱者の出現などの、社会に格差や不安、分断が生じております。
このため、三月に閣議決定した第六期科学技術・イノベーション基本計画では、現状認識として情報社会の限界を述べるとともに、社会の真のデジタル化を最重要課題の一つと位置づけました。
具体的には、デジタル庁創設など政府の率先したデジタル化、官民によるデータ利活用環境の整備、小中学生段階からデータ、AIのリテラシーを身につけ、社会のあらゆる分野で活躍する人材の育成、こういったことを打ち出し、我が国が目指す社会としてソサエティー五・〇を位置づけ、その具体化を進めることとしております。
この発言だけを見る →一方で、デメリットとして、基幹となるプラットフォームはGAFAに代表される海外のITプラットフォーマーに集中し、格差が拡大したこと、サイバー犯罪やテロなど新たな不安の出現、情報化の流れに取り残される情報弱者の出現などの、社会に格差や不安、分断が生じております。
このため、三月に閣議決定した第六期科学技術・イノベーション基本計画では、現状認識として情報社会の限界を述べるとともに、社会の真のデジタル化を最重要課題の一つと位置づけました。
具体的には、デジタル庁創設など政府の率先したデジタル化、官民によるデータ利活用環境の整備、小中学生段階からデータ、AIのリテラシーを身につけ、社会のあらゆる分野で活躍する人材の育成、こういったことを打ち出し、我が国が目指す社会としてソサエティー五・〇を位置づけ、その具体化を進めることとしております。
濱
濱村進#16
○濱村委員 インターネットによってもたらされたことも非常に多くあると思っておりますし、そうしたところをどう活用するかというのが日本はなかなかうまくできなかったんじゃないか。ビジネスモデルあるいはサービスに落とし込むというところにおいて、なぜできなかったかというところをしっかり更に研究していくことは私は必要だろうと思っています。
そういう意味において、どちらかというと、今まではルールというものを受け身で企業の方々は捉えておられたところを、今、スタートアップのような方々は、ルールは一旦ちょっとおいておいて、どうすれば世の中で必要とされているものを提供できるかを考えて、それがルールにどう適合していくのかというアプローチに変わってきているように思っています。
そういう意味でも、私も個人的には、新しいスタートアップの方々とかが、このビジネスモデルはこの法律にこういう抵触の仕方をするんじゃないかというようなお話を受けるものですから、そこはこうやって解釈すればいいんじゃないかということで、役所の皆さんとも相談をしながら進めてきたところでございます。こうした取組をしながら、新しいビジネスモデル、ルール、サービスをつくっていかなければいけないと思っております。
次に、基本計画の中に、「マテリアルは、我が国の科学技術・イノベーションを支える基盤技術であるとともに、」云々かんぬんあって、一方、近年、マテリアルをめぐる国際競争が熾烈になり、従来、我が国がこの分野で有していた強みが失われつつある中、残された強みを生かしつつ、戦略的な取組を強化する必要があるとの認識の下、マテリアル革新力強化戦略に基づいて施策を推進するということになっておりますが、これは具体的に何を推進されるのか、お伺いいたします。
この発言だけを見る →そういう意味において、どちらかというと、今まではルールというものを受け身で企業の方々は捉えておられたところを、今、スタートアップのような方々は、ルールは一旦ちょっとおいておいて、どうすれば世の中で必要とされているものを提供できるかを考えて、それがルールにどう適合していくのかというアプローチに変わってきているように思っています。
そういう意味でも、私も個人的には、新しいスタートアップの方々とかが、このビジネスモデルはこの法律にこういう抵触の仕方をするんじゃないかというようなお話を受けるものですから、そこはこうやって解釈すればいいんじゃないかということで、役所の皆さんとも相談をしながら進めてきたところでございます。こうした取組をしながら、新しいビジネスモデル、ルール、サービスをつくっていかなければいけないと思っております。
次に、基本計画の中に、「マテリアルは、我が国の科学技術・イノベーションを支える基盤技術であるとともに、」云々かんぬんあって、一方、近年、マテリアルをめぐる国際競争が熾烈になり、従来、我が国がこの分野で有していた強みが失われつつある中、残された強みを生かしつつ、戦略的な取組を強化する必要があるとの認識の下、マテリアル革新力強化戦略に基づいて施策を推進するということになっておりますが、これは具体的に何を推進されるのか、お伺いいたします。
柳
柳孝#17
○柳政府参考人 お答え申し上げます。
マテリアルは、我が国の科学技術・イノベーションを支える基盤技術であるとともに、リチウムイオン電池や青色発光ダイオードなど、我が国がこれまで数多くのイノベーションを生み出し、世界の経済社会を支えてきた重要な分野であります。我が国の強みであるこの分野の優位性を失うことがあってはならないと認識してございます。
このため、統合イノベーション戦略推進会議において決定した、二〇三〇年の社会像、産業像を見据えた政策パッケージであるマテリアル革新力強化戦略に基づいて、関係省庁が一体となって取り組むこととしてございます。
例えば、大学等の先端的な共用設備から創出されたデータを各機関の枠組みを超えて共有、活用する仕組みづくりや、データを活用した革新的な材料開発、製造プロセスのデータベース構築や、次世代の電子機器、高性能半導体にも必要となるセラミックス等の性能向上に向けた基盤技術開発などに取り組んでいるところでございます。
これらの取組を着実に推進することで、我が国の国際競争力の強化につなげてまいりたいと考えてございます。
この発言だけを見る →マテリアルは、我が国の科学技術・イノベーションを支える基盤技術であるとともに、リチウムイオン電池や青色発光ダイオードなど、我が国がこれまで数多くのイノベーションを生み出し、世界の経済社会を支えてきた重要な分野であります。我が国の強みであるこの分野の優位性を失うことがあってはならないと認識してございます。
このため、統合イノベーション戦略推進会議において決定した、二〇三〇年の社会像、産業像を見据えた政策パッケージであるマテリアル革新力強化戦略に基づいて、関係省庁が一体となって取り組むこととしてございます。
例えば、大学等の先端的な共用設備から創出されたデータを各機関の枠組みを超えて共有、活用する仕組みづくりや、データを活用した革新的な材料開発、製造プロセスのデータベース構築や、次世代の電子機器、高性能半導体にも必要となるセラミックス等の性能向上に向けた基盤技術開発などに取り組んでいるところでございます。
これらの取組を着実に推進することで、我が国の国際競争力の強化につなげてまいりたいと考えてございます。
濱
濱村進#18
○濱村委員 まず、こういうマテリアルの分野とかというのは社会実装が遅いので、第六期だけではなくて、長期的にしっかり取り組んでいただきたいということをお願い申し上げておきたいと思います。
その上で言うならば、マテリアルだけで注目していても、なかなかそれをどう生かすかというところには広がりません。ですので、そういうマテリアルを生かすエコシステムをつくっていく、あるいはエコシステムの中に入っていくということが重要なんじゃないかなと思っております。
そこで伺いたいのが、投資と回収のサイクルが長いもの、短いもの、それはそれぞれございます。ですので、両方投資をしていくことが重要だと思っております。投資回収のサイクルが長いものだけに投資していると、結果が出ないねといって見向きされなくなっちゃう、科学技術が。でも、一方で、短期的にサイクルを回して回収できるようなものもあれば、ああ、こういうシーズを使って回収できているんだねということで、投資意欲が更に向上していくことが期待されるわけです。今の世の中は早いサイクルも求められるので、こればかりはやはり、基礎研究が大事だということが分かっていたとしても、長い回収サイクルのものだけにこだわっているわけにはいきません。
その上でちょっと伺いますが、その分野におけるプレーヤーをちゃんと育てていくことが私は重要だと思っておりますし、そのプレーヤーがちゃんと居場所を確保するエコシステムが重要だと思っております。ですので、企業において自前主義を排して、これはしっかり見直さなければいけないと思っているんですが、先進的に技術、知識を保有する者をいろいろな形で活用していかなければいけないと思っております。こういう形を形成していくためにどのように取り組まれるのか、伺います。
この発言だけを見る →その上で言うならば、マテリアルだけで注目していても、なかなかそれをどう生かすかというところには広がりません。ですので、そういうマテリアルを生かすエコシステムをつくっていく、あるいはエコシステムの中に入っていくということが重要なんじゃないかなと思っております。
そこで伺いたいのが、投資と回収のサイクルが長いもの、短いもの、それはそれぞれございます。ですので、両方投資をしていくことが重要だと思っております。投資回収のサイクルが長いものだけに投資していると、結果が出ないねといって見向きされなくなっちゃう、科学技術が。でも、一方で、短期的にサイクルを回して回収できるようなものもあれば、ああ、こういうシーズを使って回収できているんだねということで、投資意欲が更に向上していくことが期待されるわけです。今の世の中は早いサイクルも求められるので、こればかりはやはり、基礎研究が大事だということが分かっていたとしても、長い回収サイクルのものだけにこだわっているわけにはいきません。
その上でちょっと伺いますが、その分野におけるプレーヤーをちゃんと育てていくことが私は重要だと思っておりますし、そのプレーヤーがちゃんと居場所を確保するエコシステムが重要だと思っております。ですので、企業において自前主義を排して、これはしっかり見直さなければいけないと思っているんですが、先進的に技術、知識を保有する者をいろいろな形で活用していかなければいけないと思っております。こういう形を形成していくためにどのように取り組まれるのか、伺います。
柳
柳孝#19
○柳政府参考人 お答え申し上げます。
近年、組織の壁を越えて新しい取組にチャレンジするオープンイノベーションは、イノベーション創出の重要な柱となっております。また、新たな産業を創出するためには、スタートアップもその多様性と機動性からイノベーションの重要な担い手と認識しております。
内閣府におきましては、昨年七月、スタートアップエコシステム拠点都市を選定し、現在、関係省庁と連携して、集中的な支援を強化しているところでございます。
さらに、中小企業技術革新制度、いわゆる日本版SBIR制度につきまして、イノベーションの創出の観点から、昨年の法改正において、内閣府を司令塔とした省庁横断の取組を強化するための抜本的な見直しを行い、各省庁が連携して、スタートアップや中小企業を通じたイノベーション促進に戦略的に取り組むこととしてございます。
今後とも、関係省庁と連携しつつ、価値共創型の新たな産業を創出する基盤となるイノベーションエコシステムの形成に向けて取り組んでまいります。
この発言だけを見る →近年、組織の壁を越えて新しい取組にチャレンジするオープンイノベーションは、イノベーション創出の重要な柱となっております。また、新たな産業を創出するためには、スタートアップもその多様性と機動性からイノベーションの重要な担い手と認識しております。
内閣府におきましては、昨年七月、スタートアップエコシステム拠点都市を選定し、現在、関係省庁と連携して、集中的な支援を強化しているところでございます。
さらに、中小企業技術革新制度、いわゆる日本版SBIR制度につきまして、イノベーションの創出の観点から、昨年の法改正において、内閣府を司令塔とした省庁横断の取組を強化するための抜本的な見直しを行い、各省庁が連携して、スタートアップや中小企業を通じたイノベーション促進に戦略的に取り組むこととしてございます。
今後とも、関係省庁と連携しつつ、価値共創型の新たな産業を創出する基盤となるイノベーションエコシステムの形成に向けて取り組んでまいります。
濱
濱村進#20
○濱村委員 イノベーションエコシステムの形成、非常に重要です。SBIRをもっと活用しなければいけないと思っております。是非、取組をお願いしたいと思います。
今、経済安全保障の話が非常に高まってきております。経済安全保障の確立というものと我が国経済の発展というのは両立させなければいけません。そのためには戦略的な投資が必要だと思っております。日本の人材がイノベーションエコシステムの中に入っていって、その上で、重要技術であったり知識、そういうコミュニケーションをしていく中で、この人は分かっていないなという人に認定されちゃうと、なかなか話の輪に加えてもらえなくなっちゃいます。ですので、そういう輪の中に入っていくことが非常に重要だと思っております。
その上でお伺いしたいのが、日本の人材は、相手方国というとあれなんですが、いろいろな懸念国も経済安全保障の話になるとどうしても出てくるわけでございますので、そういう相手がどのような国の方か、あるいは、この方がどういう背景を持っているかということも含めて、例えば研究資金はどこから出ているんだっけとかということも含めて、よくよく分かった上でいろいろな知識を吸収していくということが私は重要だと思っております。
得るものを得なければいけない。日本は今、はっきり言って遅れていますから、遅れているので、その遅れているという前提にちゃんと立って、いろいろなところから情報を入手して、ぎりぎりのところの人から情報を得ていくことも重要だと思っております。その上で、守るべきものは守るということがしたたかな戦略だと私は思っております。
どのように取り組まれるのか、伺います。
この発言だけを見る →今、経済安全保障の話が非常に高まってきております。経済安全保障の確立というものと我が国経済の発展というのは両立させなければいけません。そのためには戦略的な投資が必要だと思っております。日本の人材がイノベーションエコシステムの中に入っていって、その上で、重要技術であったり知識、そういうコミュニケーションをしていく中で、この人は分かっていないなという人に認定されちゃうと、なかなか話の輪に加えてもらえなくなっちゃいます。ですので、そういう輪の中に入っていくことが非常に重要だと思っております。
その上でお伺いしたいのが、日本の人材は、相手方国というとあれなんですが、いろいろな懸念国も経済安全保障の話になるとどうしても出てくるわけでございますので、そういう相手がどのような国の方か、あるいは、この方がどういう背景を持っているかということも含めて、例えば研究資金はどこから出ているんだっけとかということも含めて、よくよく分かった上でいろいろな知識を吸収していくということが私は重要だと思っております。
得るものを得なければいけない。日本は今、はっきり言って遅れていますから、遅れているので、その遅れているという前提にちゃんと立って、いろいろなところから情報を入手して、ぎりぎりのところの人から情報を得ていくことも重要だと思っております。その上で、守るべきものは守るということがしたたかな戦略だと私は思っております。
どのように取り組まれるのか、伺います。
柳
柳孝#21
○柳政府参考人 お答え申し上げます。
委員御指摘のとおり、我が国経済の持続的成長と経済安全保障の確保の両立を図ることは重要であると認識してございます。
我が国経済の持続的成長のためには、科学技術・イノベーションは重要な役割を担っております。独創的で卓越性が高い研究成果を創出するには、個々の研究者が多様な主体と知的交流を図り、刺激を受けることができる環境を実現することが重要であります。
このため、世界の優秀な人材を引きつける魅力ある研究拠点の形成や、国際共同研究の推進を図っていくなど、研究力の抜本的強化のための様々な取組を着実に進めております。
他方、経済安全保障の確保に当たっては、我が国の技術的優越を確保、維持することが重要であります。
このため、重要技術の明確化を図り、重視すべき技術分野への重点的な資源配分を進めるとともに、多様な技術流出の実態に応じた段階的かつ適切な対応を講じ、総合的な安全保障の確保を図る必要があり、制度面も含めた枠組み、体制の構築について検討等を実施しているところでございます。
引き続き、関係省庁と密接に連携を図り、必要な取組を着実に進めるとともに、研究力の抜本的強化による我が国経済の持続的成長と経済安全保障の確保を両立させるべく、その適切なバランスに配慮しつつ、政策や施策の具体化を図ってまいります。
この発言だけを見る →委員御指摘のとおり、我が国経済の持続的成長と経済安全保障の確保の両立を図ることは重要であると認識してございます。
我が国経済の持続的成長のためには、科学技術・イノベーションは重要な役割を担っております。独創的で卓越性が高い研究成果を創出するには、個々の研究者が多様な主体と知的交流を図り、刺激を受けることができる環境を実現することが重要であります。
このため、世界の優秀な人材を引きつける魅力ある研究拠点の形成や、国際共同研究の推進を図っていくなど、研究力の抜本的強化のための様々な取組を着実に進めております。
他方、経済安全保障の確保に当たっては、我が国の技術的優越を確保、維持することが重要であります。
このため、重要技術の明確化を図り、重視すべき技術分野への重点的な資源配分を進めるとともに、多様な技術流出の実態に応じた段階的かつ適切な対応を講じ、総合的な安全保障の確保を図る必要があり、制度面も含めた枠組み、体制の構築について検討等を実施しているところでございます。
引き続き、関係省庁と密接に連携を図り、必要な取組を着実に進めるとともに、研究力の抜本的強化による我が国経済の持続的成長と経済安全保障の確保を両立させるべく、その適切なバランスに配慮しつつ、政策や施策の具体化を図ってまいります。
濱
濱村進#22
○濱村委員 時間が来たので終わりますが、あらゆるリスクに対して、回避、許容、転嫁、軽減、そういう対処を取ってきたわけですが、これからは、そこの、ターゲットとするリスクが、許容の幅とかを厳密に精査する必要があると思います。ゼロ、一〇〇じゃなくて、その中の間でどう振る舞っていくか、これが重要になってくると思っておりますので、是非お取組をお願いしたいとお願い申し上げて、終わります。
ありがとうございました。
この発言だけを見る →ありがとうございました。
田
中
中川正春#24
○中川委員 立憲民主党の中川正春です。
質問の機会を与えていただいたこと、感謝を申し上げたいというふうに思います。
また緊急事態宣言が延長されました。コロナをどんなふうに抑えていくか、ここで正念場が来ているんだというふうに思います。今日は、科学技術という観点から、私たちあるいは政府のコロナに対する対策というのを改めて検証をしていく機会にしていければということで、改めてこの課題を取り上げさせていただきました。
地元を歩いていると、国民の、今のコロナに対する対策、この関連の中でいつも出てくる質問というか、これだけ日本が科学技術あるいは医療というものが進んでいるにもかかわらず、なぜ、中川さん、こんなふうになるんだということが出てくるんですが、その中でも特に二つの課題があるというふうに思うんです。一つは、検査体制というものが何でこんなに遅れてきたのか、あるいは、諸外国と比べて日本の検査の数というのはこんなものでいいのかということ。
いろいろな統計が出てきていますけれども、これぐらいの検査の数で統計を出すということは、ひょっとしたら、私たちの周辺にもう既に感染というのが大きく広がっていて、抗体を持っている人たちも含めて、日本の状況というのはちょっと我々が想定しているような形と違うんじゃないかという不安ですね。それに対して、今の検査体制というのがそれを説明するだけの基盤になっているのかどうか。これは誰が考えても少ないんですよ。なぜそうなのかということ、そこのところをいわゆる科学的な見地からどう説明するのかということを、この機会にちょっと議論をしていきたいというふうに思います。まずそこから答えてください。
この発言だけを見る →質問の機会を与えていただいたこと、感謝を申し上げたいというふうに思います。
また緊急事態宣言が延長されました。コロナをどんなふうに抑えていくか、ここで正念場が来ているんだというふうに思います。今日は、科学技術という観点から、私たちあるいは政府のコロナに対する対策というのを改めて検証をしていく機会にしていければということで、改めてこの課題を取り上げさせていただきました。
地元を歩いていると、国民の、今のコロナに対する対策、この関連の中でいつも出てくる質問というか、これだけ日本が科学技術あるいは医療というものが進んでいるにもかかわらず、なぜ、中川さん、こんなふうになるんだということが出てくるんですが、その中でも特に二つの課題があるというふうに思うんです。一つは、検査体制というものが何でこんなに遅れてきたのか、あるいは、諸外国と比べて日本の検査の数というのはこんなものでいいのかということ。
いろいろな統計が出てきていますけれども、これぐらいの検査の数で統計を出すということは、ひょっとしたら、私たちの周辺にもう既に感染というのが大きく広がっていて、抗体を持っている人たちも含めて、日本の状況というのはちょっと我々が想定しているような形と違うんじゃないかという不安ですね。それに対して、今の検査体制というのがそれを説明するだけの基盤になっているのかどうか。これは誰が考えても少ないんですよ。なぜそうなのかということ、そこのところをいわゆる科学的な見地からどう説明するのかということを、この機会にちょっと議論をしていきたいというふうに思います。まずそこから答えてください。
宮
宮崎敦文#25
○宮崎政府参考人 御答弁申し上げます。
新型コロナウイルス対応における検査に関してでございますけれども、特に、一年ほど前、感染の拡大が見られた時期におきまして、医師が必要と判断された方に対しましてPCR等の検査が迅速に行えない地域が生じていたという御指摘があり、そのときには、保健所の業務の過多、あるいは検体採取機関の不足、検査機関のキャパシティー不足といった課題が挙げられたところでございます。
こうした課題、指摘を踏まえまして、検査体制の拡充につきまして、各段階ごとに、例えば、保健所の体制強化、業務の外部委託の推進ですとか、検体採取の不足に対しましては、検査の分析能力の拡充のための大学や民間検査機関の活用の促進ですとか、あるいは、検査機関のキャパシティーの不足という点に関しましては、新しい技術、抗原定量検査などの活用ですとか、プール検査の導入ですとか、あるいは抗原簡易キットという新しい簡易なキットの活用といった取組などを進めてきたところでございます。
こうした検査体制、地方衛生研究所に限らず、民間検査機関や医療機関等に、PCR検査機器の設備補助などにも取り組んできているところでございまして、検査体制の整備をこの間ずっと取り組んできたところでございます。
現在、こうした取組の結果、我が国の一日当たりのPCR検査の検査能力は、一年ほど前、昨年、目詰まりが指摘された時点では約一万件、検査能力としてはあったところ、直近では二十万件を超えるほどとなっているところでございます。
また、最近の取組といたしましては、感染拡大地域における医療機関や高齢者施設などでクラスターが発生した場合の影響を鑑みまして、こうした施設での検査の実施計画を策定して検査を行っていただくという取組ですとか、あるいは、抗原検査キット、こうしたものを確保いたしまして、高齢者施設等の従事者で症状がない方に対する早期の発見につながるような取組をするなど、様々な形でこうした検査に関する取組を進めているところでございます。
引き続きその検査体制の充実に取り組んでまいりたいというふうに考えているところでございます。
この発言だけを見る →新型コロナウイルス対応における検査に関してでございますけれども、特に、一年ほど前、感染の拡大が見られた時期におきまして、医師が必要と判断された方に対しましてPCR等の検査が迅速に行えない地域が生じていたという御指摘があり、そのときには、保健所の業務の過多、あるいは検体採取機関の不足、検査機関のキャパシティー不足といった課題が挙げられたところでございます。
こうした課題、指摘を踏まえまして、検査体制の拡充につきまして、各段階ごとに、例えば、保健所の体制強化、業務の外部委託の推進ですとか、検体採取の不足に対しましては、検査の分析能力の拡充のための大学や民間検査機関の活用の促進ですとか、あるいは、検査機関のキャパシティーの不足という点に関しましては、新しい技術、抗原定量検査などの活用ですとか、プール検査の導入ですとか、あるいは抗原簡易キットという新しい簡易なキットの活用といった取組などを進めてきたところでございます。
こうした検査体制、地方衛生研究所に限らず、民間検査機関や医療機関等に、PCR検査機器の設備補助などにも取り組んできているところでございまして、検査体制の整備をこの間ずっと取り組んできたところでございます。
現在、こうした取組の結果、我が国の一日当たりのPCR検査の検査能力は、一年ほど前、昨年、目詰まりが指摘された時点では約一万件、検査能力としてはあったところ、直近では二十万件を超えるほどとなっているところでございます。
また、最近の取組といたしましては、感染拡大地域における医療機関や高齢者施設などでクラスターが発生した場合の影響を鑑みまして、こうした施設での検査の実施計画を策定して検査を行っていただくという取組ですとか、あるいは、抗原検査キット、こうしたものを確保いたしまして、高齢者施設等の従事者で症状がない方に対する早期の発見につながるような取組をするなど、様々な形でこうした検査に関する取組を進めているところでございます。
引き続きその検査体制の充実に取り組んでまいりたいというふうに考えているところでございます。
中
中川正春#26
○中川委員 今日は責めているんじゃないんです。誰もが、検査体制は十分じゃなかったということ、これは認識しているわけですから、そこをしっかり分析をして次の体制に整えていかなければならない。そういう意味で、どこが問題であったのかというのをはっきりと答えていく、あるいは、さっきの答えでは全く分析ができていないということだと思うんですが、そこのところをしっかりやっていかなきゃいけないということだと思うんです。
一つ、私が懸念しているところを答えていただきたいんですが、最初の頃は、最初の頃というのは去年の二月から三月ぐらいにかけては、私たちも思い出したらそういうことなんですけれども、国立感染症研究所と、それから地方衛生研究所、保健所を含めてですね、この二つが検査拠点で頑張っていて、一日に大体九百とか一千とか一千五百、二千、多いところで七千というような形で、形態があったんですよね。それが、今さっき説明があったように、今年になって二十万から一日でできますよと。これを担っているのはどこかといったら、民間の検査なんですよ。
この統計で、そっちから出してもらったところでいうと、民間の検査会社が頑張っていて、二十八万とか、多い日には三十六万とかという形でやっておるんです。片方、国立感染研究所というのはもう最近はゼロですよ。完全に移っているんですよね、検査の対象が。これはどういうふうに説明するんですか。
この発言だけを見る →一つ、私が懸念しているところを答えていただきたいんですが、最初の頃は、最初の頃というのは去年の二月から三月ぐらいにかけては、私たちも思い出したらそういうことなんですけれども、国立感染症研究所と、それから地方衛生研究所、保健所を含めてですね、この二つが検査拠点で頑張っていて、一日に大体九百とか一千とか一千五百、二千、多いところで七千というような形で、形態があったんですよね。それが、今さっき説明があったように、今年になって二十万から一日でできますよと。これを担っているのはどこかといったら、民間の検査なんですよ。
この統計で、そっちから出してもらったところでいうと、民間の検査会社が頑張っていて、二十八万とか、多い日には三十六万とかという形でやっておるんです。片方、国立感染研究所というのはもう最近はゼロですよ。完全に移っているんですよね、検査の対象が。これはどういうふうに説明するんですか。
宮
宮崎敦文#27
○宮崎政府参考人 お答え申し上げます。
先ほどの答弁と少し重なるところはありますけれども、やはり、委員御指摘のように、検査機関のキャパシティーの不足というところが指摘をされてきた中で、民間の検査機関の活用などの促進を図ってきたところでございます。民間検査機関における検査機器の導入などにも補助などを行いまして、やってまいりました。
先ほど御紹介いただきましたように、現在、二十万件検査能力として持っているもののうち、かなりの割合は民間の検査会社が担う形になっております。二十万件の検査能力のうちの大体六割程度は民間の検査会社が担うという形になっているかと思います。
こうした取組は、地方衛生研究所が外部に委託する部分もございますし、あるいは、地域の診療・検査医療機関を受診するような仕組みを通して、保健所を介さない形の仕組みも取り入れていますので、そうした中で民間の検査機関に活躍いただいている部分というのがあろうかと思います。
この発言だけを見る →先ほどの答弁と少し重なるところはありますけれども、やはり、委員御指摘のように、検査機関のキャパシティーの不足というところが指摘をされてきた中で、民間の検査機関の活用などの促進を図ってきたところでございます。民間検査機関における検査機器の導入などにも補助などを行いまして、やってまいりました。
先ほど御紹介いただきましたように、現在、二十万件検査能力として持っているもののうち、かなりの割合は民間の検査会社が担う形になっております。二十万件の検査能力のうちの大体六割程度は民間の検査会社が担うという形になっているかと思います。
こうした取組は、地方衛生研究所が外部に委託する部分もございますし、あるいは、地域の診療・検査医療機関を受診するような仕組みを通して、保健所を介さない形の仕組みも取り入れていますので、そうした中で民間の検査機関に活躍いただいている部分というのがあろうかと思います。
中
中川正春#28
○中川委員 これは、検査機器があったにもかかわらず、それを使うという発想が行政サイドに出ていなかったということに帰結するんじゃないかというふうに思うんです。疫学的あるいは感染症法の法律の体系の中でこういうパンデミックのような非常事態というのを想定せずに、ふだんのいわゆる体制ということの中でこれをやろうとして、そこを超えることができなかった、初期では。最初からいろいろ民間ではあるにもかかわらず、そこは、使うという発想がいわゆる行政のサイドに出てこなかったというふうな問題があったんじゃないかということを指摘しておきたいと思う。
これは、システムと、それから制度運用の課題なんだと思うんです。今、コロナで初期の段階からずっと問われているのは、常時体制で、法律で決められたようなシステムがあって、それを超える形でパンデミックが起こったときに、それに対する準備がしてなかった、いわゆるシステムとしてその準備がしてなかったということの一つの例示なんだというふうに私は解釈しているんですけれども、そこはそういうふうに取ることはできませんか。どうですか。
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宮
宮崎敦文#29
○宮崎政府参考人 委員御指摘のとおり、この新型コロナウイルスへの対応が始まった当初、かなり検査能力のキャパシティーが不足をしていたのは事実でございますので、そういう意味では、これだけのパンデミックに対応する体制が初期の段階では十分でなかったということは、御指摘は当たっていると思います。
こうしたことを踏まえまして、当初から、予算措置などを講じまして、行政機関あるいは民間検査機関も含めまして、設備整備等の取組を進めてきたというところでございます。
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