藤野保史の発言 (外務委員会)
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○藤野委員 技能実習生はこの間、約二十一万人増加しているんですが、そのうち十六万人以上がベトナム人、ベトナムからということで、大変多くを占めているわけですね。
前駐ベトナム日本大使の梅田邦夫氏は、毎日新聞のインタビューで、こう答えられているんですね。「コロナ禍で、多くの技能実習生が仕事や住まいを失った。借金を背負って来日し、解雇された時の支援組織も脆弱であるという制度の問題点が浮き彫りになった。制度を改善する機会にしなければならない。」というふうに前ベトナム大使がおっしゃっているわけです。そのとおりだというふうに思います。
ところが、現状はどうなっているかなんですが、配付資料をお配りしているんですけれども、これは信濃毎日新聞で連載で、「五色のメビウス」というのはもう長い連載がされているんですけれども、一つだけ紹介しております。
見出しで、「私たちはノレのよう」だとあります。これは、ベトナム語でノレというのは奴隷という意味になるんですね。黄色く塗っているところでいいますと、「七月から十月まで働き、休日は九月末に一日のみ。雨にさらされて赤くふやけ、痛みが走る手先をさすりながら我慢した。」「午前九時からの休憩時間に農場主がベトナム人三人に配るのも一人一個のパンだけ。」「日本人には飲み物や数種類のパンが支給される。」こういう形で、「切なく悲しい」という声も紹介されておりますが、こういう実態になっている。ノレのようだ、奴隷のようだと。
もちろん、決して悪いところばかりではなくて、私も以前、同じ長野県の南牧村に伺って、ベトナム実習生五人を受け入れている農家に伺ってお話を聞いてまいりました。そこは、むしろ親のように接していると。
驚いたのは、悪質ブローカーがやはりいるわけですね。このブローカーがコンビニとかスーパーに行って、引き抜きのために実習生に声をかけるというんです。だから、そういう悪質なブローカーにひっかからないように、その雇主がスーパーまで車で送り迎えしている。というのは、その同じ雇主の下にいた実習生が、かつて甘い話にひっかかって京都に行っちゃって、逆に賃金が下がって大変なことになったという事例もあって、その雇われている方は、雇主というか実習先は、大変注意しているというふうにおっしゃっていました。
日々の買物にもここまで気をつけなきゃならないのかということで私も大変驚いたわけですけれども、やはりそういう、寄ってたかって、いい実習先に行っても食い物にされるという実態があるわけですね。
問題は、なぜこうなるのかということであります。配付資料の二を見ていただければと思うんですが、同じ信濃毎日新聞の二月八日、一面トップで、外国人技能実習生、県内監理団体と実習先役員兼務が五七%というんです。監理団体は受入先企業を指導、監査する立場なんですけれども、その受入先と監理団体が、役員が兼務しているのが五七パーだと。これは長野県内の実態であります。
技能実習制度というのは、監理団体は大事な役割でして、実習生から何か今ここ大変ですと相談をしろと法律に書いているのは監理団体なんですね、相談先なんです。ところが、その相談先が実習先と兼務しているということになりますと、到底相談できないわけですね。こういう実態になってしまっている。
法務省にお聞きしますが、全国には約三千の監理団体があります。この長野県のような兼務の実態というのを把握されていますか。