茂木敏充の発言 (外務委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○茂木国務大臣 この問題の深刻さは十分理解していると思います。同時に、EU、アメリカ、カナダというお話をされましたが、恐らく、アジアの国々の中で、中国の新疆ウイグルの問題、さらには香港の問題、人権の状況、一番厳しく声を上げているのは日本であるのは間違いない、こんなふうに考えております。
 我が国としては、国際社会における普遍的な価値であります自由、基本的人権の尊重、法の支配、これが中国においても保障されることが重要であると考えておりまして、こうした我が国の立場につきましては、一昨日の日中外相会談、予定より長くなりまして一時間半、電話で一時間半ということになりましたが、私から直接、王毅国務委員に伝達をしているところであります。
 特に国際社会から懸念が高まっている新疆ウイグル自治区に関しては、重大な人権侵害が行われているとの報告が数多く出されておりまして、我が国としても、新疆ウイグル自治区の人権状況については真剣に懸念をしております。
 会談の中で、王毅国務委員の方から、別の話で、透明性、中国は透明性を高めているという話があったので、違った活動においてもきちんと透明性を高めてほしい、こういったことを私の方からも明確に申し上げたところであります。
 また、香港をめぐる情勢については、昨年の国家安全維持法制定以降の一連の動きに加えて、三月十一日の全国人民代表大会における選挙制度の変更についての決定に関しても、翌日にG7の外相声明を発出するなど、これまで我が国は国際社会とともに強い懸念を表明してきたところであります。
 結構、このG7の外相声明を出すのも、イギリスとヨーロッパの国といいますか、溝がある状況でありましたから、かなり苦労して、イギリスのラーブ外相、そしてフランスのルドリアン外相、私が間に入っていろいろ調整をしたり、そういった形でG7として結束したメッセージも出したところであります。
 今般、国際社会の強い懸念にもかかわらず、全国人民代表大会の常務委員会において、香港における選挙制度に関する香港基本法の規定が変更されたこと、これにも重大な懸念を強めております。
 そして、冒頭申し上げましたが、アジアの中の国で、では、近隣の国を見てください。2プラス2をやっても全く中国のチの字も出ない、こういう状況と日本の状況はかなり違うんじゃないかなと思っておりまして、昨年の十月には、国連総会の第三委員会において、我が国は、香港、新疆ウイグルに関する共同ステートメントにアジアから唯一の参加国として参加して、新疆の人権状況及び香港情勢に関する深刻な懸念を表明したところであります。
 さらに、二月二十三日には、人権理事会におきまして、私から深刻な懸念を表明するとともに、中国に対して具体的行動を強く求めてきたところであります。
 日本だけではなくて、いろいろな国が中国との経済的な関係もあります。さらには、今後、国際社会が直面する気候変動問題、これは、最大のCO2排出国である中国、この取組というのは重要であると思っております。しかし、経済がある、気候変動がある、だからといって基本的な価値で譲ることはない、こういう強い姿勢で臨んでいきたいと思っております。

発言情報

speech_id: 120403968X00620210407_011

発言者: 茂木敏充

speaker_id: 5551

日付: 2021-04-07

院: 衆議院

会議名: 外務委員会