盛山正仁の発言 (憲法審査会)

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○盛山委員 初めて発言の機会を頂戴しました。誠にありがとうございます。
 今日も活発な議論がなされたところでありますけれども、先ほど野田毅委員の方からも御発言がありましたが、日本国憲法は、昭和二十二年五月に施行されて以来、一度も改正されておりません。施行後約七十四年が経過して、第二次世界大戦後の焼け野原の状況から、今日の豊かな社会に我が国の社会状況は大きく変化しております。それにもかかわらず、憲法について一度も手直しもないということ自体が通常ではないように私には感じられます。
 諸外国におきましても、憲法は、時代の変化に応じて改正されていると思います。我が国の憲法だけが、世界と比較すると特異な状況にあるということではないでしょうか。また、それは、私自身も含めてでございますが、ここにおられる議員だけではなく、国会議員全体の責任ではないかと私は思います。
 安全保障、緊急事態条項、環境、両院制その他、国民の皆様とともに議論を深めていくべき論点は多々ございますが、発言の時間が限られておりますので、実質的な憲法論議は別の機会に譲ることとしまして、本日は、憲法改正法案がまとまった場合の手続法である国民投票法改正法案について、私見を述べさせていただきます。
 まず、平成二十八年の公選法の一部を改正する法律は既に施行されておりますので、先ほど来いろいろ議論はございましたが、これと同様の、投票人名簿の閲覧制度等の七項目に関する平成三十年に提出されました国民投票法改正法案については、おおむね合意されているのではないかと私は理解しておりますので、速やかに採決がなされるべきものと考えております。
 この七項目以外の論点につきましては、令和元年の公選法の一部を改正する法律も既に施行されておりますし、これと同様の、天災等における安全、迅速な開票等に関する国民投票法の改正法案も、速やかに検討がなされるべきと考えます。
 また、これ以外の論点につきましても、各党間での御意見の調整を進めていただき、そして、この俎上にのせていただければと思います。
 委員各位におかれましては、それぞれのお考えがあろうかと思いますが、国民投票法のせっかくの改正の機会なのだから、この際あれもこれもと多くの論点を盛り込むべきであるという考え方に、私はくみしません。
 私は、バリアフリーや障害者対策に関わってまいりました。平成十八年に国連総会で採択されました障害者権利条約は、その条約交渉の段階で、多くの障害者団体、そして百五十ほどの政府、そして政府間でもいろいろな対立がございましたが、その調整をいたしましたドン・マッケイという議長が、パーフェクト・イズ・ジ・エネミー・オブ・グッド、完璧を求めればよい結果は生まれないという言葉を標語に、采配を振るわれました。ア・パーフェクト・コンベンション、完璧な条約ではなく、短時間でまとめることが大事であるとの強い意思を持って、各国あるいは各団体間の協調と妥協を図られた結果、障害者権利条約が結実したものであります。
 私は、国民投票法改正につきましても、この考え方が当てはまるものであると考えております。合意ができたところから少しずつ改正を重ねて、よりよいものに仕上げていくべきではないでしょうか。
 現在俎上にのせられている手続法の七項目の部分につきまして、一日も早く成立させるべきと申し上げまして、私の発言とさせていただきます。
 ありがとうございました。

発言情報

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発言者: 盛山正仁

speaker_id: 7216

日付: 2021-04-15

院: 衆議院

会議名: 憲法審査会