茂木敏充の発言 (外交防衛委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○国務大臣(茂木敏充君) 三宅委員の引用されましたグレアム・T・アリソンの本でありますけれど、グレアム・T・アリソンは私の大学院の恩師でありますけれど、ツキジデスのわな、これはペロポネソス戦争から始まりまして、主要な戦争における覇権国と台頭国、新興国との関係で戦争に至るパターン、戦争までには至らないパターン、こういったものを分析しておりますけれど、恐らくアリソン教授の一般的なやり方なんですけれど、まずこういう仮説を立てた上で、戦争に至った場合はどういう意味があるのかと、戦争に至らない場合はどういう意味があるのか、こういう観点からその特徴的なものを抽出するという形で、今先生がおっしゃったような結論といいますか、分析に至っているのではないかなと思っておりますが、いずれにしても優れた分析であって、尊敬もしているところであります。
 その上で、現在の米中間でありますが、通商問題、先端技術をめぐる競争等様々な分野で意見の対立が見られますが、米中両国の影響力からしても、国際社会全体にも関わる問題でありまして、アメリカを覇権国、そして中国を台頭国と定義するかどうかは別にしまして、今後も両国間で建設的な議論が進むことを期待したいと思っております。
 米国との関係と。米国は、中国との関係、委員おっしゃるように、必要に応じ競争的、可能な場合には協力的、そうしなければならないときには敵対的と、このように述べております。ここの中で協力可能な分野としては、新型コロナ対策、気候変動等が挙げられるのではないかなと思っております。重要なことは、気候変動等で協力をしていくということがあっても、ここの分野で協力を引き出すから、例えば基本的な価値であったりとかそういったことで譲ることがあってはならないということなんだと考えております。
 日本としては、東シナ海をめぐっては敵対と、敵対的と言える状況が生じていると、このように懸念をしておりまして、米国と連携し、しっかりして対応していかなきゃならないと考えております。
 私自身、ブリンケン国務長官とのこれまでの電話会談で、中国等の地域情勢についても認識のすり合わせを行って、海警法を含め東シナ海における一方的な現状変更の試みについての深刻な懸念を共有し、連携していくことで一致をしておりまして、今日午後の日米外相会談におきましても、更にこの議論深めたいと考えております。
 また、中国とは、昨年十一月の日中外相会談におきまして、私から王毅国務委員に対して、安定した米中関係が地域、国際社会に利益であることを強調するなど、中国側が適切に対応することを求めてきております。大国としての責任というのがあると、その責任を果たすことが重要で、またそれが国際社会から中国に対して期待されていることだと、こういったことを強調いたしております。
 我が国としては、同盟国たる米国との強固な信頼関係の下、様々な協力を進めつつ、中国に対しても引き続き大国としての責任を果たしていくよう働きかけていきたいと思います。

発言情報

speech_id: 120413950X00220210316_008

発言者: 茂木敏充

speaker_id: 5551

日付: 2021-03-16

院: 参議院

会議名: 外交防衛委員会