青山繁晴の発言 (経済産業委員会)

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○青山繁晴君 皆様、おはようございます。自由民主党の青山繁晴です。一党派のためでなく、日本の尊厳と国益のためにこそ謹んで質問いたします。
 今日は、ちょっとだけ専門的分野に踏み込んで質問しようと思っておりまして、なるべく主権者の皆様にお分かりいただくのが本旨でありますから、かみ砕いて、専門用語を使わずに、なるべく使わずに質問いたしますので、答弁される方々におかれましても、恐縮でございますが、ちょっと工夫をいただければと思います。
 冒頭、少し時間いただいて、今言いましたとおり、主権者の方々に理解していただくためにかみ砕いてお話しいたしたいと思います。
 日本は長い間、資源のない国だとされてきました。ここにいる誰もが、恐縮ながら梶山弘志大臣におかれても、あるいは不肖私もそう教わってきたと思います。しかし、実はそれは陸上で取れる資源のことです。人類は陸上産出の資源を取り尽くす時代を迎えつつあり、そのために、今や水という壁を乗り越えて海の中の資源に新しく挑戦しつつあります。
 日本は海の国です。例えば、レアアース一つ取ってみても、中国の陸で取れるレアアースよりも、日本の海の中のレアアースは実に二十倍の濃度があります。日本の海は、レアアースのほか、コバルトリッチクラスト、マンガン団塊、それから金、銀、銅、亜鉛、鉛を取り出せる熱水鉱床、さらにメタンハイドレートといった新資源を豊かに包容しています。
 かつては水圧という強烈な壁に阻まれてきましたが、これからは、例えばROV、遠隔操作型の無人潜水機ですね、あるいはAUV、自律型の無人潜水機、こういった海中ロボットによりまして開発可能となりました。
 不肖私は、国会に出る前、民間の専門家の端くれとしまして、なけなしの私費も投じ、とりわけメタンハイドレートの研究開発のために研究調査船をチャーターしまして、実際に海に出て調査をしてきました。AGU、アメリカ地球物理学連合という世界最高権威の国際学会でも、何度も口頭発表を重ねてきました。それは、私の利益を求める要素はかけらもなく、資源のない国と思い込まされてきた日本国民が自前の資源を持つことが目的です。日本が資源のない国から自前資源を持つ国になれば、どれほど発言力も増すでしょうか。それは、例えば拉致被害者の救出にも良い影響を及ぼすと信じております、あるいは考えております。
 しかし、日本政府は長い間、特に日本海側にあるメタンハイドレートについて、はっきり申せば無視してきました。それは、資源というものは海外から買えばよいという思い込みでもあり、また、それが遺憾ながら既得権益になっていたとも私は考えております。
 メタンハイドレートは、もう随分知られるようになりましたけれども、簡単に言えば天然ガスが海底で高い水圧と低い温度で凍っているものです。実物を手にしますと、コンビニで売っている白いシャーベットそっくりです。その白いシャーベットに普通の、つまり超高温でない普通の火を近づけただけで、ぼっと激しく燃えます。だから、科学の世界でも燃える氷と、氷が燃えると普通に言っているわけです。
 このメタンハイドレートは二種類あります。太平洋側に多い砂層型、すなわち海底の更に下の地層で砂と混じり合って存在しているタイプ。そして、日本海側に多い表層型。すなわち海底の、ちょっと手見ていただくと、当然ですけど、海底があって巨大な水があって海面があるわけですけど、この海底の上に表層型は露出していたりします。あるいは、この地層の中にあってもごく浅いものです。それを表層型と表していまして、これは砂と混じったりしていない、純度が非常に高いものです。
 この表層型メタンハイドレートが実用化されれば、過疎に悩む日本海側の人々が、資源産業という日本にできないはずの新産業によって立ち上がることができます。もしも資源量が仮にやや少なくても、まだそれは分かりませんけれども、この日本海側の自給自足を行うだけでも十分に実は意味があります。
 私が民間時代に、日本海側の府県の知事さんに訴えかけまして、日本海連合というメタンハイドレート開発を政府に促す組織を創設していただきました。そこから実は政府の姿勢が目に見えて変わり始めました。今そこに南さんという資源エネルギー庁の資源・燃料部長がいらっしゃいますが、南さんが課長の時代にこの日本海連合の二回目の会合に来てくださって、新潟で開きました。そして、現職の経産省の課長が、この日本海側のメタンハイドレート、表層型メタンハイドレートを実用化しようかという動きが政府に出ただけで、ロシアのプーチン大統領が天然ガスの価格を下げてきましたという非常にインパクトのある発言をされたんですが、日本の報道機関は、ほぼ全社いたんですけど、私の古巣の共同通信もいましたが、全部無視しました。
 それが日本だったわけですけれども、随分前進をしてきましたし、さらに、現在で大きな変化が起きているのは、西暦二〇五〇年に脱炭素という新たな目標が加わって、実はこのメタンハイドレートから水素やアンモニアという環境を守る新資源をつくることができます。そこに着目して、経産省の内部のメタンハイドレート担当部局からは、実は商業化、実用化を前倒ししようという話も出ています。この商業化、実用化の目標というのが、今からたった六年後の二〇二七年にやりましょうということを今政府は掲げているわけです。それだけでも随分な変化ですけれども、更に前倒しをしようという話が内部から出てきまして、非常に私は頼もしく思ったわけであります。
 ところが、同じ経産省の中でも、水素、アンモニアの直接の担当部局と議論をしていると、またオーストラリアなどから輸入するという話ばっかりなんですね。
 ここで、梶山大臣にお尋ねしたいと思います。これはどのように考えればよろしいのでしょうか。

発言情報

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発言者: 青山繁晴

speaker_id: 30559

日付: 2021-04-06

院: 参議院

会議名: 経済産業委員会