池島大策の発言 (国際経済・外交に関する調査会)

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○参考人(池島大策君) ありがとうございます。田島先生、どうも御質問ありがとうございました。
 これは、北極評議会のいわゆる国際化という側面をどう考えるかという問題に関わると思います。
 先ほどから私も申し上げましたように、北極評議会のその成り立ちとか、それから北極という地域の在り方を考えるときに、やはり国連というある種非常に一般的な世界における基盤を持つような組織、国際組織とは異なり、ある種非常に地域に根差したものであって、そして、その法人格、まあ難しい話になりますけれども、そういったものが必ずしも確定できていない北極評議会の中で、地域と関係ないとは言わないけれども、オブザーバーのような形で人員を広げていくこの組織というか北極評議会はどこへ結局行くことになるのかということなんですね。
 それはどういうことかというと、元々いた国々の関係者、研究者と意見を交換して話を聞くと、みんながみんなこういう在り方を好ましいとは思っていないかもしれないという現実があるんですね。それはどういうことか。なぜかというと、彼らは、自分たちの裏庭とは言わないけれども、自分たち、土着の住んでいる場所であって、そこを幾ら国際社会が国際化したとかいろんな形で近くなったとはいえ、そこに国際社会のいろんな形での影響が入ってくることに対して非常に慎重なといいましょうか、ある種抵抗感というか、そういうものもある国々や、先住民族、原住民族というのがいるんですね。
 ですから、その状況を考えに入れながら、やはり環境保護とかそれから経済開発の問題に対しても、先ほどから申し上げているように、バランスを取ってやっていかなければいけない。そこに日本が入ったときに、どこの立場を日本が一番うまく利益代表できるかというところなんですね。それが、結局、評議会に入れなかった、まだオブザーバーとして入りたいけれども待っている、ウエイティングリストに載っている国々の意見を日本は酌み取れる、吸い取って自分がある種媒介者として北極評議会に世界的な利益、公共益といいましょうか、公益、そういうものをうまく吸い込んで落とし込んでやれるような、そういう媒介者としての役割を担えるような度量というか、そういうものがあるかどうかというのが問われているんだと思うんですね。
 具体的に何かというと、それは、一応、多分科学的なことで、榎本参考人の方から先ほどの発表の中で非常に大きな貢献をされているというのがありますけれども、そういう過程で、それは日本の外交も試されていますし、我々日本人として、我々日本がこれだけ貢献するという意気込みを見せるのもいいんですが、果たしてどれだけそのニーズというものを我々が酌み取っていけるかという、期待されている活動に対して働きができるかということを示すことが大事なのかな。そうすると、おのずと環境の分野、科学の分野というところに限られてくるという点は否めない。やっぱりオブザーバーとしての立場というものをある種わきまえざるを得ない地域的な、何というんでしょう、フォーラムなんですね。ですから、そこを考えながら非常に微妙な取組を日本としては余儀なくされるという感じを私はしております。
 恐縮です。どうもありがとうございました。

発言情報

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発言者: 池島大策

speaker_id: 5593

日付: 2021-02-10

院: 参議院

会議名: 国際経済・外交に関する調査会