池島大策の発言 (国際経済・外交に関する調査会)

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○参考人(池島大策君) ありがとうございます。
 これもなかなか難しい御質問をいただきました。
 我が国がそこに価値を見出せるかというのは、それに関与する人々によってその利害関係というのが非常に変わってくるということを感じるところです。
 やっぱり、例えば我々の特に国際法や国際関係論やっている分野の中での人たちでも、北極のことを専門的にやっている人というのは決して多くはありません。我々の研究者の中でも、いろんな分野あるわけですけれども、北極に関心があって特化して議論している人というのは少ない。だから、ですから、海外で何かいわゆる会議、カンファレンスがあったり、日本を代表するわけじゃないけれども、日本から誰かといったときに結構来る人は限られちゃうんですね。そこに見られるように、北極問題を扱っている専門家というのが、特に人文社会、私のような社会科学系の中では限られて、世界のその他の国々、特にACに入ってやっている国々の人からすると少ない、圧倒的に少数派。
 ですから、そういう中では、逆に言うと、日本以外の国々で考えると、まさにそれが、日本がそこに価値を見出せないか又はまだ十分でないと考えることの証左になるわけですね、研究者の数が少ない、論文の数が少ない。科学分野ですね、そっちの理系の分野というか科学の分野ではそういうものはかなりある、雪氷学にしろ気象にしろ、もうずっとそれをやってきた。ですから、そこの部分で人文社会の人たちがどうやって一般の人たちに自分たちのやっている研究その他を広く還元することができるのか、そこに懸かってくるのかなと。
 ですから、その価値観というのは、北極に何かある種のメリットや夢とか、もう少し、何というんでしょう、漠然とした身近なものを感じられないと、やっぱり人が必ずしも北極海に住んでいるわけではない、人とのつながりというものがあるわけではない、オーロラが見えるから、どこかあっちの北極の近くのどこかの国に行って見に行こうとか、そういうのはあるんですが、やっぱりそうじゃない、観光産業としてどうなのかとか、そういうことを考えないとそこに価値をなかなか見出しにくい。まだ今後、先、逆に何かポテンシャルを秘めているのかなというところがあるのかと思っております。
 以上になります。ありがとうございました。

発言情報

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発言者: 池島大策

speaker_id: 5593

日付: 2021-02-10

院: 参議院

会議名: 国際経済・外交に関する調査会