榎本浩之の発言 (国際経済・外交に関する調査会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○参考人(榎本浩之君) 御質問ありがとうございました。
北極圏では、今御指摘いただいたような永久凍土の融解というものが進んでいます。永久凍土は、ユーラシア大陸のかなりの部分を実は永久凍土が覆っているということで、かなりの面積を実は北半球の中で占めています。ですが、例えばシベリアに行っても、見かけはただの森林なのですね。それで、穴を掘ってみると下が凍っている、数百メートルにわたって凍っていると。そういったなかなか観測できない、見えないところに氷が埋まっている状態があります。人工衛星や現場を歩くだけでは分からなくて、ここは、長年凍土に観測の穴を掘って調べてきている人たちの様子から最近の変化は分かってきました。
永久凍土が融解すると、その中からメタンガスが放出されると。で、メタンガスは温室効果が高いということで、それが更に温暖化を進めて更に永久凍土を解かすという負の連鎖が止まらなくなってしまうということが指摘されてきました。今、研究者は、どこの永久凍土がどれだけ解けているかという実態を把握するところを今走り回っております。
それで、御指摘あった油の流出の事故も、昔そういった永久凍土が解けない時代の基準で建てられた建物、道路が現代の環境に合わなくなってきて、いろいろゆがんだり崩れたりというところで、そういった見直すというところも永久凍土圏では今急がれているというところです。トナカイの死骸からの炭疽菌の発生というところも確かに報告されまして、見えない危険がいろいろと潜んでいると。
特にメタンガスについては、メタン爆弾とかというニックネームが付くほど、この永久凍土の地面の中にはそういう危険、これから危険になるかもしれないガスが、今は落ち着いているけれども、温暖化が進むと危なくなってくるというところで、研究者、研究グループとしては、モニター、これ時間掛かるんですけれども、モニターする場所を増やして、情報を集めて、地域によってその差がありますから、早く警鐘を鳴らす、そういったところで情報を出そうとしているところです。
非常事態宣言でいう話ですと、北極圏はもうそういった非常事態に近い状態になってきていると。なかなか止まらない。すぐの対策、把握して対策をするということが急がれているというところは国際的にも言われているところであります。
以上です。