榎本浩之の発言 (国際経済・外交に関する調査会)
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○参考人(榎本浩之君) 世界をリードする科学成果、あとそれと国の後押しというか関わりというところは大変重要なところなんですけれども、今日のところも、二〇一一年まではもう日本は北極の研究をやっていたんですけれども、まとまりがなくというか、個人的な短期間の活動ばかりでした。その先生が定年になったらもう終わってしまう、あと、研究費が数年だけあって、それで終わってしまうというものでした。
定常的に長く見ないとこれは分からないものなので、二〇一一年からは、あといろいろな分野の人に集まっていただいて、多様な現地の様子を、自然科学から人の暮らしまで全部見るようなスタイルをつくるということは文科省のプロジェクトで後押しをしていただきまして、全国の研究者に号令を掛けまして、集まってくると、そういったことができるようになりました。
それが今、進化しつつあります。今、第三世代で、ArCSⅡというところでは、最後、法政策までつながる。現地に行って土を取ってサンプリングするところから法律がどう変わるかまでを全部つながろうとしている、一つのチャレンジです。海外からも、それは大変ユニークで、興味を持って見られています。成功することで評価を受けるんですけれども、かなりチャレンジなことをやっているので、うまくいくかなと両方ともの目で多分見られていると思いますが、こういったところで国のプロジェクトというのはあります。
いろいろ、陸上の地域は八か国の領土なので、そことの国際交流というところでは、外務省の会議なども使ってチャンネルを開いていただいていると。プロジェクトというところでは、文科省のプロジェクトで今こういった調査していますけれども、そこのステークホルダーとしては経済産業ですとか国交省とかいろいろなところにつながるはずなので、そちらともこのプロジェクトの領域を超えて今つながろうとしているところです。チャレンジなところですね。
ですが、この五年間、これからの五年間でどうしても最後まで手が付かないところは、北極海の中央部です。氷がありまして、確かに減ったといっても大量の氷がまだ真ん中にあります。そして、夏は接近することができても、冬になると閉ざされてしまいまして、去年まで実はドイツの砕氷船をそこに一年間閉じ込めるということをやったんですけれども、ヒットエンドラン的で短期間に行って帰ってきましたけれども、それで答えが出たわけではないです。
ということで、今日の中に研究船の必要性というのがありましたけれども、そこに入っていける能力。で、日本のために日本がデータを取るんじゃなくて、国際的なプラットフォームとして、海外の優秀な研究者もそこに乗せて日本のチームに入ってもらうということは、すなわち、そこにいる日本人の若手も教育を受けますから、世界をリードする次の世代につながる活動というところで、中央部にどうやって入っていくか、研究船をそのプラットフォーム、インフラとして是非使いたいというところが期待としてあります。