池島大策の発言 (国際経済・外交に関する調査会)

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○参考人(池島大策君) ありがとうございます。
 まさに、川田先生の御指摘いただいた持続可能な開発との関係というのは、国際法の中でも特に先住民族との関係において大事なテーマであります。
 これは、彼らの生活というのがそもそもあるというのが北極の特色なんですね。南極の方は、先ほどちょっと若干触れましたように、私の意見陳述の中で、あそこは元々定住者というのはいないんですね。今いるみんな、観測隊その他のメンバーは国から派遣されてあそこにいると。元々南極大陸に定住していた人たちはいないぐらいの気象状況、それから地理的状況だと。ところが、北極、少なくとも北極圏には、沿岸の部とかそういうところには先住民族というのがいると、それが大きな、地理的には一番大きな当事者なんですよね。
 ところが、国によっては、国土の広がりとかその特殊な状況によって、ある種、都会、都市からちょっと離れたまま、そういう人たちが置き去りにされないということをやっぱり考えているということだと思います。ですから、この北極評議会の特徴は、まさに先生がおっしゃられた、普通は、こういうのは国が一つの当事国として出て、国が全てを決める。
 でも、実際には、それが国は南の方にばっかり都市化が進んで、北の方の北極圏の方に住んでいる人たちを、どれだけ意見を反映させた政策を、そういういわゆる北極圏の諸国でさえもなかなか考えていくことは難しいのが現実。そのために、少なくともこういう先住民族の団体が出ている六つ、これは有力な団体としてやっぱり一定の地位、能力を、協議する場ですね、北極評議会の中で意見を交換し、フォーラムとしてみんなで意見を述べ合う場にはいさせて、その意見を反映させようというところが目的なわけです。これがいわゆる環境保護とそういう開発、それがまさに持続可能な開発。
 彼らが結局、何というんでしょう、そのコミュニティーが小さくなったり、そういう先住民族が減ってしまうということがある種危機的な状況なわけです。これを維持するというのがまさに持続可能な開発である。それを、そのコミュニティーを壊してしまうような経済開発とかというのはやっぱり逆行するところだということの考え方が国際法の中にもやはりあります。それをどうやってバランスよく維持していくかというのは、もう本当にどの国も考えているところです。
 一点だけちょっと、一つだけ言うと、私もデンマークで開かれたその北極の会議に出たときに、日本も少数民族の課題というか、そういうのがあるでしょうと。ということで、私はえっと聞きました。それで、やっぱり北海道のアイヌの人たちの立場、そういう人たちの現状、そういう文化だとか継承してきた伝統というものもやっぱり日本の中の一部として捉えて、そういうものをしていく、あなたたち自身も、日本にもいいそういう題材があるじゃないですかということをデンマークの方の先住民族の方から私も直接言われたんです。それにはっと気が付きました。やっぱりそういうところを我々も意識していないと、そういう団体の会合等に行っても、やっぱり我々はなかなか現実というものを認識し得ない状況があるのかと痛感したところです。
 以上です。ありがとうございます。

発言情報

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発言者: 池島大策

speaker_id: 5593

日付: 2021-02-10

院: 参議院

会議名: 国際経済・外交に関する調査会