坂元茂樹の発言 (国際経済・外交に関する調査会)
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○参考人(坂元茂樹君) 「侮ってはならない中国」という自分の本の中で、「おわりに」というところで中国の人権に関する考え方を挙げておりますけれども、中国は、法治主義は言いますけれども、法の支配は言いません。
なぜかというと、法の支配というのは確かに多義的な概念なんですけれども、それによって、統治される人の権利や自由を保障するということを目的とするのであります。しかし、法治主義は法律による国家の統治を目指すものであって、法律によって縛るのは国民であって、政治や国家権力ではない、これが中国共産党が今取っている政策であって、我々は香港で何が起きたかというのを見ていますし、ウイグルの事態についても、なかなか我々が十分に知るところではありませんけれども、重大な人権侵害が起こっているということはもう皆が共有していると思います。
そうした中で、中国にこの人権問題を取り上げると、彼らはまた歴史的問題として過去の日本の行為をやっていて、実は我々が一番大事だと思うのは、人権の問題を取り上げるときには、過去の問題もあるかもしれないけれども、今そこにある人権の危機に直面している人々に対してどのように日本としてそれを発信していくのかということが重要ではないかと思います。だから、歴史問題にすり替えさせないようなやり方が必要だと。
そのときに、今言われている法律を作るのがいいのかどうかということについては、自分も十分に承知しておりませんので、もう少し議論を詰めて、日本外交のフリーハンドを失わせることがないように、しかし、日本という国は忘れてはならない大原則がある、それは法の支配と民主主義と基本的人権の尊重、これを最も大事に考えている国の一つだということでありますから、その観点から、今おっしゃったような人権の問題に関する法律の整備について議論を展開していただければいいなというふうに思っています。
私からは以上です。