坂元茂樹の発言 (国際経済・外交に関する調査会)

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○参考人(坂元茂樹君) 私、冒頭の報告の中で申し上げましたように、EUとの関係につきましては、法の支配を含むルールに基づく国際秩序の確保、航行の自由、紛争の平和的解決という、こういう共通の価値を持っていますので、そういうところでカナダも含めて中国の覇権主義的な行動に反対をするということで、更に協力して抑止を働かすということは必要なんだろうというふうには思います。そういう観点で、ドイツも共同訓練に参加をするというようなこともありますし、イギリス、フランスも積極的な対応を取っているということだと理解をしております。
 ですから、中国包囲網というものではなくて、中国がやろうとしていることは国際法秩序に対する重大な挑戦であって、もしこのような中国の主張を、あるいはその行動をそのまま認めてしまうと、国連海洋法条約という海洋の普遍的な秩序の大本が壊れてしまって、力によって、力の強い者は自分たちが欲しい岩礁なりあるいは島なりを分捕っていいんだというような、国連憲章が定めている紛争の平和的解決という考え方と異なる方向に事態が進んでいくということであります。
 ただ、非常に厄介なのは、中国社会科学院の副院長さんとお話をしたとき、二〇〇六年に選択的除外宣言をされたので、紛争の平和的解決の観点から望ましくないのではないですかと申し上げたときの彼の答えは、中国は主権の問題を国連といえども第三者に委ねる考えはないということであります。
 今回は、義務的仲裁裁判でフィリピン側に付いた弁護人が大変頭が良くて、管轄権の関門をかいくぐったわけでありますけれども、尖閣諸島の問題を国際司法裁判所で解決したらどうかというような話を聞いたりしますけれども、国際司法裁判所は強制管轄権ありませんので、中国が同意しない限り国際司法裁判所でこの問題が審議される可能性はゼロだということになるし、中国のその基本的な立場、主権の問題は第三者に委ねないということになりますと、やはり最後は外交的努力をしないといけない。その場合に、日本だけではなくて、外交的なプレッシャーを日本が価値を共有する米国や欧州の諸国と掛けていくという以外に手はないというふうに考えています。
 私からは以上です。

発言情報

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発言者: 坂元茂樹

speaker_id: 27372

日付: 2021-04-14

院: 参議院

会議名: 国際経済・外交に関する調査会