黒田東彦の発言 (財政金融委員会)
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○参考人(黒田東彦君) 先週のこの決定会合では、より効果的で持続的な金融緩和を実施していくための点検というものを行いまして、その結果、二%の物価安定の目標を実現するため、一方で金融緩和の持続性を高めること、他方で情勢の変化に対して機動的かつ効果的に対応していくということが重要であるというふうに判断をいたしました。
そうした観点からETFの買入れ方針につきましても検討を行ったわけですが、点検でかなり詳細な分析を行った結果、ETFの買入れにつきましては、市場が大きく不安定化した場合に大規模に買い入れると一単位当たりの効果が極めて大きいということが確認できたわけでありまして、こうした結果を踏まえますと、従来以上にめり張りを付けて買入れを行うことでETF買入れの持続性と機動性を高めることができるというふうに考えたわけであります。
そこで、昨年のあのコロナ緊急事態宣言下で金融市場が非常に不安定化した際にETFの買入れを従来の六兆円程度から十二兆円を上限に買い入れるということにして、実際上、年率十二兆円ぐらいで買い入れて市場が急速に安定化したということもありますので、コロナ感染症が収束した後もこの十二兆円というのを維持して、その十二兆円という年間増加ペースの上限の下でこの市場の動向を見極めながら必要に応じて買入れを行っていくということで、より機動的かつ効果的にこの金融緩和を続けるということが可能になるというふうに考えております。